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ドラマから学ぶこと

本や雑誌からは得られない学びとして、ドラマや映画など言葉だけではなく表情や仕草から学ぶこともある。一番身近なものとしてはドラマかな、と思う。

私はドラマって誰かの生活の3ヶ月を切り取ったものだと思っています。

自分も経験したことのあることや持ったことのある思いや感情がダイレクトにやってくる。時にはロケ地に知っている場所が使われていると尚に親近感が湧く。


ボス恋

オー!マイ・ボス!恋は別冊で

1話を見た時は「プラダを着た悪魔」のパロディという声が多く正直、私もそう思ってしまった。でも見続けているうちに「これはこの春、社会人になる人や新しい環境に身を置く人たちに向けたドラマだなぁ」と思うようになった。

社会人になりたてで、しかも自分とは縁のないような職場で働き始めた主人公に色んな難題が押し寄せてくる。最終的にキレイにまとまってしまうのはドラマだからかもしれないけれど、色々言われながらも要所要所で助けてくれたりアドバイスをしてくれる先輩たちがいることがとても羨ましかった。

私は自分で言うのもなんだけれど、わりと要領がいいというかコツを掴めば出来てしまうことが多いタイプで、初めからいいレベルの仕事が出来ていた。だから先輩や上司から仕事との向き合い方とか息抜きのしかたを教わることなく、気づけば20代半ばになり、教わる立場の年齢から教える立場の年齢になっていた。それはそれで良かったのかもしれないけれど、今回ボス恋を見ていて「あぁ、私も若い時にたくさん教わっていたら良かったな」と思った。出来ていることに調子にのって貪欲に学ばなかった自分を酷く後悔した。

そんな中で前回の5話にあった「バカにするような仕事にこそ仕事の本質があるんだ」というセリフにはドキッとした。社会人になって随分と経つし、どこかで分かっていたはずのことを解っていなかったと気づかされた言葉。

例えば華やかな舞台の裏には、その舞台を裏で支える多くの人がいる。人目には映らないけれど、そんな彼ら彼女らの力なくして舞台は成り立たない。それはどんな仕事でも業界でも同じで、縁の下の力持ちの存在があって輝く場所や人がいる。そして「誰でも出来そうなこと」や「地味な仕事」と言われるようなことこそが実は一番大事なことなのだと教わった気がした。

私はこれから、おそらくこの部類の仕事をすることになる。でもこのセリフを忘れずに自分の仕事に誇りを持ってやっていきたいと思う。


にじいろカルテ

にじいろカルテ

このドラマは実は見ていなかった。

でもSNSで紹介されていて見たら泣いた。ドラマ見て泣いたのは久しぶりだった。きっとこの回の良さはセリフを誰かが読んだだけでは伝わらない。

それぞれの女優さんの感情がセリフに映し出されて、表情があって、動きがあって、ふとした間や空気感があって、それぞれを想い合う気持ちがあって初めて成立する気がする。

誰もが何かで悩んだり、壁にぶつかったり、頑張ってもどうしようもないことがある。それを気付かれないように笑顔で過ごすことが本当に正しいだろうか?と考え直すキッカケになってくれた。

我慢しないで言葉や表情に出していいじゃん。

私、こんなに辛いんだって言っていいじゃん。

誰かがその辛さを打ち明けることで「実は私も…」っていう展開が起きて、それがどんどん広がって誰も我慢せずにみんなで辛いことを打ち明け合って、「それ、すごい分かるー」「そういう時は〇〇したら私は楽になったよ」「その分野、知識あるから協力するよ」ってなったら、根本的な部分は変わらなくても世界はとても幸せだと思う。

ドラマの中で言ってた。

「みんなあるね。あるよね、どうにもならないことって」と。

そう、誰にでもある。誰もが羨むような生活をしている人にも、平凡な毎日を過ごしている人にも、「自分は世界一幸せだ」っていう人にも何かしらある。その「何かしら」に助けられたり繋がる縁があることもあるかもしれない。

だから私はどこに行っても、今の自分を隠さないで思いっきり生きてやろうって思ってます。

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