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【ASIBA授業レポート】 第6週 「ピッチ練習と相互フィードバック」

「ASIBA」(Architecture Studio for Impact Based Action)は、東京大学・早稲田大学建築学科生有志(代表:東京大学大学院建築学専攻修士1年 二瓶雄太)が企画・運営している、建築系学生を対象にした2ヶ月間の都市建築領域に特化したインキュベーション・プログラムです。

先週に引き続き、日建設計のインキュベーション施設PYNTを使わせていただきました。土曜日ということで利用者がいないにもかかわらず、ASIBAスタジオのために特別に会場を用意してくれています。「都市課題を集め、未来に実装する共創の場」を貸し出していただいたご恩を無駄にはせず、良いアイデアに繋げられるよう頑張っていきたいです。

日建設計のインキュベーション施設"PYNT" にて

日建設計の役員の方に見ていただきました

今回はなんと日建設計執行役員の石川貴之様に講評を行っていただきました。10チームの提案に対して、実装の観点からのアドバイスやご感想をいただきました。

ピッチとは何か

ASIBAでは毎回、代表の二瓶が社会実装のための戦略についてのレクチャーを行っています。今回はピッチについてです。建築学生にはあまり馴染みのない言葉ですが、提案を社会に向けて発表する上で欠かすことのできない重要な概念です。

これまでも毎回5分間で提案を発表してきましたが、それらはピッチではありませんでした。これまでの発表は、進捗の報告をメインに自分がやってきたこととやりたいことを話す場でした。あくまで主役は自分でした。ピッチはこれとは根本的に異なります。主役は聞き手で、相手に共感してもらうことが最大の目的です。新規事業を共有するために、詳細よりも物語と共感を重視することになります。「あなたの個人的な想いを共有する」「実現したときの具体的な状況をイメージさせる」「その世界に共感してもらう」ことを意識しましょう。

また、発表の届け方も大切です。声量や視線、姿勢、時間制限など、気を配る部分はたくさんあります。スライドも、必要最低限の情報を数枚にまとめたり、1枚で全部わかるスライドを最後に貼ったりなど、聞く人にとって分かりやすい構成にしましょう。

二瓶によるピッチについてのレクチャー

相互フィードバック

今回は発表チームを2グループに分けて、フィードバックセッションを設けました。テーブルを囲んでそれぞれの提案に対してコメントやアドバイスなどを投げ合います。資料の作り方から提案の内容まで、さまざまな角度からの意見が出されました。学生同士ということもあり、気兼ねなく議論することが出来たと思います。

もう片方のグループは、いつもと同じピッチ発表会を行います。学生だけでなくゲストの石川様にもコメントを頂きました。資料の作り方と発表の仕方に焦点を当て、説明の順番は適切か?無駄な資料や不足している資料はないか?声量や速度は適切か?などを指摘していただきました。得たアドバイスをもとに、最終ピッチの資料を作り込んでいこうと思います。

グループでのフィードバックセッション

ASIBA GROUNDBREAKING 2023のご案内

11/25日(土)、各チームによるプロジェクトの最終講評会が清水建設イノベーション拠点「温故創新の森 NOVARE」にて行われます。合わせて、NOVAREの内部見学ツアーや、ゲストの方々によるパネルディスカッションなどのイベントも行われる予定です。皆さんのご参加をお待ちしています!
お申し込みは下記のpeatixよりどうぞ。

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