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Q.学生のうちにできることはありますか?

学生さんからよくいただく質問です。
ついでにお話すると、高専生や大学生の方からは「学生のうちに取っておくと良い資格はありますか?」という質問もよくいただきますが、これに関してもほぼ同じ答えになります。
※ここでは建築士になりたい学生さんという前提で回答を書きます。

私はいつも、学校で今やっている勉強を頑張ってくださいとお答えしています。
質問くださった方からすると面白くない回答ですよね〜。
もちろん分かっていますよ。

でも、私と同じように社会に出て働いている諸先輩方はほとんどの方が同じ回答をするだろうとも思っています。

なんでかというと、建築士という仕事はまず建築士資格を取得することが前提になります。建築士資格は大学や専門学校に通って勉強する方がほとんどでしょう。建築士資格は木造建築士、二級建築士、一級建築士、設備一級建築士、構造一級建築士と種類がありますが、どれも学生には受験資格はありません。(一部の専門学校では二級建築士が受けられたりするようですが...)

学校で規定の授業を規定の単位数取って卒業してから、ようやく受験資格が与えられます。先ほども書いたように、建築士の仕事をするには建築士資格を取得することが前提となります。逆に、これ以外の資格は持っていて損することはありませんが、持っていなくても損することはほぼありません。

建築士資格の勉強は、大学の授業で教えてもらっている内容そのままです。大学の授業は、=建築士資格の勉強なのです。

中学校や高校での勉強はその基礎に当たる内容です。基礎ができていなければ、その先の内容なんて理解できませんよね。

なので学生のうちは、先走ろうとせず今自分のすべきことを頑張りましょう。

資格取得は取れれば達成感がありますし、自信にもつながるので良いことだとは思いますが、何かにチャレンジしたくて、何か資格でも取ってみようかなという気持ちがあるのであれば、資格よりコンペをお勧めします。

建築業界(特に意匠系)での就職では、学生でも取得可能な資格をいくつも持っているより、コンペでひとつでもタイトルを持っている方が就職の際に武器になるはずですし、与えられた課題に対して、自分なりに考えて答えを出して形にしてプレゼンするというプロセスは、繰り返すことで上手くなるものなので、たとえ結果が思ったように出なくてもチャレンジすることで得るものはあるはずです。

納得いただけましたか?
少しでも参考になっていればいいなと思います!


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