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予備校講師歴25年のS.K.先生(英語)へのインタビュー②

アシリスタッフのKomabouです。
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。

初春に咲く花も可憐ですが、中春~晩春の花も、華やかで味わいがありますよね。

国分寺のあたりは風の強い日が多いと、いつぞやのブログの冒頭で申し上げましたが、風の強い日に自転車を漕いでいると、目の中に砂やハエが入るので、どうも困ったものだなと思っています。

でも、若い頃は、目の中に何が入ろうが強い風が好きだったので、若いことはそれだけで素晴らしいのだと実感します。医学部・難関大を目指す皆さんも、若さは偉大なる武器ですから、若さを大事にして日々前進してほしいと思います。

さて本日は、的確かつ論理的な指導で、どんな生徒の実力も上げることができると定評のS.K.先生(予備校講師歴25年)へのインタビューの続きをお送りします。

◇受験生にメッセージをください。
答:医学部は、多浪のイメージがあるかもしれないが、効率よくやれば、現役や一浪で受かることはできるので、講師のノウハウを利用して、自分の興味がある医学の道に早く行けるようにしてほしい。
せっかくマンツーマンできめ細かく指導してもらえる環境なのに、自己流の勉強法でやろうとする、もったいない生徒が多い。
相手に不利なことをやらせようという動機はないし、講師を信じて、なるべく無駄なことをしないで、自分の希望する医学の世界に早くいってほしい。初対面で慣れないかもしれないが、講師を信頼してほしい。

◇マンツーマンならではの良さを出すために、普段から(生徒と接するにあたって/授業中に)心がけていることは何ですか?
答:なるべく丁寧な言葉使い。
威圧的になるとよくないし、だからと言って友達みたいにならないように(あまり親しくなると逆に良くない結果となるので)、人間関係の距離を適切に取るよう心がけている。そうしないと、個人指導の良さが出ないので。

◇教材の選び方で工夫している点を教えてください。
答:授業で使うものに関しては、自力でやったら3-4割しかできないだろうなという、実力から1-2段階くらい上の教材を使うようにしています。
たとえば、千葉大が志望でも、京大の過去問を使うようにしています。
ターゲットとしている大学よりも1-2段階くらい余裕をもって学力をつけておかないと、本番で緊張して解けなかったり、スピードが足りなかったりする。そのため、常に難しめに教材を選び、土台を引き上げている。
塾で渡される教材が、9割解ける内容だったら、意味がないので、その点は現状の学力を見極め、注意して見ています。
その後の授業をスムーズに進めるため、教材を渡されて、最初は難しいと感じて軽く絶望してもらうくらいがちょうどいいです。そのほうが、合格への近道となります。

◇先生が教えてらっしゃる教科で、生徒が躓きやすい点(分野)は、どこですか。
答:単語・熟語などを覚える作業。暗記物の管理。
面白くないと言っちゃ、面白くない。
構文の解釈だったらパズルみたいで面白く、長文は読めたらうれしいが、単語・熟語は放っておくと進まない生徒が多いので、つまづきやすい。

◇上記の分野で、どのように工夫して教えると、生徒は理解しますか。
答:授業のたびに、単語・熟語の暗記の進み具合を確認する。口頭確認や、小テスト。
長文読解で(当該の熟語が)出てきた時に、「ここが熟語だと気づかなかったかもしれないけど、あなたの熟語帳に載っていますよね」と強調して指摘し、確認する。

◇生徒がスランプのとき(先週やった内容や先々週やった内容をすぐ忘れてしまう、など)、躓いて先の分野に進めないとき、説明を繰り返しても理解が追いつかないときなど、どのような工夫をして対処し、生徒の学力を伸ばしていますか。
答:英語の場合、よくわかっていなくても、量をこなしていくうちに、上がっていく部分はある。多少、要求を緩めたり、手を変え品を変え、英語の勉強をストップさせないことに主眼を置く。
苦手な所は人によって違うが、理屈で理解するのが弱い生徒さんや、文法ばかりやっていると嫌になる生徒さんは、文法を緩めて、リスニングや長文のほうに向けると、1か月前は分からなかった文法が分かるようになっていたりする。
そのため、一つのことにこだわらないようにする。

◇逆に、生徒が、その教科が得意教科だった時、あるいは生徒の得意な分野を扱っているとき、どのように工夫して生徒の学力をさらに伸ばしていくのか、教えてください。
答:語学的に英語が得意でも、入試問題で満点取れるとは限らないので、入試で決まった時間内で得点を取れるように指導する。
国立大学だったら、自然な日本語で訳すとか、上手な日本語で要約するとか、英語そのものがどんなにできても取れない問題もあるので、そういうところで取りこぼさないよう指導します。


いかがでしたか。
予備校一徹のベテランの経験が生かされた指導法を垣間見ることができたように感じます。

「せっかくマンツーマンできめ細かく指導してもらえる環境なのに、自己流の勉強法でやろうとする、もったいない生徒が多い。初対面で慣れないかもしれないが、講師を信頼してほしい」「威圧的になるとよくないし、友達みたいにならないように、人間関係の距離を適切に取るよう心がけている」といったあたりに、冷静で論理的な指導法を貫く先生らしい優しさがにじみ出ているように感じました。

また、長年の指導経験と確かな学識に裏打ちされた、S.K.先生ならではの受験テクニックが表れたインタビューだったと思います。
生徒がスランプの時の対応法や、国立大学の英語への対策など、確かなノウハウに裏付けられた指導法に期待が持てますよね。


以上の内容、いかがでしたか。
疑問だった点や、聞きたい点があれば、お電話ですぐに対応できます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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