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好きなラジオ

僕はラジオが大好きだ。家にいる間は常にラジオを流し、休日の楽しみといえば平日には聴けない深夜ラジオを一気に聴くことしかない。地元でよく聴いていたTBSラジオが今住んでいる地域では聴けないので引越しを機にradikoのプレミアム会員になったくらいだ。そんな僕が好んで聴いているラジオを、誰に届くわけでもないこのnoteで紹介していく。誰が読むわけでもないが、ただ書きたいから書く。

・月曜日

菅田将暉のオールナイトニッポン(ニッポン放送)

一人パーソナリティのラジオって実はあまり聴く気になれないのだが、この番組は別。菅田将暉とリスナーが会話しているような空気感がたまらなく面白い。個人的にはラジオの形式はリスナー参加型が一番面白いと思っていて、録音放送より生放送のほうが好きなのもただ一点そういう理由から。
パーソナリティが話を展開させていき、リスナーはリアルタイムでそれに合わせるメールを送る。パーソナリティの何気ない一言を拾ったメールがその回の流れになることがある。たった1通のメールがその日の主役になることがある。

正直、過去のラジオを引き合いに出せばこのベクトルの頂点にいる番組はアルピーANNだけど、菅田将暉ANNはほぼ同じ方向性にいると思う。リスナーが番組を引っ掻き回し、菅田将暉はバチバチに受けて立つ。そんな構図が大好きでこの番組を聴いている。

菅田将暉の熱心なファンというわけでもない僕が毎週欠かすことなくこの番組を聴いているのは、リスナーの質の高さと、リスナーのセンスに対応できる菅田将暉のラジオ力に惚れたからかなと思う。もうひとつ付け加えると、「ショートシャンクの空に」という、リスナーから募集した心温まるショートストーリーを菅田将暉が朗読するという、リスナーの自由帳と化したコーナーが大好き。リスナーのセンスに任せた自由度の高いコーナーはどの番組にもあってほしい。

菅田将暉ANN特有の魅力を挙げるとすれば、豪華ゲストが短いスパンで来ることだろうか。最近だとデカレモン兄ちゃんこと米津玄師が出演しており、いつもとは違う気分で聴けた。リスナーとのバチバチだけでなく、多面性を以って番組を展開できるのも菅田将暉という人物の、そして菅田将暉ANNの強みかなとこの文を書きながら即興で思った。あとで見返したらちょっと違うと思うかもしれない。

伊集院光 深夜の馬鹿力(TBSラジオ)

先ほども一人パーソナリティのラジオは好みではないと言いつつ菅田将暉ANNを紹介し、立て続けに再び一人パーソナリティの番組を紹介するという矛盾をかましているがちょっと待ってほしい。曜日順に紹介してくとどうしてもこうなっちゃうの。もうこれ以降は一人パーソナリティの番組は出てこないから離脱しないで。
深夜ラジオの帝王、伊集院光が長年続けているレギュラー番組なんだから、当然面白い。それに、この番組を語らずして深夜ラジオを語るのは怖いのだ。

形式は基本的に伊集院光が一人で喋り、コーナーでメールを読んでいくという、昔からある最もシンプルなラジオである。リスナーのメールはコーナーくらいでしか読まない。菅田将暉のようにリスナーと会話するというようなパートがなく、完全に一人で番組を回していく。この番組、僕の好きなリスナー参加型ではないにも関わらず夢中で聴けてしまうのだ。それほどまでに伊集院光の安定感が凄まじい。
パーソナリティがトークをし、コーナーでメールを読むという昔ながらの形式のラジオの極大値は月曜深夜1時のTBSラジオにある。
調べたところ初回放送が1995年10月10日らしい。僕が0歳の時から伊集院光は喋り続けている。くぅ〜、かっこいい...。

ありっちゃありスパーク(オモコロ)

