「優れるな、異なれ」 鶴田瑞樹
今回noteを担当させていただきます。4年の鶴田瑞樹(笛吹高校)です。
大体の人が大学4年間のことについて述べると思いますが、自分は4年間の中で最も大きく変われた転機について述べていこうと思います。
今回のテーマは、「優れるな、異なれ」
なぜこの言葉を選んだのか。
それは、「たまたま視聴したYoutube」と「ある出来事」が合致したからである。
まずテーマとなる言葉の説明と、たまたま見たYoutubeについて。
この言葉は、『俺の持論』という番組でオリエンタルラジオの中田敦彦が説いた持論である。中田自身も芸能人生がコンプレックスと劣等感にまみれ、周りや自分さえも見えなくなってしまったそうだ。そんな中、中田はあることに気づき、他の人とは違うことをして自分の在り方を見つけた。そして、最後にこのようにまとめていた。「人は自分の良さに気づけない。」簡単に言うと、人は自分の良さを嫌っていて、それが才能だったりするんだよ、と言うこと。
一応、中田敦彦の『俺の持論』のYoutubeを載せておきます。20分くらいです。自分の文章を読むにあたり、このYoutubeを見ていただければさらに分かりやすいと思います。あと、自分と向き合う良いきっかけにもなるので、気になった方は是非見てみてください。
https://youtu.be/vFbE11xxwZQ
さて、ここからは「ある出来事」について。
その出来事というのは、大学2年の時である。大学2年のサッカー人生は、正直ハテナばかり浮かんでいた。なぜなら、当時自分は復帰明けということもあり、Cチームでプレーしていた。しかし、練習試合では得点にも絡んだりしてチームに貢献した。そして体のキレも良く、周りの人から調子いいねと言われるくらい調子も良かった。なのになんでBチームに上げてもらえないんだ。Bチームの試合に出るチャンスすら貰えないんだ。と思い悩んでいた。そんな時監督に呼ばれた。そして監督から言われ言葉は、「もう少し頑張れ、もう少し踏ん張ってくれ。」その言葉を聞いた時、「あ、俺もうダメなんだな。大学サッカーをするなら何か秀でた能力がないとダメなんだ。」と思った。そこからは上のチームに上がる意欲もなく、淡々とこなしてプレーしていた。
そしてある日、先輩と話していたらこんなことを言われた。
「お前上手いからAチームで使えると思うのになあ。」
それを聞いた瞬間、監督から言われたことを思い出し、先輩に「自分なんか何も特徴のない一般人だから無理ですよ。」と正直な気持ちを伝えた。そしたら先輩は自分の予想を上回る答えをくれた。
「だから良いんだよ。」
その言葉を聞いたときはもちろん反論した。だってそんな選手の替わりはいくらでもいる。自分はそう思ってしまった。しかし先輩は、「逆にうちにはそれがいないんだよ。みんな個が強すぎる。だからそれが必要なんだ。」と言ってくれた。まさに「優れるな、異なれ」。この言葉の意味を噛みしめた。
自分の大学における、サッカー人生の転機となるアドバイスをくれた先輩。その先輩はサッカーIQが高く、技術にも長けている人だ。つい最近、試合を見に来てくれた。だが自分はその試合には出られなかった。成長した姿を見せることができなくてただただ悔しかった。その先輩には、本当に自分に良いきっかけをくれて感謝しています。
ここからは、出来事後のサッカーに対する向き合い方について。
「ある出来事」をきっかけに自分に足りないものではなく、自分にあるものは何か考えた。自分には並外れた身体能力は無い、身長も高いわけではない、じゃあ周りの人と何で勝負すれば良いのか。自分が自信を持ってこれだ!と言えるもの。そうだ足元の技術だ。決して上手いわけでは無い。でも自分の中で優れているものはこれなのだ。ならそれをどう活かして、他より能力があると思わせるか。
「ミスを無くす」
ミスをしない人なんていない。でもミスが少ない人は仲間に信頼され、ボールを持っていても安心感がある。しかし自分はボールを長く持っていられる選手ではない。だからビルドアップでは、ワンタッチ、ツータッチで捌いて、もう一回受ける。守備から攻撃になった瞬間には、できるだけ早く攻撃の選手にボールを渡して、考える時間を与えてあげる。
自分にできることは何か、それはミスを無くして次のプレーに繋げる事だ。自分のためにプレーするのではなく、仲間のためにプレーする。自分は目立たないかもしれないが、それで良い。派手なプレーをしないで勝てるなら、目立とうとしなくて良い。自分には何も無いことが分かってる。だからそこは誰にも負けたくない。自分だけの持ち味でありたいから。
最後まで読んでいただきありがとうございます。大学サッカーも残り4試合と考えると、長いようで短い4年間でした。残りわずか、悔いなく頑張りたいと思います。そして、サッカーで出会えたみんなに感謝しています。
これからも亜細亜大学サッカー部をよろしくお願いします。