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あなたの頭の中を覗きたい

こんにちは、umeと申します。
どこにでも居るなんだか色んなものが好きで、平々凡々とした社会人オタクです。

最近沼落ちブログ流行ってるな〜この際だから私もこの激重厄介感情を文字にしてみようかな〜なんて思って筆を執りました。

書いた後に思いました。
これは沼落ちブログどころではないな。


というわけで他の秀逸なブログみたいに面白いことはこれっぽっちも書けないのですが、それなりに色んな界隈を渡り歩いてきてるので中身はそこそこあるんじゃないかなと思ってます。ちなみに最近1番面白かった沼落ちブログは浦川翔平くんでした。天才のオタクは天才なんやなあ、ふた月分くらいは笑いました。

さて、この薄気味悪いちょっと危険なフェティシズムを持っていそうなタイトルのブログを開いてくれたあなた、ありがとうございます。
いつ見ても本当に気持ち悪いのですが、あながち間違ってはいないので変えるつもりはありません。だって本当にそうなんです。

岩谷翔吾さんの頭の中を覗きたい。

https://cobalt.shueisha.co.jp/contents/iwayabunko/08/

◾︎ 岩谷翔吾さんと出会うまで

私は今22歳の新社会人ですが、生まれてからこの方人生の3分の2以上を何らかのオタクとして過ごしてきています。

K-POPアイドル、AKB48、乃木坂46、ハロプロ、歌い手、二次元、2.5次元アイドル、2.5次元舞台、俳優 etc… 
(SEVENTEENとアイドルマスターSideMと刀ミュに狂ってまあまあな年月が経ちました、わかる人いるかな…?)

人生において何かを「推す」という行為は私にとって呼吸をするのと同じで、それは時々信じられないほど楽しかったり、死ぬほど辛かったり色々でした。

界隈を移る度今まで知らなかった常識とか暗黙の了解とか、びっくりするようなことにも沢山ぶつかってきましたが、適応能力だけは異常に高かったので全部それなりに楽しかったです。大学生の時はちょっと怖いくらいお金もたくさん使いました。

その中で、私が初めてLDH所属のアーティストに触れたのは2012年でした。当時バリバリの二次元オタクだった私は、日曜の夕方に放映していた『機動戦士ガンダムAGE』のEDを歌っていたFlowerから、初めてきちんとLDHという事務所があるということを知りました。

そりゃあもちろんEXILEのことは知っていましたし、この前後にはE-girlsをテレビで見かけることも増えてきていたので、なんとなく存在だけは知っていました。でも体の大きい男の人とか、メイクの濃い女の人が多くて怖いなあなんて生粋の陰キャである私はビビり散らしていたのですが、音楽番組ではなくアニメのEDだったことと激しすぎない曲調がよかったのか、先入観なく楽曲からすとんとFlowerのファンになっていました。

ライトもライトだったので同じ事務所の男性グループに関しては無知を極めていましたが、中高はずっとFlowerの曲を聴いて生活していたような気がします。

それでも2015年あたりからなんとなくFlowerの雲行きが怪しくなってきて、2017年に藤井萩花ちゃんが芸能界を引退したのをきっかけに、私は一度すっぱりLDHから離れました。残りのメンバーやHappinessの推しである楓ちゃんのことも大好きだったけれど、なんとなくこの方針に私自身がファンとしてついていける気がしなくて。

もう二度とここに戻ってくることは無いだろうなあなんて思いながら、韓国の顔のいい男にうつつを抜かす生活を始めました。それはそれでめちゃくちゃ楽しかったですが、ここまでせっかく語彙力ある風にやって来たのにバカが露呈しそうなので割愛します。

それから、LDHに戻ってくるまで、だいたい4年くらいかかりました。その間に地元で開催された謎のフェスにランペが来ていて、ミーハー故それを見に行っていたりもしましたが、当時はあんまり響いていなかったようです。バカか?

