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義母について

アラフィフ ライフオーガナイザーのくらです。

9月に白内障手術を受けた義母の経過です。
視力がここ1年で急激に悪くなったと眼科に言われて、手術したのですが、白目だけでなく、黒目も悪くなっていたようで、手術後の経過も余り良いとは言えない状況です。
とはいえ、放っておけば見えなくなってしまうので、手術は絶対必要だったと思いますが、義母に経過を聞いても、明確な答えが返ってくることはなかったです。
ただ、少しでも解消してもらいたいと思っているので、この度、眼鏡を作りました。

眼鏡を初めて作る義母の表情は少し柔らかかったように思います。
昨年の夏くらいからずっと、入院や体調管理、その後の血糖値測定など、今までの生活とは違い、少し窮屈になったと感じていたと思います。

夫は鞭、義妹はアメとして、義母を鼓舞させるのですが、夫の鞭は少し厳しく感じるときがあります。
それとなく夫には言いますが、本人は気にしていないようです。
言われる方の気持ちを思いやれ・・・ということは、夫世代の男性には難しいのかもしれません。という少しの諦めと面倒くささを感じつつ(笑)

義妹は本当に心配しているし、食事なども自分よりも義母よりに野菜を柔らかくしたり、細かくしたり。
私はそういうところが少し鈍いのか、柔らかく煮たつもりでもまだまだ固いのか義母に残されてしまうこともしばしばありますが、義妹の作った料理は残さず食べてくれるので、義妹に夕食つくりをお願いすることも多くなりました。
今は、義妹の仕事が少ないこともあり、お願いできますが、家庭で介護する場合は、家族の協力が必須です。
無理のない協力体制が組めるようにしておきたいと思っています。

鞭となる夫は10代から介護に携わっています。
ヤングケアラーというやつです。と言っても、もう30年近く前の話なので、そんな言葉もなく、ただただ、長男が家族を背負うという考え方の蔓延る中、ずっと頑張ってきました。
義父が倒れたのは、夫が18歳の時。
それから15年あまり、義母は夫の収入だけで義父を入院させ、自分の面倒も見てもらってきました。
義父は大工で、年金を払っていませんでした。
そしてそんな義父を助けるためのセーフティネットを義母は知ることもなく、ただただ夫に面倒を見ることをお願いしていたようです。

昭和の家族は、父親が一家の面倒を見るのが当たり前だったのですが、若干18歳の夫は、義父が倒れたことにより、背負うことになってしまった。
まぁ、そんな家族は少なからずいたわけなので、夫だけが不幸だなんては思いません。
ただ、夫としては「なぜ自分だけ」という気持ちも強かったと思います。
そんな時に母親として息子に優しい言葉をかけたのかというと、そういうところがなかったのだと思います。

結婚するときに、夫との生まれ育ちや環境について理解し、互いに尊重することや、話し合うことは出来ますが、義母や義妹にまではそのようなことをしようとは思っていません。
正直にいえば、私は「家」と結婚したわけではなく、「夫」と結婚したと思っているので、義母と義妹と同居することになったときに、「同居人」という感覚でいようと思いました。
「家族」だと思うと、私の思う「家族」ではないところに過敏に反応してしまいそうだったからです。
比較しても仕方ないし、イライラしても治るわけでもない。
本人たちには自覚がないのですから。
それに私が困るだけで、本人たちは困っていないのだから、治す必要もないでしょうし。

「同居人」だと思うと、洗濯ものを畳んでくれても「ありがとう」だし、ご飯を作ってくれて「ありがとう」だし、ゴロゴロしてても「仕方がない」だし、心の持ちようが変わります。
私が気を付けていることは二つ。
変な干渉をしないこと。
でも気にしていること。

大人同士でもあるので、そこまで干渉する必要はないと思いますが、常に気を配っているという空気は出す(笑)
案外難しいけれど、結婚して20年たちましたが、この塩梅の変化が、義母の病気を察知したり、義妹との介護連携に活かされているような気がします。

以前の義母は、私の実家に帰る夫に「いつ帰ってくるのか?」と尋ねることが多くなったのですが、カレンダーに書いておいたりすることで、安心出来ていたようでした。
ただカレンダーに書いてあることを何度言っても忘れてしまうことがあり、認知症が進んだのだなぁと感じたりしたものです。

とはいえ、認知症の診断を受けたわけではなく、年齢とともに認知症の症状は出てくるものだと思って、相対しています。
義母との距離を毎日図りながら暮らしているのですが、それが案外苦にならないのは、何かしらの発見や臨機応変に対応することが嫌いではないからなのかもしれません。
義母は寝たきりではないし、日常生活は一人で出来ます。
ただ、タイミングや難しいことはこちらで声掛けしたりします。

一人で出来ることを奪わないこと。

私が今一番心掛けていることです。

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