おじさん二人がお喋りするラジオで、こちらはインターネットの「オモコロ」というサイトから聴くことができる。

とにかくおじさん二人がお喋りするがけなので、ひたすら平和に話が進行していく。子供の話、マンションの管理組合の話など、おじさんの生活がここに凝縮される。

インターネットラジオなのでradikoのように一週間という制限がなく、アップロードされればずっと聴けるというのが良い。爆笑するようなポイントがあるわけではなく、内容はひたすら和やかなので、ゆったりしながら聴くのが好きです。熱心に聴いているわけじゃないのに、気づいたら次の更新を待っている自分がいる。

もうひとつ言うならば、「いる人」というこういう人いるよねっているのを送るだけの秀逸なコーナーがあって「いるいる〜」とつい言ってしまう。


東京ポッド許可局(TBSラジオ)

おじさん三人がお喋りする番組。(月曜はおじさんデーだな)

おじさんが数人でお喋りするラジオは基本的に平和。この番組も爆笑ポイントはあまりないので、おじさんたちの仲の良さで穏やかな気分になりたいときに流しながら聴くという感じ。この番組は毎週欠かさず聴いているというわけではないけれど、聴くとやっぱり面白い。寝ながら流すことが多いかな。


・火曜日

アルコ&ピース D.C.GARAGE(TBSラジオ)

今でこそいろいろなラジオを聴いているが、ラジオにハマる決定的な理由になったのがアルコ&ピースのオールナイトニッポンだった。
(アルピーANNの話を始めたらそれだけで余裕で1万字を超えるからここでは割愛するが、そのうち単体の記事で書きたいと思う。)

この伝説的な番組が終了し、局を変えてアルピーのラジオ再出発になったのがこのラジオ。期待値は高かった。アルピー ANNのような、生放送でリスナーが作り上げる茶番を待っていたのだが、リスナー参加型の最先端を走っていたアルピーの新しいラジオは残念ながら録音放送になっていた。

初めはがっかりしつつも、ANNを経てラジオスターの名を欲しいままにしたアルピーのラジオは安定して面白かった。平子はトークで大体平子り、酒井はバカのメールを読ませたら右に出る者はいない。

それでも物足りなさを感じていたある週、新鮮な唐揚げの話が始まった。
平子の嫁が子供の弁当に新鮮な唐揚げを作ってあげたいと言った旨の発言を取り上げて、生魚や野菜じゃないのに新鮮も何もないだろうとアルピーがやんや言い始めたところから、何週にも渡り盛り上がり、最終的にはスペシャルウィークのテーマになった。

新鮮な唐揚げというのは聞き間違いで、本当は神聖な唐揚げではないのか。神聖な唐揚げとは一体なんなのか。
平子の嫁の唐揚げがリスナーを巻き込んで国家機密にまで発展していく一連の茶番がアルピーANNを彷彿とさせて大いに笑った。同時に何週にも渡る前振りのおかげで一気に爆発した感覚があり、録音放送にも良さがあることを教えてもらった。

神聖な唐揚げの流れがあってから録音放送に前向きに向き合えるようになり、さらにいいところが見えてきた。生放送であればどんなに面白く盛り上がる流れになってもその回のみで終わることが多かった。しかし録音放送ではリスナーがリアルタイムで反応できることはないので、必然的に翌週以降にリアクションメールが届くことになる。そのメールを受けてアルピーがレスポンスを返す。リスナーがさらに返していく。その繰り返しで、同じ話題が何週にも渡りパワーアップしながら展開していくという、その形式にこそ生放送にはない面白さがある。

ラジオの面白さを余すことなく教えてくれたのはアルピーである。愛と敬意を込めて、これからも聴き続けたい。

あとひとつだけアルピーdcgの中で紹介したい「偉大なるブラックサバンナ計画」というエピソードがある。

事の発端は、息子が運動会の徒競走で負けたというだけの平子のトークなのだが、息子を負かした子供はファーストチャイルド計画により生み出されただとか、その上にさらに偉大なるブラックサバンナ計画が存在するなどといった、平子節全開でトークを展開させていき、その流れで紹介された曲が土岐麻子の『ブラックサバンナ』だった。

