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都立高入試は現代っ子が苦手な点を突いてくる

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学費がリーズナブルで、かつ校風もよく、ブランドでもあることから、都立高校を志望される生徒さんは多いです。でも、都立高入試を指導している先生方からは、よく、「最近の子は、学力が下がった。根気が足らず、粘り強さがない」という話をよく聞きます。確かに、中学受験の算数で鍛えた子ほどは粘り強さはなくても、最近の子が苦手としている点を、都立高入試は突いてくるため、そういった印象を抱きがちなのだと思います。

そのため、私は、今の生徒たちが勉強をサボっているとか、不真面目であるとか、そういうことは全くないと考えています。現代っ子は、何よりも、「複数の情報を同時に処理すること」が苦手なのです。でも、これからの大学入試でも、大学での学問においても、企業に就職してからも必ず求められる「21世紀スキル」の一つなので、都立高入試は敢えてその点を出題してくるのだと推測しています。

ですから、都立高入試を目指していてパニックになってしまったり、イライラしてきてしまったりするのは、現代っ子ならば無理もない話なのです。

現代っ子は、ネット時代、スマホ時代に生まれ、短文投稿サイトなどの影響もあり、とにかく読書しなくなりました。また、祖父母から勉強を教えてもらう機会も減りました。そのため、長文読解力や論理的思考力、応用力が弱く、必然的に情報処理力が落ちていて、とりわけ「複数の情報を同時に処理するように」指示されると、戸惑ってしまう子が多いのです。昔と違って、プリントの整理が苦手だったり、ノートにまとめるのが苦手な子も増えましたよ。

知り合いの大学教員から、「最近、うちの大学生は、甘えていて、自己中心的な傾向にある」というような愚痴をよく聞きます。でも、話を聞く限り、大学生が甘えていたり、サボっていたりするわけではなく、「現代っ子ならではの能力の欠陥」がそういう印象を熟年世代に与えているのでしょうね。いわゆるジェネレーション・ギャップの1つだと思います。

都立高入試において、「複数の情報を同時に処理すること」がとりわけ顕著に求められるのは、数学、社会、理科になります。理系科目である数学と理科においては、論理的思考力や、複次的共時的な情報処理能力が求められるのは当然ですが、社会の入試でそのような問題が出されるようになってきたというのは、ある意味で謎かもしれません。

その背景を、私なりに考察してみました。社会科は、英語では「social studies」と言いますが、「社会科」をドイツ語やフランス語に訳そうとすると、ピッタリくる単語は見つかりません。本場のヨーロッパでは、英語や第2外国語、ラテン語、哲学、芸術などが重要視されており、「社会科」は大学の学問に直結しないパッチワーク的な教科と考えられることもあります。とりわけ高校入試段階では、地理的分野、歴史的分野、公民的分野いずれも、まだ充分に深められていない段階で、高校に入ってから学ぶ世界史や日本史や政治経済などの基礎を確認するような内容になってしまいます。

だからこそ社会科の入試では、単なる暗記では解けないような、3つの資料を同時に比較して考えさせるような問題を出して、大学受験の為に必要な学力や、大学に入学してから、そして社会に出てから求められる能力を試そうとしているのかもしれません。高校で歴史や地理や政治経済の勉強が本格的に始まる前に、それらの学習の前提としての「21世紀型スキル」を身につけさせようとしているのかもしれません。


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