もつひとつの土曜日

 浜田省吾のもうひとつの土曜日が流れるのだが、今日は日曜日だった。私は一人、慣れないハイボールを飲んで、程よく酔っていた。気付くと曲は次の曲、とあるジャニーズグループのものになっていた。部屋の壁にはモネの日の出が貼られている。インターネットから印刷したものだ。青くていい感じのもので白い壁を埋め尽くそうと考えたのだが、今のところまだその1枚しかなかった。マグリットの大家族もその中に入れようと思ったのだが、パソコンを開き、インターネットで検索して画像を印刷するという作業を億劫がり、なかなかそれは達成されなかった。音楽はパソコンから流れている。私はただ冷たいフローリングの床、その上に敷かれた青いマットの上に沈んだ。比較的今日は暖かいようなので、暖房は付けていなかった。あれから何曲かは私の前を流れ去ったのだろう。昔のHIPHOPとかビジュアル系の曲が流れていた気がする。現在は藤井フミヤのTRUE LOVEが流れている。気が付けばそのうち日付は変わっているのだろう。日曜日が月曜日になる。私はもうひとつの土曜日は昨日聞きたかったと思う。そしてもう少ししたら、一昨日聞きたかったという風になる。もし昨日、もうひとつの土曜日を聞いていれば。その世界線がもうひとつの土曜日だったりするのかもしれない。そして来週の土曜日、私はもうひとつの土曜日を聞いていて、それがもうひとつの土曜日だったりするのかもしれない。

閲覧ありがとうございます。サポートなんてして頂いた日にはサンバを踊ろうかと思います。