平子としてはブラックサバンナをオチに使っただけの話だったのだが、幸か不幸か新曲のエゴサをしていた土岐麻子本人に見つかってしまい、翌週本人からメールが届く。
ここまでで十分面白いのだが、「土岐麻子って顔が出てこねえな」という酒井のイジりや土岐麻子の次に読まれたメールのラジオネームが「天真爛漫なブス」であったことで「土岐麻子は天真爛漫なブス」といった流れができてしまいさらにひとしきり盛り上がる。

この時はスペシャルウィークも近く、他にも何週にも渡って盛り上がっていた話題があったので土岐麻子の話はここまでだろうと思っていた。案の定、発表されたスペシャルウィークの企画はそちらの話題の延長だったのだが、それがメラメラと炎上してしまう。アルピー史上最も炎上した。たぶんキングオブコントで披露した精子と卵子のネタより炎上した。

リスナーでもない奴らのせいでせっかく生放送で行われる貴重なスペシャルウィークが潰されるのが嫌で、このまま企画が潰れるのかと不安を抱えたまま放送日を迎えた。やはり企画は実施できず、放送の序盤で謝罪をし企画の取りやめだけが告知されたままCMに入る。今日の放送はどうなるのだろうかと思ったままCMは明ける。その瞬間、その年一番爆笑した。

「我々もうひとつ清算しなければいけないことがあるんですよ。本日のゲストはこの方!」
「こんばんは。土岐麻子です」

急遽、ゲストに土岐麻子が登場したのだ。ここから先は涙が出るほど笑った。突然の女性に戸惑うリスナー、ボイパを会得する土岐麻子、ブラックサバンナの歌詞の意外な解釈など。

偉大なるブラックサバンナ計画は、僕がこれまで聴いてきたラジオのなかでもトップクラスに笑った、最高のラジオになった。

録音放送から生放送までの良さを凝縮したこの騒動は今も心に残っている。

アルコ&ピースこそ、僕にとってのラジオスターだ。


爆笑問題カーボーイ(TBSラジオ)

アルピーがラジオにハマるきっかけになった番組であるのに対し、そもそもラジオを聴き始めるきっかけになったのが爆笑問題カーボーイ

僕が人生で最初に好きになった芸人がおそらく爆チュー問題なのだが、そんなことをふと思い出した数年前のある日、なんとなく聴いてみた爆笑問題カーボーイの「CD田中」というコーナーで僕は声をあげて笑っていた。

「CDの歌詞の一部分に田中が以前この番組で喋ったセリフ無理矢理くっつけて作品を作って送ってください」

歌の途中に田中が先週までに番組内で発したセリフを入れ込み、歌詞と田中のセリフに流れを持たせて笑いを生み出すこのコーナーが僕の中のお笑い観に革命を起こした。

僕はがっつりエンタ世代、レッドカーペット世代であり、それまでは漫才やコント、もう少し広く見ればテレビのバラエティ番組と言ったものがお笑いのすべてだと思っていたが、そんな小さな世界を打ち砕いたのがCD田中だった。音だけでここまで面白いものがあるのかと、それから毎週CD田中だけは聴いた。CD田中殿堂入りスペシャルの回なんかは発狂して喜んだ。

アルピー以前に、爆笑問題がいなかったらラジオの存在を気にかけることもなかった。僕のラジオの原点こそがCD田中。

今では2時間まるまる楽しく聴いている。オープニングトークでは二人の仲の良さそうな空気感が好きだし、コーナーは「今週の思っちゃった」「CD田中」「カーボーイ大穴予想」がお気に入り。

火曜深夜にアルピーdcg→カーボーイという黄金の流れをリアルタイムで聴いていた頃に戻りたいとしばしば思う。


Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

最近かなり好きになってきてるラジオ。ポイントはいくつかあるが、真っ先に挙げたいことがある。

DJ松永、メール読み上手すぎる。

基本的に深夜ラジオのリスナーは気持ち悪い童貞ニートばかりなわけだが、DJ松永の読み方がそこにピタリとハマる。バカを読ませればアルピー酒井、クソキモニートを読ませればDJ松永と言って間違いない。