そして2021年の6月頃、ちょうどHEAT WAVEが公開されたタイミングで、当時大学で同じゼミをとっていた子が川村壱馬くんのファンでした。

私はその時壱馬くんと北人くん、あとなんでか陣さんだけはぼんやり知っていた状態で(ほんとに何で)「これかっこいいから見てー!」と勧められたHEAT WAVEのスペシャルパフォーマンスの動画が始まりだったような気がします。

「時を止めて」(1:37~1:38あたり)のRIKUさんの後ろで歌詞と振り付けに合わせて目を閉じる翔吾さんを見た時、なんとな〜く、本当になんとなく「私この人のこと好きだなあ」と思いました。元々K-POPアイドルでもダンスが上手くて表現力がずば抜けてる!と言われている人を応援していたので、今思えばそりゃあそう!と言うしかないです。

そりゃあそうだもの。

決め手になったのはたぶんMY PRAYERのソロMV。あの2分足らずの動画の中で色んな表情を見せてくれて、表現の引き出しが多い人なんだな、素敵だな、この人どんな人なんだろうな、なんて思ったらもうダメでした。

最初は声が良くてパッと目を引いて演技も上手な壱馬くんがやっぱりかっこいいね、なんて話していたのが夢だったんじゃないですか?他人だったんですか?というくらい、そこから翔吾さんに落ちていくのは早かったです。もう本当に、タワテラより速くて綺麗な垂直落下。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

ありとあらゆるパフォーマンスを見漁り、CLに加入し、暇さえあればコンテンツを覗き、保育士体験をしている翔吾さんを見てはニコニコ笑顔に幼児退行をかまし、キャンセイを見てはその切なげな表情にやられて呻き声を漏らしながらぶっ倒れ……今思えばあの時の情緒は危ない薬でもやってましたか?というくらいアップダウンが激しかったです。

この場を借りて謝罪します。
当時私の沼落ち過程を見ていた他界隈の友人へ、多大なるご迷惑をおかけしてすみませんでした。

ビビり故ライブ会場にこそ今年の地元で開催された公演までは入ることが出来ませんでしたが、やっぱりあれは生で浴びたらいかんです。余韻ビタビタのまま帰りの車で事故らなかった自分を心の底から褒めてあげたい。

さてそんなこんなで岩谷翔吾さんから与えられる数々のラブドリームハピネスアンド愛しさとせつなさと心強さによって、こちら側にとっぷり浸かってしまったわたくし。
いよいよ現在愛してやまないあのコンテンツ、『岩谷文庫』と出会うことになります。

◾︎ 『岩谷文庫』と岩谷翔吾さんの『ひねくれ』

愚かも愚かなのですが、就職活動と取り損ねた単位の取得と卒論とバイトに追われ、公式の案内をろくに見てもいなかった私はその年の2月から始まった『岩谷文庫』のことを知りませんでした。

本を読む人、賢い人という印象を抱き続けていた最中に『岩谷文庫』というコンテンツの存在を知ったのは第10回『アルジャーノンに花束を』の回でした。

https://cobalt.shueisha.co.jp/contents/iwayabunko/10/

元々私も本が好きで、読んだことがある本だったのでどんな感想を持ったのかなと単純にワクワクしながらページを開きました。でも、もしかしたらそんな軽い気持ちで触れるようなものじゃないんじゃないか…という事に気が付きました。

優しい笑顔の翔吾さんの合間合間に挟まるレビューはいい意味で遠慮がなくて正直で、本を読んだので紹介します!なんて軽く紹介するには衝撃的すぎて、初めて目にした時は本当にあのお風呂に入っている時目も閉じられないような人と同じ人なのか?と首を傾げたくらいでした。

『アルジャーノンに花束を』は有名な作品なので、作品のレビューはごまんとあります。でもこの作品をただの泣ける話として曖昧に消化せず、「悔しい」「やるせない」と表現し、様々なことに疑問を抱く翔吾さんのレビューはなんだかすごく、こんな言い方をするのは在り来りですが、単純にブッ刺さりました。

