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予備校講師歴40年のS.T.先生(国語)へのインタビュー②

アシリスタッフのKomabouです。
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。

最近、母親から紹介してもらった「黒ゴマきな粉」にハマっています。
黒ゴマのうま味と、きな粉のコクが混ざって、とても良い味を出していますよ。

こないだの日曜日は、風の強い日でしたね。
ここのところ暖かくなりましたが、先週まで雨の日は寒いくらいだったので、目を覚ますため、そして温まるために、たくさんコーヒーを飲みました。でも、私はカフェイン中毒で倒れかけたことがあるので、「飲みすぎには気を付けないと」と思っています。

最近はやりのエナジードリンクなどにもカフェインがたくさん含まれている場合があるので、エナジードリンクやコーヒー、紅茶、抹茶をたくさん飲む場合、受験生の皆さんも、カフェインの取りすぎにはご注意ください。
アメリカや日本で、カフェイン中毒死の例があるくらいですから。

では、本日は、落ち着いた雰囲気が魅力の人格者で、一人ひとりに合わせた丁寧で優しい指導が定評の国語の先生、S.T.先生(予備校講師歴40年)へのインタビューの続きをお送りします。

Q.受験生にメッセージをください。
答:医学部を想定した場合、効率を上げることが重要だが、効率を上げようと急いで何でも端折(はしょ)ればいいということではない。
我々が説明する正しい道筋、正しい方法を見てもらって、地道に着実に進めていくことが、結局は最短距離です。
医学部であると、共通テストで8-9割取れることが前提なので、半端なミスを2問やると届かなくなる。やるべきを事をきちんとやるということは、結局は基礎の徹底という事に戻ると思う。

◇マンツーマンならではの良さを出すために、普段から(生徒と接するにあたって/授業中に)心がけていることは何ですか?
答:その生徒さんの現状、弱点をいち早く見極めて、まずそれを自覚してもらうこと。
そこをピンポイントに修正していくことになる。
漢字が苦手なら、入試レベルよりずっと易しい漢字ドリルをやってもらったことがある。
集団の中に入ると「できない生徒」で終わってしまう子を、掬い上げていくことがマンツーマンではできるので、その点は留意している。

◇教材の選び方で工夫している点を教えてください。
答:現在の学力に見合うもの。すぐに問題集や参考書にはいかないで、古典関係だとステップアップノートシリーズ(ステップアップノート30「古典文法基礎ドリル」など)を1-2周やることが多い。よほど非の打ち所がないということでないかぎり、ほとんどの場合ここから入る。
この教材は、全体を体系的に学べて、弱点の洗い出しにも使える。古典は、基礎的な知識がまだらになっている生徒が多いから、いま引っかかっている部分や上手くいかない部分にバツをつけて2周目で扱い、潰していく。

◇先生が教えてらっしゃる教科で、生徒が躓きやすい点(分野)は、どこですか。
答:古典だと、「暗記したこと」と、「実際に使える・応用できる」という事が結びつきにくい。
暗記しているから点数が取れると勘違いしている生徒が多い。マークシートの弊害だと思う。
現代文だと、「思考する」という部分が弱いと顕著に感じる。昨今の読書不足の傾向や、インターネット生活(SNSやゲームなど)の影響もあると思う。

◇上記の分野で、どのように工夫して教えると、生徒は理解しますか。
答:助動詞をやった時、「助動詞」というワードだけを知っていて、助動詞がどういう働きをするとか、助動詞がどういうものかを全く理解していない生徒さんが多いので、時には現代語を例にして教える。「古文も、あくまで日本語なんだからね」と。
中学レベルの国文法をやるときに、「ゆくゆく古文文法が入ってきても同じだからね」と植えながらやっていく。漢文も読み下しさえすれば古文になるので、国文法と古典文法の接点を見つけて段差を作らないようにする。特に、進学校・中高一貫校では、古典文法に入るのが早いので、この点には気を付けている。

◇生徒がスランプのとき(先週やった内容や先々週やった内容をすぐ忘れてしまう、など)、躓いて先の分野に進めないとき、説明を繰り返しても理解が追いつかないときなど、どのような工夫をして対処し、生徒の学力を伸ばしていますか。
答:基礎的な部分の繰り返しが不可欠。進度がどうということ以上に、ある文法的なチェックを、彼らからすればしつこいというくらいに徹底して、インプットさせていく。ギリギリまで文章題はやらない。
文章題をやるときも、1題の文章を2-3回の授業に分けて、文法のチェックをしっかりやり、また一つの題材にしっかり向き合うということを体に染み込ませてもらう。
全体的なことを考えると、先に進めたくなるけど、カリキュラム的な欲求をいったんおいて、一つのことをしっかり徹底できれば、前進するきっかけが作れる。

◇逆に、生徒が、その教科が得意教科だった時、あるいは生徒の得意な分野を扱っているとき、どのように工夫して生徒の学力をさらに伸ばしていくのか、教えてください。
答:マンツーマンのメリットに直結するが、得意な部分をチェックして上に引き上げても大丈夫だなということであれば、そこの部分に関する教材をワンランクアップさせる。
「古文と漢文の文法は「まだら」なので標準レベルにしよう、マークセンスに関しては引き上げたいな」と思えば、上級の教材選びをし、苦手な部分は標準レベルに据え置く。経験則として、こういう教材があるという事も把握している。とにかく、生徒のレベルに合わせて教材を選んでいく。


今回のS.T.先生へのインタビューでは、長年の指導歴と豊富な指導経験を持つ先生が、マンツーマンならではの指導法に工夫を凝らしている様子がうかがえる内容でしたね。
「生徒さんの現状、弱点をいち早く見極めて、まずそれを自覚してもらう。それから、ピンポイントに弱点を補填していく」という指導法は、プロフェッショナルならではの神業なのでしょうね。

今回のインタビューでは、生徒が苦手な分野への対処法や、生徒がスランプに陥っているときにどうするかなどに、長年の経験に基づいてマンツーマンの強みが活かされていますよね。

「全体的なことを考えると、先に進めたくなるけど、カリキュラム的な欲求をいったんおいて、一つのことをしっかり徹底できれば、前進するきっかけが作れる」というあたりに、基礎の徹底を重んじるプロフェショナルの流儀を感じます。


以上の内容、いかがでしたか。
疑問だった点や、聞きたい点があれば、お電話ですぐに対応できます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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