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#24 島沢優子氏講演会レポート後編

子どもを伸ばす大人とは?5つの条件
レポート後編です。(前編は以下)


素敵なお話しが沢山聞けたのですが、
中でも
主体性とはどんなこと?という問いに対して私自身が思い巡ったことがあったので、
書き留めておこうと思いました。
島沢さんは会の中で子どもたちの主体性を育むには、
順番があると話されました。
それは以下の通りです。

①放牧する(あれこれ口出ししないでやらせてみる)
②問いかける
③観察する
④「好き」を全力サポート
⑤「こうなれば」ではなく「どうなるかな」と受け止める

島沢優子氏講演会より

子どもたちが好きな事に出会い、
主体的になるには、
放牧の時間が土台になっていなくてはならないとの事。
とても大切に感じました。

また、主体性とは何か、主体的に生きるとはどういうこと?
と会場の参加者へ問いかけました。

私が感じたことは、
子どもが人生のハンドルを自分で握っていくこと。
自分の人生を自分が選んで生きることなのかな、と思いました。
それと同時に、親の自分自身にとっても大切なことだと、
改めて感じました。

話は反れますが、
以前参加していた男女共同参画の講座の先生の忘れられない言葉が、
思い浮かびました。

「自分の主人は自分ですよね。
だから、夫はあなたの主人ではないですよね?」

はままつ女性カレッジ 静岡大学学術院教授 笹原恵氏より

これは、妻が夫のことを話すときに使う「主人」という呼称について
先生がお話しされた時のことです。

私も自分の夫のことは、「夫」と呼びます。
でも、
「自分の主人は自分ですよ。」という先生の言葉は、
脳天をつくように、
稲妻のように自分の中に入ってきました。
私のオーナーは、私なんだ、と。

先述の5か条、を自分に当てはめて考えてみました。

①放牧する(あれこれ周囲を気にしないでやってみる)
②問いかける(自分に問いかける)
③観察する(自分を客観視する)
④「好き」を全力
⑤「こうあらねば」ではなく「どうなりたいか」と考える

これって、まんま、子どもからみた、
自分自身の主体性の育み方として当てはめることもできます。

そうやって過ごしていけたら、
もしかして失敗も沢山するかもしれないけれど、
経験や成長や、人生に色がつくような体験を
子どもたちが重ねていけるのではないかな、と思いました。

それには、子どもの人生のハンドルをとりあげたり、
子どもの人生のオーナーに親がなってはいけない。
パートーナシップの関係性と全く同じなんだぁ、と凄く合点しました。

島沢さんはこうもおっしゃいました。

みなさん、そうはいっても、
いつから子どもに決めさせるの?
と思っているかもしれませんが、
物心ついた3歳からだって、子どもたちは自分で決断できますよ。

島沢優子氏講演会より

保育園で働いていた際、
子どもを抱っこするとき、何かに誘うとき、
「おいで。」とか「〇〇してみる?」と、
必ず声をかけてから、という赤ちゃんクラスの指針がありました。
それは、赤ちゃんの意志に反して大人の都合で子どもを動かしてはならないからです。
勝手に抱っこしたり、後ろから抱き上げれば、
赤ちゃんはびっくりしたり、泣き始めたり、機嫌が悪くなったりして、
後々、保育も大変になるのです。(笑)

だから、3歳からではなく0歳から子どもは意志を持っているのです。

ついつい私たち親は、
こうあってほしいな、とか、
こういう選択をしたらきっと本人には良い道が開けるだろう、
とか思ってしまいますが、
やっぱり、
島沢さんの言うように、

何かを選択するときこそ、放牧させる。

これに尽きるのかなぁ、と思いました。
(難しいけど…)

自己選択を繰り返すことは、自己肯定感を育むこと。
自分の中の固定観念みたいなものと、お別れすることも、
ときには、必要だなとも思います。

お会いしてお話出来て、とても勉強になりました。



島沢さんの著書
「スポーツ毒親」は辛そうだなぁと思って読む勇気がでなかった。
けど、読み進めたら優子さんの愛が沢山つまっていた。

島沢さん、ありがとうございました。


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