CLで公開されている2019年のTYFの舞台裏映像で、カバンの中身を紹介するコーナーがありました。ニコニコ鞄の中から辻村深月さんの『かがみの孤城』を取り出した翔吾さんはこう言っていました。

「僕、ひねくれてる人間なので、ハッピーエンドがあんまり好きじゃないんです」  

と。

アンタそんな「ひねくれ」なんて言葉が世界一似合わない笑顔で何を言う。

正直あんまり可愛い顔で言うもんですから、そう突っ込んでしまったのは事実です。でも同時に「信用できるなあ」とも思いました。実際毎回チョイスする本は全てが気持ちよく終わるハッピーエンドの物語ではなかったし、ブログでもバッドエンド愛好家を自称しています。でもそれは性格的にひねくれているわけではなくて、誰かから影響を受けるキャパシティがものすごく大きいんだと思います。

「単純なハッピーエンドが好きじゃない」っていうのは表現活動をしている人、もしくはある程度創作物に触れている人からじゃないと出てこない言葉だと思います。だから、翔吾さんが言う「本が好き」が上辺だけじゃないことがシンプルに嬉しかったです。推しに対して「信用出来る」なんて思ったのは初めてで、私はこの時頭のてっぺんまで岩谷翔吾さんの沼に浸かることを決意しました。

お陰様でこんな立派なクソデカ感情を抱え、誰も読まねーよ!と言いたくなるような長ったらしい沼落ちブログを書いています。現在午前3時です。本日も仕事です、アホか。ここまで読んでくれた人がいたらハグしたいです。

本っていうのは、表現や感情の栄養素だと思っています。翔吾さんは今、『岩谷文庫』を通して毎月自分が摂取している栄養を教えてくれて、そこから得たものをパフォーマンスや言葉や、様々な形で私たちに届けてくれている。その溢れんばかりの表現力はどこから来ているんだろう、今度はどんな感情を摂取したんだろう。そう思ったらこの人の頭の中身はどうなっているのか、知りたくて狂いそうになる日々が始まりました。

怖いですね。

◾︎ 岩谷翔吾さんの頭の中身が気になる

最近、本当につい最近ですが本格的にランペちゃんが好きな人と交流したくてTwitterのアカウントを作りました。その中で私と同じく翔吾さんが好きで、『岩谷文庫』に狂ってくれるお友達と出会うことが出来たのですが、その中で生まれた疑問がこちらです。

岩谷翔吾さんって、何歳?

25歳です。年が明けたら26歳になる1997年3月11日生まれ現在25歳の男性です。ええもちろん存じ上げております。でもそんな疑問が生まれてしまうくらい、翔吾さんの中身って実年齢よりもすごく成熟しているんじゃないかと思うことが多々あります。

これまた『岩谷文庫』を例に挙げてしまうのですが、第16回『きみだからさびしい』のレビューを通して、翔吾さんは自分の恋愛観をこう語っています。

https://cobalt.shueisha.co.jp/contents/iwayabunko/16/

僕は「恋愛」の本質って、自分の気持ちを相手に押しつける事であり、相手の気持ちを探し求める事でもあると思っているから

どんな形であれ最後には終わりが待っていて、「今」は終わりに向かって思い出を重ねているんだ、と常に俯瞰して見ている自分がいます
(中略)
それと同時に「誰かと本気で向き合いたい」と探し求めている自分も存在します。

あと3年後、私自身がこの考え方をできている自信はありません。長く人前に出るお仕事をしていたり、過去に転勤族だったりっていうことは少なからず翔吾さんの今の考え方に影響を及ぼしているだろうとは想像がつきますが、だとしても。思わず本当に25歳だったっけ?と疑ってしまいたくなるほど他人を、自分自身を俯瞰した見方だなと感じました。

