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「四谷大塚」女子児童盗撮の元講師、執行猶予の可能性が高い

教え子の女子児童を繰り返し盗撮した罪などに問われている「四谷大塚」の元講師の初公判が開かれた。

9歳と7歳の女子児童2人を盗撮した罪について審理が行われ、被告は起訴事実を認めた。検察は追起訴の予定があると述べているし、被害にあった女子児童の母親が「絶対に許さない。厳しく処罰してもらいたい」と話した調書も読み上げられたが、おそらく追起訴分も含めても被告には執行猶予付きの判決になりそうだ。

と言うのは、強制わいせつや強姦のような重罪とは異なり、盗撮にとどまっているからだ。盗撮で実刑は難しいだろう。ちなみに盗撮を手助けした罪に問われた別の元講師は罰金30万円の略式命令で済んでいる。

さらに、NHKの記事の法廷スケッチからも執行猶予付きが見込める。

画像出典:NHK

被告は保釈されている

廷内スケッチでは被告はスーツ姿でネクタイを締めている。

被告が拘置所(あるいは留置所)に勾留されている場合、ネクタイを締めて法廷に現れることは考えられない。自傷や他害の恐れがあるため紐状のものは手にできないからだ。逆に言うと、ネクタイ姿で法廷に出てこられるのは保釈されていることを意味する。

保釈の際、裁判所は判断を下す前に検察官の意見を聴かなければならない。実刑の可能性が高い事件では、よほどのことがない限り検察は保釈を認める意見を出さない。保釈決定は裁判所が行うが、検察の意見は保釈決定に強い影響を与えるのだ。

「四谷大塚」という有名な塾の講師が起こした事件なのでわりと大きく報道されているが、罪の重さとしてはそれほど重くないといったところだろう。

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