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自覚することの難しさ

50代ライフオーガナイザーのクラです。
自分の体も心も分かったようでわかっていない・・・と思うことが多くなりました。

健康のこと
家族のこと
仕事のこと
趣味のこと
コロナ禍の中で、色々と変わってきているのに、自分が全く対応できていなかったと反省しきりです。

コロナ禍の1年目。
仕事環境に翻弄された一年でした。
夫も私もいきなりの在宅勤務。そして緊急事態宣言時の対応。
そんな中でも、義母はマイペース。
まぁ、外へ出ることも少なかったのですが、本当に外に出せなくなってしまいました。
ワクチン接種までは本当に出かけるのは毎月の定例通院のみ。
買い物に行くときのマスク着用などのルールも最初は全く覚えていなくて、毎回マスクを何枚か持参して渡すことも多かった。
買い物は目で見て、あまり商品を触らないようにする方がいいと思いましたが、触れてみないと分からないし、何よりコロナ禍のご時世に「何をするのが危険行為なのか」が分からない。
他人との間隔も狭い。
足元にある「ソーシャルディスタンス」の足マークにも気づかない。
言っても「それは何?」という感じもあって、夫と話して、申し訳ないけれども買い物への同行を取りやめにしました。

本来は歩くことが健康に一番いいのだと思いつつも、外に出すのが怖かった。こんな田舎なのに、こんなに人との接触も低いのに。。。。
それでも新聞の毎日の感染者数が思いのほか多い地区だったこともあり、私たちも日々、戦々恐々ではありました。
仕事に出る私たちがウイルスを持ち帰る可能性がとても高かったからです。
家庭内感染は義母の入院の可能性や私たちの隔離生活にとなってしまいます。
そんな中の在宅勤務で知った事実は、義母の認知機能の衰え方でした。

2018年の記録が出てきて、確認すると、以下のことが出来ていました。
1)お昼ご飯の自炊
2)起床時間
3)お風呂に自発的に入る
4)トイレに行ける
5)洗濯できる
6)散歩する

2021年の記録
1)お昼ご飯の自炊 
 ⇒ インスタントラーメンは作れなくなった(粉の半分がこぼれる)
2)起床時間
 ⇒ 声をかけても、11時になるときもある
3)お風呂に自発的に入る
 ⇒ 入っている時間が30分から50分になった(着替えに時間がかかる)
4)トイレに行ける
 ⇒ ドアを閉めることが出来ない
5)洗濯できる
 ⇒ 干すことが出来ない
6)散歩する
 ⇒ 家の周りで座っている

白内障の手術をしたのですが、どうやらあまり効果はなかったようで、それも一つの原因かもしれません。
見えないということは、生活の潤いを失くすのだとしりました。

見えづらい分を音でカバーしたくても、耳も悪くなっていて、判断能力も少しずつ衰えています。
視力検査の時に、看護師さんの言葉を飲み込み、認知して答えるのにも時間がかかります。
家族なので、返事を待ちますが、病院ではそうはいかないのも事実です。
案の定、義母が考えている間にも、繰り返される質問。
義母が混乱しているのが分かるので、声掛けするために寄り添うことしかできませんでした。

記憶力も少しずつ薄くなっているので、午前中のことを午後には覚えていられなくもなりました。
ただ「ご飯たべてない・・・」ということはないので、暴れたりすることはないのですが・・・
言わないので、逆に何かを口にしているのでないかと不安にもなります。

今までは一人で家に居た義母も、いきなり私や夫、義妹が家にいることで最初は戸惑っていたようにも見えました。
とても気を張っているように見えたので・・・
家にいて疲れるなんて・・・と思いつつも、こちらも仕事の場所が会社から家に変わっただけなので、いつも通りの仕事をするしかなく、打合せなどもあると、一人で話しているようにも見えていたかもしれません。
いつもなら、家の電話で話が出来るのに、夫が仕事をしていたり、私たちが下りてきて食事の用意などをすることもあり、落ち着かなかったことでしょう。

2年目に突中し、少しずつ慣れてきた中、義母の視力の衰えから入院が決まりました。
そうすると今度は義母の持病である「糖尿病」がリアルに私たちの前に立ちはだかりました。
数字は残酷です。
いくら本人が普通だと思っていても、数字は誤魔化せません。
私たちも片目をつぶっていた事実を突きつけられて、義母のライルスタイルを変えていく必要が出てきてしまいました。

入院までの生活と入院後の生活は、義母にとって変化にとんだものだったので、認知症が進まないかも危惧しましたが、何とかなっているようにも見えます。

ただ、義母に自覚がなくとも、私や夫、義妹が義母の現実を受け入れてそれなりに対応していくしかありません。

もう少し自覚をもっていこうと決めた2022年の目標となりました。


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