CNANN0を聴き始めたのはここ数ヶ月だが、もっと早く聴いていればよかったと後悔している。具体的には松永がDJの大会に出るといったあたりからはぜひ聴きたかった。ロンドンでの世界大会の直後に街に出てエドシーランを探す企画をリアルタイムで聴きたかった。日本一俳優の菅田将暉と日本一ラッパーのR–指定に対し肩書きのないのがコンプレックスだった松永が一気に二人を追い抜いていく様子を聴きたかった。

身近に二人ほどこのラジオを聴いている人がいたというのが聴き始めたきっかけとなったが、それまでは芸人以外のラジオをあまり聴こうと思ったことはなかった。なぜならリスナーがパーソナリティの本業のファンで、俳優やミュージシャンとしてのパーソナリティが好きだから聴いているという偏見を持っていたからだ。パーソナリティを褒める崇める奉るようなリアクションしかないと思っていたが、その偏見は菅田将暉によって打ち砕かれCreepy Nutsによって打ち砕かれた。

芸人じゃなくてもリスナーとバチバチにやりあう構図になりうるということを知り、ラジオ趣味の幅が広がった。もちろん本業を押し出す回も稀にあり、その時はやっぱり純粋にかっこいい人たちなんだと様々な面が楽しめる。そういう意味では芸人のラジオより楽しめる側面があるのかもしれない。

このラジオの好きなポイントはまだある。リスナーの質が高く、毎回番組の流れにマッチしたメールを送ってくることだ。クソキモリスナーとしての矜持を持ってCreepy Nutsと番組を作り上げていくのが最高に面白い。パーソナリティとリスナーがお互いに活かしあって展開していくラジオにハズレはない。

二人のトークの話題も良い。男子中学生が教室で盛り上がっているような話をいい大人が楽しそうに話していく。そんな幼稚とも思える話でも良いのだ。深夜は自由なのだから。

さらに面白だけでないのがこの番組のすごいところである。そもそも本業が音楽だし、日本一ラッパーと世界一DJのコンビなんだからひとたび音楽性を出せばさっきまでふざけていたリスナーもマジに聴き入る。このギャップ、このかっこよさ。たまらんく良い。

最近一番のお気に入り番組である。

チョコレートナナナナイト(SBSラジオ)

アルコ&ピースの酒井が静岡で持っているレギュラー番組。
前々から気にはなっていたもの地元でも聴けなかった番組が、radikoプレミアムに入ったのを機に聴くようになった。最近ようやく聴き始めたのでまだ新参者だがやばたん可愛いですね。陽気で元気な女性は好きです。
酒井を国王って呼ぶのはなんで?

熱心に聴き入るわけではないけど、休日のBGMにさせてもらってる。

・水曜日

うしろシティ 星のギガボディ(TBSラジオ)

TBSラジオがスペシャルウィークを行っていた頃は一番好きな番組だった。毎回リスナーをTBSまで来させるのも、スペシャルウィークを重ねるごとに来させる際の条件が厳しくなっていくのも無茶苦茶で良かった。(ストイック飯持参、フリスビー持参、親持参など)

決定的にギガボディを聴くようになったのがアルティメットだった。

その頃のオープニングコーナーは、リスナーに出会うことを目的に金子が街に出て無作為に人々に声をかけるというものだった。
もし声をかけた人がリスナーでなければ、今その人が気になっている話題をインタビューして、放送を聴いてもらうことを条件にオープニングでその話題に触れる。リスナーを増やすための企画らしい。
声をかけた人がもしリスナーであれば嬉しい。そんなコーナーだった。

ある時、金子がいつものように通行人に声をかけた。その時の放送では二人の男子大学生だった。その大学生、片方はいきなりテンションが高い。

リスナーだ。

金子はいつも通り、今気になっていることをインタビューする。男子大学生が答えたのが「アルティメット」というスポーツだった。

僕はその時に初めてアルティメットというスポーツを知ったし、たぶん多くの人が同じだったのではないかと思う。おそらく一般的なスポーツに比べて知名度は低い。

アルティメットとはフリスビーを使った競技で、アメフトとバスケを合わせたようなスポーツらしい。

男子大学生のために、アルティメットを有名にするためにはどうすればいいのかを考えたうしろシティの出した答えが「マンガ化」だった。
バスケ然りサッカー然り、マンガから人気に火がついたという切り口から、何週にも渡りアルティメットをマンガ化するという話題で盛り上がり始めた。

