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Ashoka in Fukuoka - 若者チェンジメーカーが未来を創る

12月21日と22日の二日間にかけて、ユースベンチャラー6名と共に、福岡で対面イベントを実施いたしました。主に写真でその様子をお伝えいたします。

Ashoka Youth Venture - 若者チェンジメーカーが未来を創る@福岡雙葉学園

アショカ・ジャパン代表の渡邊による講演から始まった「若者チェンジメーカーが未来を創る」のイベント。

代表・渡邊奈々による講演

「ASHOKAは1000万人に一人の稀有な社会起業家をアショカフェローとして選出し、彼らのネットワークを作って支援してきましたが、それでは社会の変化に追いつけないという認識が生まれました。若いうちからそういう芽を持った人たちを集めて、その人達の才能が開花するような環境を作ること。これがユースベンチャーの始まりです。このベンチャー(venture)というのは名詞ではなく動詞です。インドの詩人タゴールの言葉で、 "Adults ponder, youth venture" つまり大人は立ち止まって考えるが、若者は大胆に踏み込むということですね。これから名前を取りました。」

「日本では約150年前に工業化社会が始まりました。戦後もそれがずっと続いて、家庭や個人の幸せを犠牲にしてでも、経済的に成功することを優先して突っ走ってきました。その象徴的なのが、1989年。東京都の不動産価格が、アメリカ全土の不動産価格と同じになり、同時期に三菱地所がロックフェラーセンターを買収しました。この成功を象徴する出来事からバブルが崩壊し、30年経った今も日本は苦しみ、少しづつ沈みゆくタイタニック号のようになっています

若者の非認知能力の低さはいくつものデータにも出ており、「自己評価が低く、自信がない」、「社会との繋がりが薄い」というのが特徴です。では、今から10~20年後の世界で、自信を持ち社会でイキイキと輝いて生きるために、どんな能力が必要だと思いますか?それは、チェンジメーカースキルだとASHOKAでは考えています。

チェンジメーカースキルとは、まず社会の綻びに「なんかこれおかしいんじゃない?」と気づくのが第一歩。その時に、見て見ぬフリをしたり、「これは私のやることじゃなくて、政府の仕事でしょ、大人の仕事でしょ」と言い訳するのではなく、「自分に何ができるだろう?」と考える。これが第二ステップです。その次に、仲間を見つけていきます。真剣に考えたり調べていると、同じような気持ちを持った人が寄ってくるんですよ。なんで仲間が必要かというと、一人でできることは限られているからですね。その仲間とともに行動へ踏み出してみる。でもすぐにアイデアがうまくいくなんてことはあり得ませんから、「試行錯誤」を重ねていきます。この一連の能力をチェンジメーカースキルと呼んでいます。私たちはみんながチェンジメーカーになれると信じています」

参加者は、6人の若者チェンジメーカーの紹介を聞いて、気になる人の発表を聞きに行きました!

「良い子ってどんな子?理想の教育ってどんな教育?」と問いかける西村薫さん
自作のYangonかるたの実演もした野中優那さん
14歳で「川の図書館」を始めた時のことを語る熊谷沙羅さん
司書さんと国語の先生が学生とともに「私たちの学校でも似たようなことができたらいいな」
「中庭がいいんじゃない?」「近くの公園もいいかも!」と既にアイデアを話し始めていました。
食物アレルギー患者のための商品を開発した経験を伝える加納颯人さん
「周りからの期待に応えるんじゃなくて、自分に合った選択をしていいんだよ」と伝える延原令奈さん
「普通の高校生」がクラウドファンディングを始めた挑戦について話す山内ゆなさん

「私の周りにも食物アレルギーを持っている人はいるけど、それに何かしようと思おうなんて考えたこともありませんでした。でも同学年の子(加納颯人くん)が実際に行動しているのを見てすごいと思ったし、自分も何かしたいと思いました」と、高校2年生の学生が感想を話してくれました。

福岡雙葉学園の先生方と


アイデンティティを探るダイアローグ@糸島

二日目は、若者も大人も対等な立場でお互いのアイデンティティや価値観を探るための対話の会を開催しました。

年齢もバックグラウンドもバラバラな27名が集まり、それぞれのストーリーにじっくり耳を傾けると同時に、自分自身の大事にしたい価値観についても改めて考える貴重な時間を過ごしました。



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