あんなにふわふわしてて、可愛くて、赤ちゃんみたいな時もあるのに、実はとても達観していて理想を追いながらも現実主義で、それってすごくかっこいいなあと思います。

きっと翔吾さんは人一倍読み取る力、感じる力、そしてそれを言語化する能力がすごく高くて、一見するとそれは凄いことだけれど、感受性が豊か故に時々しんどくなったりしないのかな、と思ったりもします。

私はそれをちょっとでも理解してみたくて、毎月翔吾さんが紹介してくれる本を少しずつ読み進めています。

大学生になってから読書をする時間がぐんと減って、読むのもびっくりするくらい遅くなりました。『岩谷文庫』が更新されて、次の分が出るまでに読み終わらないこともざらにあります。なんなら偏食なうえに読む速度のバラつきが酷く、最新分のソウルメイトを放り出してインスタで紹介していた凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』をその日のうちに買って、相性が良かったからと翌日には読み終わるくらい差があります。

でも同じ本を読んで、レビューを通して翔吾さんの考え方を噛み砕くのがすごく楽しいです。翔吾さんがほんのちょっとだけ見せてくれる頭の中身を知れるのが嬉しくもあり、その反面たまにそれをダイレクトに受け取るのが怖いなと思う時もあります。

年明けにあるBOOK ACT『さくら舞う頃、きみを想う』は翔吾さんが今までインプットしてきたものを、創作物としてアウトプットする機会のひとつです。ノンフィクションに近い『STARTING POINT』よりも、一から翔吾さんの頭の中で練られた物語だと思うとものすごく緊張します。ご縁があって観劇させて頂くことはできるのですが、ヒューリックホールを涙で沈めてしまわないか不安で夜しか眠れません。昼寝めっちゃ好きなのに。

それはともかくとして、翔吾さんがどんな物語を描くのか、こんな状況の時はどう感じるのか、それを知れるのは純粋に嬉しいと思います。どうせまた予想していなかった表現力とか展開とか、そういうものに正面からぶち当たって本人とのギャップにまた親指を立てて沼へ沈んでいくのはわかりきっています。もう語彙が溶けて溶けて溶けきって何も残っていませんが、ただひたすらに楽しみです。

あの朗らかな笑顔の中で、本当は色んなことを真摯に現実的に考えていて、それに毎月驚かされて、また翔吾さんってなんだろう…?って考えることの無限ループに陥っているわけですが、それはそれですごく楽しくてやめられません。
やっぱり岩谷翔吾さんの頭の中身が知りたいです。

◾︎ さいごに

ここまで長ったらしくべらべらと頭の良さそうなことを書きまくってきましたが、要約すると「あんな可愛いのに大人っぽい考え方ができちゃう岩谷翔吾さんのギャップってたまんないですわ〜〜‼️‼️」ということです。蓋を開けてみればただのアホなオタクの激重感情をぶちまけただけでした。

キャンセイとかインビジとか、どうしても切ない曲の表情とかの話ばっかりしてしまいますが、かっこいい曲でゴリゴリ踊ってるのも楽しい曲でぴょんぴょんジャンプしてるのも可愛くて好きです。あと単純に顔も好きです。全部ひっくるめて岩谷翔吾さんのことが大好きです。

アイドルじゃなくて、アーティストで、表現者だから、今一定の距離をもって応援できてるなあと感じます。昔応援していたアイドルや俳優にはリアコみたいな感情を抱いてものすごく苦しくなってしまった経験があります。だから今、割とフラットに応援できているのが嬉しくもあります。

私は翔吾さんのことを知ってまだまだ全然日が浅い、ぺーぺーもいいとこの新人ひよっこオタクです。デビュー前から応援している人に比べたら愛の重さとか深さとか、そういうのを横に並べることすらできないけど、純粋に、今頑張っている岩谷翔吾さんをこれからもファンとして応援したいなという気持ちは強くあります。

あの時私にHEAT WAVEという劇薬を与えてくれた友人と、なかよくしてくれるランペクルーのみんなと、いつも元気をくれる沼の主である岩谷翔吾さんへ。

本当に、いつもいつもありがとうございます。

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