人生に物語はあるけれど、物語の中を生きてはいけない
100 to 100 ヴォネガットの100歳の誕生日まであと100日となりました。2年-100日のあいだ彼の著作を再読していて、一番感じたことはなんだろう、と考えています。
改めて彼の人生と作品の進化の流れを追体験してきたことで、彼は自分の体験や感情をストレートに吐露するのではなく、苦しみを伴いながら、じっくりと熟成することで文学に昇華していった、ある意味では作品と人生が混淆した作家だったのではないか、と感じています。メタフィクションという形式を超えて、もっと生理的なところ