見出し画像

転倒予防は、正しく足爪を切ることから!足裏に集中するセンサーのはなし

3月からはじめたnoteですが、読まれている回数がだんとつで多いのが下にリンクを貼りました、フットケアだよりNo.2「正しい足爪の切り方って?」です。

お読みでない方は、リンクの記事を読んでから先におすすみください。

深爪すると、転びやすくなる!?

「深爪NG!」は、だいぶ知識として広まってきました。特に巻き爪でお悩みの方は、頭にしっかりと入っていて、長すぎる人も多くみかけます。

痛くなったら・・・と思うと怖くて切れないそうです。

正しく足の爪を切ることは、巻き爪予防以外でも重要です。

「メカノレセプター」という言葉を聞いたことがありますか?

メカノレセプター

体のあちこちに点在し、姿勢の安定を保つためセンサーです。

実は、足裏に集中して存在していることがわかっています。

足裏は体の総面積のたった 2パーセント

その2パーセントに安定した姿勢に欠かせない、「メカノレセプター 」が集中しているということからも、足が転倒予防にとても大事な部分だということがわかります。

足裏でも特に、親指・かかと・全足部に多く存在しています。

上の写真で、丸く囲ったところです。

メカノレセプターと、足のトラブルの関係

実は、丸で囲った部分は足のトラブルが多い部位でもあります。

足のトラブRO

ちょっと足裏を確認してみてください。

なにか気になることが見つかりましたか?

もし見つかったら、それは体からの信号かもしれません。

メカノレセプターが集中している部位に、トラブルも集中する

決して偶然ではありません。トラブルの原因がどこにあるのか?と考えると、外側に存在することはないのです。

ご自身の歩き方、姿勢、生活習慣、靴えらび・その他のさまざまな内側の要因の結果がトラブルとして出現します。

メカノレセプターのはたらきです。

刺激を受け取り、脳へ電気信号を送信します。脳のネットワークが信号を受信するとすぐさま、安定した姿勢を保つための指令を体の各部位に出します。

スクリーンショット 2020-05-16 20.24.55

たとえば、何かにつまづいた時、頭で考えるよりも先に体が動き、転ばないように姿勢を立てなおします。

もしも、姿勢が保てず転んでしまっても、大切な頭をかばうために手をつきます。

この瞬時の判断、行動はメカノレセプターが脳へ信号を送った結果なのです。

トラブルをケアすることで、転倒を予防する

正しい姿勢、歩行をしているとメカノレセプターに刺激がきちんと届きます。

ですが、たとえばハイヒールを履いていることを想像してみてください。

足の前の部分(前足部)は裸足のときに比べると、圧や荷重が強く加わります。

そのため足裏の皮膚が過剰に反応して、たこやウオノメのトラブルが発生すると考えることができます。

巻き爪、かかとのガサガサも同じ原因が考えられます。

逆に今、問題になっている「浮き指」は、地にしっかりと指がつかないことが原因です。圧が加わらず刺激がなくても、巻き爪などのトラブルになることもあります。

足裏の刺激が通常にあれば、もしも姿勢が崩れた時でも立てなおしが容易ですが、足裏の刺激が正常に受けることができなかったとき、足裏にトラブルとして現れるのです。

正しく足爪を切ることは、転倒予防のあたりまえ

さまざまは原因で足のトラブルは発生します。

姿勢や歩き方が原因といいました。トラブルが発生し、痛みや不快感をもちながら生活をすることは苦痛ですし、体の他の部位に負担がかかります。

巻き爪から、膝痛や腰痛に発展することもあります。

ですから、まずは正しく足爪を整えることは「転倒予防のあたりまえ」なのです。

もし巻き爪の痛みがある場合は、すぐに専門家のケアを考えましょう。

ガマンしても良いことは何もありませんし、自己流のケアは危険です。

そして日頃から、体の先端にある小さな一部分を丁寧にケアすることが、体を大切にすることにつながります。

正しく足爪を整えることは、転倒予防・介護予防にとって大切なケアなのです。



「フットケアだより」ダウンロード役に立った!勉強になった!と思われた方は、サポートして頂けると嬉しいです。さらなる勉強のために使わせていただきます。