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就活初心者の建築学生のための知っておくべきポイント

就活を考える学生さんが増える時期なので、大まかな概要を掴んでもらえるよう押さえておくべきポイントについて書いておこうと思います。

1.就活先の選び方

就活先の選びは重要ですよね。自分のスキルやキャリアアップに向けた計画などを考慮して選びます。
同じ会社に何十年も務める前提で企業を選ぶ人もいれば、初めから何回か転職することを前提として就活する人もいます。

1-1.長年同じ企業で働くメリットとデメリット

それなりの企業に就職して何年もそこで働いていれば、その会社で働くノウハウが蓄積されたり社内での地位や給与が安定するメリットがあります。
ただ、社内で築いた人脈は他の会社では役に立たないことがほとんどですし、その会社では必要なスキルを身につけたとしても一般的には役に立たないスキルだったり、同じようなタスクを何年もやっているとモチベーションが低下しがちになったり、新しく何かにチャレンジする機会が少なかったりするというデメリットもあります。

1-2.転職でスキルアップを図るメリットとリスク

初めから何回か転職することを前提として自分のキャリアや習得したいスキル、将来どうなっていたいかをある程度決めてそれに沿った初めの第一歩となる企業を選ぶという方法もあります。

メリットは、転職することで違う企業の技術やスキルに触れることができたり、転職の際に給与を大幅に上げるチャンスができたりすることです。
そのリスクとしては、転職が思うようにできなかったり、給与の交渉に失敗して転職前より下がったり、新しい環境に慣れるまでに時間や労力を要したりすることがあり得ます。

1-3.どちらが自分に合っているか考える

ここでは上記の2-1と2-2の2パターンを挙げましたが、自分にはどちらが合っているかを考えた上で就職先を選んでください。
また、建築学生の就職先としては
・設計事務所(組織やアトリエなど)
・ゼネコン
・ディベロッパー
・建築材料メーカー
・インテリア系
などなど様々あります。

設計はあまりしたくないけど建築に関わっていたいという方も多く、そういう方は
・不動産
・行政の建築関係の部署
に結構いたりします。

2.準備

就活をする前には準備が必要ですよね。
・履歴書の作成
・ポートフォリオの作成
・面接対策
受けたい会社によっては
・SPIの対策
・即日設計の練習
などが必要です。

2-1.面接の対策

面接で聞かれることは初めはどこの企業も似たり寄ったりです。選考が進むにつれ企業ごとの差が出てきます。
以下に一般的によく聞かれる事項をピックアップしておきます。

・建築に興味を持った理由
・会社を志望した理由
・ポートフォリオ紹介
・スキルについて
・これまで学んだ技術について
・仕事で目指したいこと
・学生時代に経験したことから学んだエピソード
・自分の強みと弱み

2-2.SPIの対策

出題される問題自体は簡単な計算や読み書きなので難しくありませんが、ある程度慣れていないと時間がかかってしまい思うように解き進められないので、対策本を購入して何度か練習することをお勧めします。

2-3.ポートフォリオの作成

ポートフォリオを作成するにはまず他の人がどんなものを作っているのかネットで検索したりして見ると思うのですが、そうすると個性的なものが多くハードルが高く感じてしまう方も多いはずです。
そう感じた方はもっと簡単に考えてみてください。

ポートフォリオは今まで自分が作ってきた作品から、自分の好みや考え方、どれくらいのスキルがあるのかを伝えるために作るものです。
その中で自分がアピールしたいことが伝わりやすいような画像選びとレイアウトを意識します。
デザインやレイアウトは凝ってなくても大丈夫。むしろ、建築家はシンプル好きが多いです。
何を考えどういう理由でそのデザインに至ったかを解説する文章を書き加えればポートフォリオとして十分に役割を果たせます。

2-4.即日設計の対策

学校の授業で教えてくれることもあるようですが、そういった機会が無い方はまずは建築士試験の製図試験を参考にしてみるのが良いかと思います。
プランの解き方を学んでスケッチとコンセプトを伝えるための作文の練習を加えれば十分な対策が可能です。

3.最後に

以上が建築学生の就活の概要になります。
YouTubeの方ではより細かい内容をお話ししている動画もありますので、興味のある方は覗いてみてくださいね。

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