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Zoffと有馬記念

ミスショット

これは12/26に行われた有馬記念の数日前の話である。

その日、自分はある悩みがあった。
それは競馬写真のミスショットが続いたことである。

自分は基本、ゴール前の勝ち馬を立体的に撮りたいがために、ゴール先から斜めのアングルでの写真を狙う。しかし、その日はミスが続き、勝ち馬ではなく2番手の馬だったり、ピントが遅れたりといったことが続いていた。

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ディープグラビティが勝つと思っていたが、入線直後ロジハービンが勝ったと気が付き、急いでカメラを流して撮った1枚

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こちらが完全にディープグラビティが来ると思って撮った1枚。横から白いシャドーロールのロジハービンがすでに「こんにちは~!」している。

どうしても僅差のレースになった場合、照準が合わせづらい。競馬場のモニターを見ても若干の差が見極められなかった。原因の1つに、最近メガネの度数が合ってないような気がする、というのもあった。

有馬記念でこんなミスをしたら……と思うと怖くなり、思い立ったらすぐ行動。仕事帰りにZoffへと向かった。

「有馬記念に間に合わせたいんです……」

Zoff。

ご存じの方は多いだろう。記載時点では40都道府県に展開する有名な眼鏡屋である。過去に作った眼鏡の度数などもLINEの公式アカウントから参照可能で、もう一度同じレンズが欲しければその場ですぐ作ってもらえる。なんか宣伝みたいになっちゃった。

今使っている眼鏡の視力が0.8程度だったので、多少分厚くなっても1.5は見えるレンズを作ってもらおうと考えた。

窓口でその旨を伝えると、当然視力検査をすることになり、専門の店員さんが現れた。

記憶は曖昧だが、なんとなくオズワルドの伊藤氏っぽい印象が頭に残っているため、みなさんも彼をイメージしてほしい。

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店員さん見てたらマジごめん
伊藤さんもごめん

ランドルト環検査を終え、最終的に作ってもらった眼鏡は視力1.5程度に合わせてバッチリ見えるようになり、仕上がり的にはかなり満足していた。

ただ、若干気になる点として「ピントが合うまでに若干目に負担がかかるような気がする」と伊藤に伝えると、『少しお待ちください』と言い、レンズの設定を変えたものを差し出してくれた。

するとどうだろう。

それは視力は落ちずに、ピントが合う速度もばっちりで負担の少ないものだった。どうやら乱視がひどかったらしく、乱視の度数?か何かを1段階調整したものだという。

すごい。感覚を伝えただけで、ここまでバッチリな眼鏡を作ってくれるんだ。5,000円ぽっきりで!

「有馬記念の開催日はいつでしょうか?」


宣伝染みたnoteになってきたので本題に戻す。

大体Zoffは眼鏡を30分くらいで仕上げてくれるのだが、伊藤からは『レンズの在庫がなく、27日にお受け取りになりそうです』とのことだった。来店日は21日のことである。

どうしよう?

そもそも有馬記念のために眼鏡を作りに来たのに27日では間に合わない。でもここで「いやぁ~有馬記念にいくので眼鏡ほしいんですよね……」と堂々と言えるような性格をして──

──たので伝えた。一切の迷いもなかった。「有馬記念に間に合わせたいので24日までに欲しい」と。

※25日の中山競馬開催にも行く予定だったので、24日に欲しかった。

椅子に座ってたおじさんもこっち見てたし、隣の窓口の店員さんもチラッとこちらを見た。

そうだよ。ウマ娘ブームの競馬だよ。

『有馬記念……なるほど有馬記念ですか』
伊藤は持ち前のツッコミを封じ、黙って聞いてくれた。そもそもオズワルドではないが。

『少々お待ちください。』

二度目のお待ちください。もちろんいいとも!
一度目は期待に最高に答えてくれたのだから。

店員さん同士で話し合い、24日に間に合うかどうか検討してくれているようだ。窓口からそんな声が聞こえてきて、5分ほど過ぎただろうか。店員さんがやってきて私に聞いた。

『Aska様、有馬記念の開催日はいつでしたでしょうか?』

私は先程の椅子に座ってたおじさんの隣に腰掛けていたのだが、おじさんはこちらを見なかった。

内心きっと「競馬眼鏡」というあだ名をつけられているに違いないが、私は「26日です。」と再度伝えた。

『検討した結果、もしかすると23日にはお渡しできるかもしれません。遅くなってしまうと27日になってしまうので、確約はできないのですがそれでもよろしいでしょうか。』とのことだった。

自分の中でオズワルド伊藤の評価がグンと上がる音がした。

「はい、それでお願いします。」

と伝え、店員さんには何度か確約できないことを念を押されつつ支払いを終えた。

眼鏡の完成

翌々日、普通にZoffのLINE公式アカウントからお渡し可の旨が届き、眼鏡は予定よりずいぶん早く受け取ることができた。

全然早いじゃん!こんな競馬野郎とクリスマスイブに会いたくなかった可能性もあるが、私は感謝して眼鏡を受け取り、そうして無事有馬に臨むことができたのだった。

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ありがとう、オズワルドの伊藤。
今後もZoff愛用します。

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