うしろシティの心を射止めたアルティメットのルールが「スピリットオブザゲームの精神」であった。これはアルティメットのユニークなルールであり、「審判は存在せず、両チームはフェアプレーの精神に則って試合を行う」ということが規定された、まさに究極のスポーツマンシップである。

うしろシティはマンガ化のアイデアを次々と出していく。中学生が教室で話しているかのようなくだらなさがあるが、それって最高ってことでしょ。

舞台は究極高校アルティメット部
主人公は島育ちのフリスビー投げる
親友でチーム一の俊足を持ちどんなフリスビーでもキャッチする疾風川キャチ也
無敗を誇る最強チーム鳳凰学園の主将平等院フェニ太郎

その他、個性的なメンバーが織り成すマンガ『スピリットオブザゲーム』の話が、リスナーも参加しながら進んでいく。描くのは黒子のバスケの藤巻先生。アニメ化した際の主題歌はSPYAIRのイマジネーション(ハイキュー‼︎の主題歌でもあるので2アニメ目)。妄想は進んでいく。

最終的にはスペシャルウィークにまで縺れ込んだ。
その時の企画名は、

「君も僕の仲間だッ!究極高校レギュラー決定SPッ!」

リスナーからメンバーを募集し、投げるとともに全国大会を目指すチームを作るというもの。

1チーム7人で行うアルティメット。
1人目はフリスビー投げる
5人はリスナーからメールで募集。

最後の1人は...?
もちろんそう、

「今からTBSに来ちゃいなよ!!!」

ただの悪ふざけだが、アホなリスナーが集まる。
深夜なのに。終電も無いのに。

個性豊かなメンバーの中から無事に究極高校のレギュラーが決まり、スペシャルウィークが終わる。
(5人目のアナルバキュームだけは無事では無いかもしれないが)

そして数週後。
マンガ化の際は黒子のバスケの藤巻先生に描いてもらうとはしゃいでいたのがなんと本人に伝わり、当時ロボレザを連載していた藤巻先生が巻末コメントでギガボディの名を出していたのだ。

「今更ですがギガボディ聴きました。描けるかなー、バキューム、、、」

藤巻先生に存在を知られたところでアルティメットをめぐる一連の流れは終了。アルピーのブラックサバンナ計画に匹敵するほど笑った回だった。

スペシャルウィークがなくなり生放送もなくなったが、今でもお気に入りのラジオ。

佐久間宣行のオールナイトニッポン(ニッポン放送)

テレビ東京のプロデューサーである佐久間宣行氏が担当する水曜日のオールナイトニッポン0。局を越えてタレントでも無い社員がオールナイトニッポン0の枠を持つという二重に意味がわからない構図を生み出したゴッドタンでおなじみの敏腕プロデューサー。
なぜこんな状況になっているのか。佐久間氏とオールナイトニッポンの因縁はアルピーがオールナイトニッポンを担当していた頃まで遡る。

ある日のアルピーANNの放送中、佐久間氏本人のTwitterにてリアルタイムで放送を聴いている旨のツイートがリスナーに見つかり、がっつりイジリの標的にされてしまう。その日からアルピーANNで佐久間氏の話題が出るたびにリスナーは放送越しに佐久間氏を煽るという構図ができあがった。

アルピーANNと佐久間氏の因縁は面白すぎるので、別途アルピーANNについて語る記事の中で触れたいと思う。

さて本題の佐久間宣行のオールナイトニッポン0の話だが、実は毎週聴いているわけではないので、あまり語れることがない。最近だとうしろシティ星のギガボディで阿諏訪の結婚するかも報告がされた週(ギガボディ放送終了直後に佐久間ANN0が始まる)に、「結婚するかも報告は意味がわからない。したら報告すればいいじゃん」と言っていたらしいということを小耳に挟んで久しぶりに聴いた。

