「巻き爪」ってヤスリで削るの???
フットケアの関心も高まり、テレビや雑誌でも取り上げられることが増えた足のケア。
ついつい、私たち専門家は足のケアの基本を多くの人に知ってもらっている気になってしまいます。
実際、10年前に比べたら正しい知識は広まっていると思います。
それでも足の正しいケアは、まだ世の中の当たり前にはなっていません。
皮膚科の医師からの指導は、爪ヤスリで削りって整えなさい
介護施設での話しです。巻き爪の入居者の訪問診療での医師からの指導は、「巻き爪はヤスリで対応しなさい」だったとのこと。
私たち足の専門家が想像するところ、
深爪にならないように、ヤスリで整えなさい。
または、角に切り残しがあると、炎症の原因になるのでヤスリで削って丸めなさい。
と、いうことなのかな?と思いますが、足のケアの知識がない介護スタッフは混乱してしまうかもしれません。
ヤスリで長さを整えることができれば、深爪や角をばっさりと切り落としてしまう危険もありません。安全ではあります。
でも、爪の長さによっては、とても根気のいるケアになるでしょう。
さらにヤスリにも、実は使い方があります。ゴシゴシと爪を一生懸命、削れば良いと言う訳ではないのです。
爪ヤスリの使い方
大切はポイントがいくつか出てきますので、ご覧ください。
施設の備品でヤスリがあるのでしたら、衛生管理にも気をつける必要があります。
ヤスリは目に爪の削りカスや、タンパク汚れなどが付着します。
衛生管理をすることなく、何人もの方のケアに使用するのは絶対にやめましょう。
ヤスリを衛生的に保つのは管理が難しいので、できれば使い捨てのものを一回ずつ使用するのが安全です。
100円ショップでも購入できます。
巻き爪ケアの基本
「巻き爪」と言っても人それぞれ、形が違います。
痛みがある方もいれば、ない方もいます。
専門家でも角のカットは難しく、慎重に行っています。確認してみて、難しいと思ったら専門家にお願いしてください。
放置せずに、次のステップにつなげる。これも立派なフットケアなのです。
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