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AGOはインド式で学べ 非ネイティブ英語を目指して英語ペラペラになろう

2013年9月27日第1刷 ダイアモンド社発行、著者 安田正さんの書籍です。
 日本人の脳に最も適した「インド式学習法」ということで刺激的な言葉が見出しにたくさん書いてありました。以前からコミュニケーションのツールとして英語は有効であり、使うツールであると思っていましたが、ちょうど今のタイミングで自分が感じていた英語学習方法について経験して感じていたことをこの本が代弁してくれていました。 英語を使うコミュニケーションとしてのツールとして書かれたこの書籍は英語を話すということにおいて下記のように指摘しています。

1)英語の先生はネイティブがいちばん⇒ウソ
2)沢山聞き流せば英語は話せる⇒ウソ
3)単語をたくさん覚えれば英語は話せる⇒ウソ
4)英語のテストの点数が良ければ話せる⇒ウソ
5)ネイティブの発音に近づけば話せる⇒ウソ

表現が少し直接的ですが、ウソということはそうではないということです。
1)は日本人がつまづきやすいポイントをよく理解している日本人講師が一番効率がいい。
2)は英語と日本語は構造が違うので聞き流すだけでは英語は取得できません。
3)単語だけ知っていても通じません。英語を文章のかたちで話すことができなければこちらの言いたいことは伝わりません。
4)英語のテストの点数が良ければ話せるということではありません。テストの点数が高得点の方でも話すことがうまくない方もおられます。
5)ネイティブの発音に近づけば話せることではなくて非ネイティブの英語が主流(世界標準の英語)となっている現代では簡単な英語でコミュニケーションをとる状況になってきています。

著者は3つの動詞(sound、find、give)を使ってかたちを捉えることを基本として、自分たちの英語を作ります。それをどんどん使って会話をしていくという積極性と工夫をすることがポイントであると言われています。
基本的に欧米人が話す英語ネイティブの人たちの話す英語を目指さず(目指してはダメであるということでは全くありません。)非ネイティブ(英語を母国語としない)の人々による世界標準のグローバルイングリッシュを話そうというものです。
4つのポイントが下記指摘されています。 これが今回のテーマであるインド式英語の上達法のツボになります。
1)発音は気にしない(間違ってもいいからしゃべる)
2)イディオム、慣用表現は使わない(知っている単語を使う)
3)新しい単語を覚える必要なし(新しい単語を学習するなということではありません。)
4)英語が得意でない人も使える(コミュニケーションの手段として)

重要なことは3つの動詞、sound, find, giveが作る英文のかたちをマスターすること。
 英語は動詞が中心の言葉ということで、動詞の種類によって文のかたち(単語の順番)が決まるということです。
順番でいうと①伝えたい英語がある、②必要な動詞を選ぶ(と英文の形が決まる)、③動詞の前後に必要な単語を当てはめる プロセスで考えるとわかりやすくて英文を作りやすいということになります。

例えば、soundでいうとA sound B.  --A はBのようだ, Bそうだ、Bみたいだ、Bな感じだ、Bっぽい までA sound Bで対応可能です。It sounds good なら それは良さそうだ、ですね。find なら I find it good,  giveでいうと It gives me good となり、動詞を選択することで文のかたちが決まってきますので、その文のかたちまで作って話すようにしてみたら相手もわかりやすく通じる英語となるとのこと。

私も前職の仕事の関係で海外出張も多く、英語を話す機会がたくさんありました。展示会や各国を訪問しての営業活動では英語が必須で、会議や対話、打ち合わせにフェイス・トゥ・フェイスの英語による話し合いではいかに相手の言うことを理解してこちらの言うことを理解してもらうかの繰り返しでコミュニケーションを図って仕事もプライベートもやりきってきました。

結果から見ると自分の経験と知恵として上記のほぼ4つを押さえながら英語を話していた自分としてはまさに今回の本で的を得た形で説明されていたので自分でも納得、すっきりした状態になりました。非ネイティブの英語が主流(コミュニケーションとしてのツールの英語)となってきている現在は遠慮せずに日本人なまりの英語で話しましょう。

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