β-212 "せ"と"ぱ"

2020年のプロ野球は当初の3月から3ヶ月遅れて開幕、それができたことすら奇跡的な状況ではあるけれど、こんな状況下において、なんにも娯楽がないというのは、生きづらかったり、楽しくなかったりするのも事実。

最初は無観客で始めて、5000人入れて、そしてキャパの半分まで入れてという特殊なシーズンだった。

交流戦無し、120試合、首脳陣はマスクを着用し、選手もプレーを終えて落ち着いたらマスクを着けて、試合経過を見守る。

屋外球場の多かったセ・リーグは、CSを行わず、優勝チームがそのまま日本シリーズに向かい、パ・リーグはCSを上位2チームに絞って、縮小しつつも屋内球場の多さや初期は同一カード6連戦という日程という工夫を凝らして、なるべく最後の最後まで緊迫感を少しでも、ということをしながらペナントを進めて、きのう、2020年のシーズンを全球団終えた。

2年連続、同じ顔合わせでの4勝負けなし、しかも今年は前年に比べ、圧倒的な差をつけてというのが印象的であった、せいぜい第4戦の初回くらいだったかな、ゲームとして面白いなって感じたのは、それ以外はワンサイドなとこも多かったので、あんまり楽しめたかっていうと、そうでもない部分もけっこうあって。

そうはいえども、間隔は開いていたとしても多くのひとが集う興行を、何戦も続けるというのはリスクがあるし、選手や首脳陣もいつもの流れではないので、試合数は少なくても、疲れはじゅうぶん溜まっているので、ゲームとしては面白くなくても、結果としては、これでよかったのかなと思っている。

でも、今後のことを考えると、セ・リーグは底上げをしないといけないのかなとは、うすうすと。

リーグの差は、交流戦やポストシーズンの対戦成績を見てもわかる。人気球団が多いのはセ・リーグに軍配だけど、それに伴う実力が、あんまり備わってないんじゃないかなと考えるようになってしまった。

もちろん、単純にパ>セとは考えてない、大舞台の経験や試合間隔の空き具合、日程的なもの、終盤のゲーム展開なども一つの要因だったと思う。

今シーズンのパ・リーグの覇者は、大舞台で力を発揮する選手も多いし、終盤で12連勝して駆け抜けて、しかもその12連勝も先発が長いイニングを投げ、打線も奮起し、僅差の試合も少なく、勝ちパターンを出さずに済む試合が多かった。

大量リードしていると、経験を積ませたい選手を起用することができるし、その選手それぞれが自分のピッチングやバッティングに集中させて行くことができるというのが、いま思えば大きな要因だったのかもなあって思う。

これを繰り返しているとチームの雰囲気も良くなって、思い切りのいいプレーができる傾向にある、それが終盤の10月以降できていたからこそ、リーグ優勝も日本一も手繰り寄せたんだとね。

CSの開催も大きな要因だったかな、セ・リーグは移動や屋外球場の観点から、雨天中止が多くなるという見立てもあって、CSなしという判断にしたそうだけど、そうなると緊張感の試合が少なくなって、序盤から中盤にかけて大量リードしておけば、逃げ切れるし、そのまま日本シリーズになれる、2位や3位はノーチャンスというのも競争意識を失わせてしまった部分がある。

そうしたものが重なって、優勝はしたんだけど、どこか油断や慢心が発生してしまって、いきなり大舞台に立って、自分たちのペースに持ってけず、掴めないまま終えるという感じになってしまったのだろうなってね。

仮にCSがあれば、短期決戦で調子の良いチームが出てきて、そこで苦しむだろうから、覇者であっても、気の抜けない展開が続くし、その緊張感のなかでもがきながら結果を出すことで、ここまでセ・リーグとパ・リーグの差がくっきり見えることは無かったんだろうけどね。

という、擁護はしておかないといけないかな、指名打者の有無もあるのかもしれないけど、なかなか対戦相手がわからないようだと、対策しようにもしにくい面があるだろうし。

実際、セ・リーグのほうは、早い段階で優勝するチームがどこか判別しやすかったこともあったので、そこはさすが3年連続日本一の球団(きのうで4年連続に)、スコアラーを派遣させて、様々な選手の特徴を、しかもマジックが早く点灯したことによって、じっくりと分析できたことも一つの要因なのかもしれないなと。

これがCSがあるとどの球団が出るのかという読みをしなくてはならないし、研究対象のチームがそれだけ増えるので、十分な対策を行えないという点もある。

そんなこんなで、ここまでの大差になってしまったのかもしれない。

とは言え、10月の初旬まではパ・リーグはどこが抜け出すかわからなかったけどね。

しかし、さすがは常勝軍団、残り20試合でスパートを駆け、抜かりなく勝ちきった。

これはおととし、昨年リーグ優勝を譲ってしまったことによるものもあるのかもしれないなと、どこのタイミングから仕掛ければ、追随を許さず、優勝を成し遂げるか、きっと考えに考えてたんだろうなと。

そうしたこともあって、ことしの日本シリーズは、ここまで一方的な展開になったんだろうな…とはね。

まあ、必ずしもリーグの差がないわけではないと感じているので、ここで双方のリーグもレベルをどれだけ追いついて、追い越して、引き離すなどして、高いレベルに持ってけるかだろうねと感じているあした・の・β<ベータ>なのでした。。

それでは、ごきげんよう!

ここまで読んでいただいてありがとうございます(人''▽`) 間髪入れずに言ってみますか・・・ よろしければ!でもまさかね・・・