熱心に聴いているわけではないのだが、それでも聴けばめちゃくちゃ面白いのでできる限りは聴いていきたいと思う。

・木曜日

ハライチのターン(TBSラジオ)

アルピーdcg、ギガボディと並ぶTBSラジオ24時台3兄弟の木曜担当。

テレビで目立つのは澤部だが、ラジオで主導権を握るのは岩井さんだ。

毎回ネコにまつわるニュースを紹介する「ネコちゃんニュース」から始まり、リスナーのメールを読む。コーナーに入る。澤部のトークからの岩井さんのトーク。そしてエンディング(時期によってはエンディングにもコーナーがある)といった流れになる。

ハライチのターンにおけるコーナーはやや特殊な位置づけになっており、多くのコーナーはトークの派生やメールの延長の中から始まるが、基本的にはお試しとして10週生き残れば正式なコーナーとなる。ただハライチとしては正式なコーナーにする気はさらさらなく、毎回適当な理由で10週以内に終わらせにかかる。ひどい時は1週目で終わる。
僕がこれまでに聴いてきたラジオの中で最もコーナーの入れ替わりが激しく、歴代コーナー数は他の長寿番組と比べても多いのではないだろうか。

他のラジオではトークパートは毎回交代で片方のみが行うことが多い印象だが、ターンは必ず澤部と岩井さんそれぞれのトークパートがある。
特筆すべきは岩井さんのトーク力である。
僕が現在聴いているラジオの中でトーク力の高いパーソナリティといえば伊集院光か岩井さんになる。何気ない日常を秀逸なトークに昇華させる岩井さんの手腕は流し聴きはできない。

アルピーdcgのブラックサバンナ計画ギガボディのアルティメットのように大きなエピソードがあるわけではないが、安定して毎回面白いトークを繰り広げる澤部と岩井さんの面白さはさすがテレビスター。


匿名ラジオ(オモコロ)

前述のありっちゃありスパークと同じくオモコロで日替わりで更新されるインターネットラジオ。インターネットでのバスメイカーARuFaダ・ヴィンチ・恐山がパーソナリティを務める。このnoteのこのパートを書いている8月23日の時点で215回まで公開されている。

初めて聴いた時、そのしょうもなさやたまに行われる手の込んだ回に「凝縮されたアルピーANN」という感想を抱いたのはまだ記憶に新しい。
また2人の喋り方の特徴として、独特の語彙力やしょうもないダジャレを息を吐くように打ち出すので、ついつい真似したくなるフレーズが多い。あくまで内輪ノリに近い面白さであり、日常生活で言ってしまうと場が静まり返るので気をつけましょう。

せっかくすべてのバックナンバーがいつでも聴けるので、語るより好きなエピソードを紹介していく。

※追記:書いてみると好きなエピソードが多すぎてキリがなかったので、これでも厳選に厳選を重ねました。

39「もし自分が主人公になったら、きちんと物語を回せるのか?」
ここで言う物語というのは基本的にアニメのことです。フラットに言えばアニメあるあるをわかっている人であれば終始楽しめるエピソード。
カテゴリーとしては「ない話」に分類される。

恐山が状況を前振りし、ARuFaが主人公になりきって立ち振る舞いの正解を確認していくという、毒にも薬にもならない回。

そして最後には伏線回収とまでは言わないものの、話した内容を総括した茶番劇が行われ、他のラジオと一線を画した世界観を見せつけた。
15分のラジオだが、アニメを丸々1クール観たかのような気持ちになり、エンディングではこのラジオの真骨頂を知ることになる匿名ラジオの中でも屈指のエピソード。

ない設定を前提として話を進めていく回を抜粋していくつか下記に記す、このベクトルこそ匿名ラジオといった感じなので、タイトルを見て気になった回をぜひ聴いてみてほしい。
本当はすべて書きたいのだが、書き連ねていったら終わらないということに途中で気づいたので特に好きな回を抜粋する。

