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『羅小黒戦記』を推したい

ネタバレは無いと思います。

まず結論から書く。初手、結論。
もう今すぐにでも観に行った方がいいくらい最高だった。作画は鬼滅の刃レベル...というかワンチャン超えてるという説もある(僕の中では)し、内容も十二分に面白くて大満足。個人的には今年観に行った映画の中で1番と言い切る。マジで良かった。

今もし観に行こうか迷っているのであれば、間違いなく観に行っていい。興味を持っている人の95%は観に行って良かったと思うはず。賭けてもいい。

導入

さてまず導入をダラダラと書いていきます。「アトロク」「アフター6」という言葉にピンとこない方はこのパートは飛ばしていいです。

僕はTBSラジオで平日の夕方に放送されている『アフター6ジャンクション』というラジオで好きなコーナーが2つある。ひとつは「ムービーウォッチメン」というもので、ライムスターの宇多丸さんが毎週映画館で観た映画を批評するというもの。僕は最近よく映画を観に行くようになったので、参考にさせてもらっている。もうひとつは「Y・O・K・A・N〜何かが始まる音がする〜」だ。リスナーから、「これから何かいい感じのストーリーが始まりそうだった出来事」を送ってもらうコーナーだ。先日、Y・O・K・A・Nを聴くべくradikoのタイムフリーを起動した。このコーナーが行われるのは火曜日。目指すは11月3日火曜日18:00のTBSラジオ、アシスタントは宇垣美里さんだ。宇多丸さんと宇垣アナのオープニングトークからオープニング曲「アフター6」が流れる。この曲がまたいいんだ。そして宇多丸さんと宇垣アナのトークを歩きながら流し聴きしていると、映画の特集が始まった。映画のコーナーは月曜じゃなかったっけ...と思いつつ聴いていくと、どうやら『ロシャオヘイセンキ』という映画の話をしている。

「覚えにくいタイトルだけど...漢字で書くと『羅小黒戦記』なのか。ほうほう、中国のアニメで。え、以前も字幕のみで日本で公開されていたと。お、製作者インタビューが流れているぞ。あ、宇垣アナも声優したのか」

この映画を観ようと思った理由はいろいろあるが、極め付けは広告案件でないにも関わらず勝手に特集を組んでしまったとのことで、宇多丸さんにそこまでやらせるのかと、映画館へ行くことを決意した。

もともと映画館へ行くつもりではいた。『罪の声』か『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者』か『浅田家!』か。何を観に行こうかなと決めかねていたところにこの特集が放送されていたので、もう本当スーパーナイスタイミングだった。

観たい映画の前評判やあらすじは極力避けてフラットに映画を楽しみたいので、観に行くことを自分の中で決めた瞬間にネタバレ未満の情報も入れないためにラジオへの意識を酒へと向け、僕は飲み屋に入っていった。土曜日の夜だった。

感想

今年観た映画の中で間違いなく圧倒的に確実に一番好きな作品になった。今年どころかこれまで観た中でもトップクラスに最高の映画だ。個人的トップ3には確実に入る。

推したい点は、まず絵。絵がとにかく綺麗で、上映開始1秒でこの映画に惹き込まれた。というのも、あの神ゲー「ゼルダの伝説 Breath of the Wild」のビジュアルを彷彿とさせる絵柄で、あの神アニメ「鬼滅の刃」レベルの作画を見せている。いや、魅せている。アニメとしてはあまり馴染みの無い絵柄を高クオリティで成立させている作画が、この映画の大きな特徴のひとつだ。最初から最後まで綺麗な画面が見られて、何度か絶頂した。

さらにこの映画には戦闘シーンが多く出てくるのだが、登場人物の能力がもうめっちゃ画面映えする。大規模に木を操る能力や、氷、炎を使う能力などとにかく派手な能力が画面狭しと縦横無尽に繰り広げられる。神絵柄の神作画で神動きが繰り広げられ、アニメーションの違和感は全く感じない。中国のアニメは初めて観たが、ここまでのものを生み出せるのかと驚いた。作画に関して言えば、太刀打ちできる日本のアニメは鬼滅の刃くらいしかちょっと思い浮かばない。

正直な事を言うと、動きが速すぎて目で追えないところもちょいちょいあった。しかし改めて製作者インタビューを聴いてみると、目で追うには疲れてしまうスピード感だが論理性のある動きにはこだわった、とのことで、ここに関しては自分の動体視力の低さを呪った。

内容に関して言えば、キャラが立っていて非常に良い。「無限」というキャラがいるのだが、第一印象は冷静で知的な強キャラといったところ。初登場時も主人公目線では敵として描かれているが、ふたを開けてみれば無表情なだけで結構な萌えキャラ。作中では最強クラスの人物だが普段は抜けているところがあり、人気キャラの王道を行っている。良き。

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主人公の「小黒」は可愛くて癒しだし、2人を取り巻く仲間たちも個性豊かで愛くるしい。嫌いになれるキャラがいないというのは、個人的な好みだが、気持ち良く作品を楽しむというところで強い要素になる。

ストーリーについてはネタバレしてしまうのが怖いのであまり言えないが、王道展開で裏切らない。間違いない。信じろ

そんなこんなで

ざっと感想を書いた。ネタバレは避けたかったので大したことは書いていないが、とにかく最高に良かったということを記しておきたかったんだ。映画を観てパンフレットやグッズを買ったのは『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』のパンフレットを母に買ってもらった以来だし、自分で買ったとなると本当に人生初だった。たまたまラジオで特集を聴いて気になったというだけのきっかけでここまで心が揺さぶられてしまうのだから、ラジオも映画も止められない。

また良い作品に出会ってしまった。

というわけで以上です。
次回も何卒。

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