β-271 いえない

楽曲を軸にさまざま書いていくシリーズ、第13回はiriさんの「言えない」です。

初めて聴いたとき、こうしたご時世もあって、恋愛関係もそうだけど、その他の部分でも、関係がこじれて破断するのではないか、炎上して取り返しのつかないことになるのではないか、というような"言いたくてもなかなか言えない"情勢にあるのではないかという懸念というべきかなんというべきか・・・というものを詰め込んだのかなと想像してしまいました。

今回は歌詞と音楽ナタリーさんの以下の記事を基に「言えない」が完成した背景なども鑑みながら、"私と「言えない」"という要素をまとめてみたいと思います。

まあ、自分の意見なんてさておいて、この記事を見てしまったほうが早いと言われてしまうのはわかっているので、ぜひ以下も参考にしつつ、聴き込みながら、自身の骨の髄まで刻んでいこうと思います。

私のなかで最近よく聴いているiriさんの楽曲は、「会いたいわ」「24-25」「Corner」「Sparkle」そして、今回の「言えない」が軸となってますかね、でもほんとにごく最近、「24-25」で全体的にはヒップホップなんだけど、間奏のところにどことなくジャズっぽさを感じ、その融合と24歳から25歳になるまでのいろんな心境が込められているなあということで、昨年の今頃はよく聴いていて、それがiriさんの音楽と出逢った経緯でありまして・・・。

で、ライヴがあったらチェックしてみようかなと思った矢先に、ここ1年かなり悩まされた未知なる感染症の影響により、春のツアーは中止、感染症対策を施して冬のツアーは行ったのは知ってはいたのですが、そのときはちょうど年末で多忙だったこともあり、なかなか行くことも配信を見ることすら叶わず・・・、そんなミュージシャンはこの1年で何十組もいますけれど、iriさんに関しては、その熱がだんだん帯びてきているというところでありまして、毎晩のように上記のどれか1曲は聴いているという現況であります。

さて、ここからはそのなかでも「言えない」について書いていこうと思います。

私自身、音楽ナタリーの該当記事を拝見する前に、どんなことをいうか想像してたんですけど、大体予測してたことがほぼ当たっていてまして、でも当たったことが嬉しいというよりかは、{自身の音楽制作およびライヴ開催がうまくできないことに対する葛藤と、曲目の【言えない】に対するiriさんの想い}に「そうなんだ、、そうだよね。。」という感想を抱きました。

ただ、此度の騒動から作ったというわけではなく、もともとそうした構想を抱いていたこと、またラヴソングのテイストで作られていたことはあんまりこの記事を見るまでは認識していなかったかもしれないなと感じました。

でも、いまの時代からしてみると、とてもタイムリーな気がしてきていて、だいぶこころのなかに浸透していきました。

ということで、昨今の世情とラヴソングということを鑑みながら、歌詞やメロディなどを改めて聴くとしましょう。

「僕」と「君」は恋人でも当てはまるし、良きパートナー(同性や異性問わず)でもいいとは思っていて、ただ共通して言えることがあるとするならば、ふたりはほんとの意味で接しておらず、ほんとならカミングアウトして、理解しあって本能的に付き合っていきたい、飾らない自分を見せたい、でもそれが言えない、なぜなのかはまだわからない、壊れてしまうことを恐れているのか、はたまた言わないほうがうまくいくんじゃないか・・・、そんなはざまで揺れながらも前に進もうとはするけれど、立ち止まってしまって揺らめいて、その繰り返しという現状がそこにはある・・・

歌詞の中に「LOVE」や「愛」ということからしても、どう考えてもラヴソングなんだけど、一発で把握できなかったのは、自身がメロディ先行で音楽を聴いていることが要因なのかもしれない。

私はインストも聴くし、様々な言語で唄われている楽曲も聴いているので、そうなると歌詞を聴いて翻訳できないというのもあって、そうなるとメロディが自分の脳波と気持ちとマッチングしたら、歌詞関係なくそんなに好き嫌いなく聴いていくような性分なのでね、だからなのか恋愛を描いてるんだなという雰囲気はどうも掴めなくて、旋律から「言えない」展開や、その切迫感、閉塞的な心境を推測しながら聴いていたということもあり、改めて歌詞を拝見するという機会がここまでなかったように思えたんよね。

でも、歌詞まで含めて聴いていたら、しっかりと純朴な恋愛ソングで、でも偶然にも混沌として不安となっている情勢が続くなかで、「言いたいことが、ぶつけたいのに、なかなか言いにくい、言いづらい、言ったらこのあとギスギスしそう・・・」という想いが募っているひとにとっては、また異なった雰囲気で脳内に浸透していくんだろうなあとは感じましたね。。

また「言えない」のに、その展開にかかわらず、いろんな妄想して、でも現実にはうまくいかなくて、そんな状態がいつまでも続くわけにはいかないんだ、なぜなら世情はどんどん時代とともに、時には劇的に感じるくらいに変わっていってるのに、私たちの関係は「言えない」という縛りのなかで変わらない日々を送る、そんなことではいけない、言わなくちゃ、いけないこともあるだろうけど、それでも。

纏っている揺れ動いている想いを伝えたい・・・!

だなんてまだ言えない。

そんなことがずっとループしている様子を描いた楽曲であることを再認識したあした・の・β<ベータ>でした。

イントロの部分からなんだか気だるい様子を感じるのと同時になんだかもやもやするような雰囲気を醸し出しているので、とっても私の好みです。

同時に、聴いていても恐らくもやもやとしていたものの共感はあれど、その解消方法には特化していないので(捉え方次第による)、発散させたい・・・!という方々の気持ちには応えられるかというと微妙な部分がありますが、立ち止まってしまうと、いろいろと考えてみたくもなる楽曲でもあります、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか?

私も曲目解釈としてはいい加減、一応、私はそういうふうに捉えてるけど、経験や性格は千差万別なので、視点が異なったとしてもそれは尊重しなくてはいけない、あくまでも一例として提示したのみで。

むしろ、いろいろ受け入れることで、また新しい楽しみは増えると思いますし、きっと。

ただ、危ない目には遭いたくないよね、うん。。

これからも「言えない」葛藤は続いてきそう、少なくとも私はね。

ここまで読んでいただいてありがとうございます(人''▽`) 間髪入れずに言ってみますか・・・ よろしければ!でもまさかね・・・