78「沈みゆく船で主人公になる方法と、モブにならないための方法」
93「アパートの管理人になったらどの部屋にどんな萌えキャラが住んでほしい?」
123「魔法少女になって相棒の使い魔が欲しいよ!うえ〜ん!」
128「マッドサイエンティストになってみてぇ〜〜!!」
135「子ども100人と一緒にキッザニアに閉じ込められたらどうする!?」

75「ちびまる子のクラスメートとサバイバルした時の必勝法とは?」
かすかべ防衛隊との飲み会の回を前述したがその方向で振り切った回だと思う。大人のしんのすけ達と飲みに行くというシチュエーションはまだ発想としてわかる。しかしちびまる子ちゃん達とサバイバルというのは常人の発想では無い。そんな無茶苦茶な話を思いつき真面目に考えられるのがARuFaであり、同じレベルでついていくのが恐山であるといった回だ。

アニメキャラが出てくる回もこのラジオの特徴のひとつだが、同じベクトルの回ばかり紹介しても仕方が無いので、泣く泣く詳細を割愛していく。こちらも特に好きな回のタイトルだけでも書いていく。

26「麦わらの海賊団に馴染めない俺たち」
54「オーキド博士の葬式に呼ばれたらどうすればいいの?」
138「名探偵コナンの捜査を効果的に妨害する方法とは?」
170「俺達はドラえもん御一行にどんな冒険を提供できるのか!?」
205「じつは漫画界最強の『ゲゲゲの鬼太郎』に勝てる妖怪になりたい」

134「パラレルワールドっていいよね〜〜!!」
これは匿名ラジオ会心の回。内容に関しては何も言えないのでとにかく聴いてほしいとだけ言っておく。
アルピーANNを聴いていた人であれば絶対に気に入る回。

165「もっと仲良くなるために、お酒を飲んで腹を割って話そう!!」
キャラ萌え回です。恐山がお酒で壊れるので、恐山ファンにはたまらないかもしれない。恐山の腹の中が見えるのはこの回だけ。

「腹を割って話そう」と言い始めたのはARuFaなのだが、恐山ばかりが酔って腹を割って話しているのに対し、当の本人はまったく酔わず自分は腹を割らない。
「心を開いていないのはARuFaさんのほうじゃないですか。なんなら心を開くという機能がない」と言われている最中にも面白フレーズで相槌を返し、逃げるように水を買ってくると部屋を出ていく。
恐山の普段とのギャップに隠れてしまっているが、裏も表も存在せず全てを面白コンテンツとしか捉えないARuFaの底の深さに恐怖を感じる。

187「自分たちのドッペルゲンガーに会っちゃったらどうする!?」
匿名ラジオをある程度聴いていればタイトルから何かがある匂い感じることができる。
要は伏線回収回なのだが、このエピソードは伏線が秀逸なのでぜひ聴いてほしい。
コメント欄を見ると訓練されたリスナーの伏線とまでいかないようなさりげない違和感まで察知しておりとても気持ち悪い(褒めてる)ので他のリスナーの感想も合わせて楽しんでください。

195「おい!!ARuFaが腹壊して救急車で運ばれちゃったじゃねーか!!!」
ARuFaが暴飲暴食によって救急車で運ばれた直後に収録されており、ARuFaのオモロに対する執念にドン引きする回。
救急車で運ばれるに至る経緯を説明するために体調が悪い状態でプレゼン資料作ってたんですけどそんなことできます?
苦しんでいる最中にもその状況を面白コンテンツにすることを考えているARuFaの異常性を見るならこの回。

その他にも面白い回はたくさんあるが、量が圧倒的になってしまうのでこのあたりで終わりにする。
インターネットラジオはradikoで聴けるような番組と違いすべてのエピソードが聴けるので気になったものから聴いてみるといいだろう。


・金曜日

かまってみくのしん(オモコロ)

かまどみくのしんによる完全内輪ノリのラジオ。
落語をやっていた経験からか明瞭な喋りをするかまどと意外としっかり面白い話をするみくのしんの仲の良すぎる掛け合いが聴いていて和む。親友がいるっていいなと思える番組。

僕がハマったきっかけになった企画が「ユーモア対決!クソシャレ合戦」だった。
たった一言のクソシャレのために長い前振りをするかと思えばシンプルに決めてくるクソシャレもあり、とにかくしょうもないダジャレが好きであれば必聴の企画。これもすべてのバックナンバーが聴けるのでぜ是非とも聴いてくレックウザ

最近、遡って面白そうな回を探していた時に良さげな回を見つけた。

「脳内オトナ帝国上映会」という回だった。

小学生や中学生の時に、好きなアニメやマンガの内容を友達と話していた思い出はないだろうか。感想を言い合うわけでもなく、ただあらすじだけを思い出していくだけのあの会話だ。

映画クレヨンしんちゃん史上最高傑作との呼び声も高いオトナ帝国でそれをしているのがこの回である。

僕もオトナ帝国は好きで何回か観ているのでかなり面白く聴けた。ただあらすじを話すだけなのになんでこんなに面白いんだろうな。

沈黙の金曜日(FM FUJI)

アルピーと乃木坂46の中田花奈による番組。地元では聴けなかったが、radikoプレミアムに入ってから聴けるようになったので聴き始めた新参者だ。
アルピーラジオのファンなので聴き始めたが、熱心に聴くというよりは流していることが多い。
最近中田が乃木坂を卒業するという話をしていたが、パーソナリティは変わるのだろうか。

・土曜日

さらば青春の光のTaダ、Baカ、Saワギ(TBSラジオ)

一番最近聴き始めた番組。他のTBSラジオのCMから知り、気になったので聴いてみたところさらば青春の光の2人の話し方や声が妙に好きだったので聴くようになった。
妙に好きというのは感覚的なところなのでうまく説明はできないが、そういったパーソナリティとリスナーの相性というのは確かにある。僕は三四郎ANNとオードリーANNが気になってたまに聴こうとするだが、どうしても聴き続けられない。おそらく相性。

おそらくこれからも聴いていくと思う。
土曜深夜なのでリアルタイムで聴こうとおもえば聴けるが生放送ではないので少し残念。

・番外編

伊集院光とらじおと(TBSラジオ)

平日朝8時30分から始まる番組であり、通勤しながら聴いている。
深夜とは違うものの安定して面白い伊集院光とアシスタントの穏やかな掛け合いを楽しく聴いているのだが、僕は8時40分には職場に着いてしまうので10分程度しか聴けないのが残念なところ。

日によっては起床と同時にタイムフリーで前日分を聴くこともある。

伊集院光とラジオとをリアルタイムで聴ける仕事ないかなと最近思っている。出勤時間が遅い仕事でもいいし、働きながら聴ける仕事でもいい。

楽しく聴いているのに途中で番組から離脱しないといけないのは少し寂しいんだ。

アフター6ジャンクション(TBSラジオ)

平日夕方から始まる3時間番組。僕は退勤と同時にradikoを起動するが、その時に放送されているのがこの番組である。
よく聴くパートはビヨンド・ザ・カルチャーとY・O・K・A・Nであることが多い。
この番組は歩きながらなんとなく流しているだけであるが、この二つのコーナーは意識して聴いている。めちゃ面白いから。

本当はオープニングから聴きたいのだが定時から不可能なので残念すぎる。オープニングめちゃくちゃかっこいいのに。

おわりに

ここまで好きなラジオについてひたすら書き綴ってきた。
意義としては自分が聴いているラジオを整理することと魅力を再確認することなので、誰のために書いたかといえば完全に自分のためなのだが、もしこれが誰かに届いてくれればとても嬉しい。

ラジオへの熱が先行しすぎて文章はめちゃくちゃ、ただ感想を羅列しているだけのnoteになってしまったが、これからも発信を続けていって、自分の好きなものの魅力を余すことなく伝えられる記事を目指していきたいと思う。

次回も何卒。

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