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テクノロジをレッスンに取り入れること と、アナログな指導方法(SongWorks1)

私は、テクノロジをレッスンに取り入れる一方、もともとはアナログなことも好きです。
英語学習指導について振り返れば、英語の歌やチャンツを歌うことで、
英語特有のリズムや抑揚を学んでいく子どもたちの様子を、とても興味深く見てきました。それらを、どのように指導するとよいかを工夫したり、学んだりしてきたことは、私の人生の探究課題の一つと言えるかもしれません。

あまり日本では知られていませんが、SongWorksという技法があります。
これは、アメリカの音楽教師が、音楽指導の初期に、園児や児童に取り入れている手法です。
日本では、このSongWorksの理論を、英語学習者に活かす試みをしている学習グループがあり、私は、長きに渡り、メンバーの一員として学ばせていただいています。
元来、SongWorksは、「子どもが話し出すまでの成長過程から学んだ技法」でもあります。赤ちゃんは、多くの音を聞き、周囲の語り掛けから、たくさんのことを学ぶことを否定する人は、一人もいないと思います。ところが、私たちは、一旦できるようになると、できなかったときのことを忘れてしまう特性があります。
SongWorksのたくさんある技法のひとつに、Mapping があります。
Mappingは、音楽が始まると線を描きだし、音楽が終わると止まる。
音楽の流れを線で表したものです。Mappingには、唯一解がありません。
一見、落書きのように見えるこの線(Mapping)も、英語学習者の初期段階では、リスニングを能動的に行う助けになるものと、私は考えています。
指導者はそれを活用し、学習者に問いかけをしたり、能動的なリスニング活動につなげたりすることができます。

小学校で英語が教科化されて、英語嫌いが増えたという悲しいニュースも耳にします。子どもたちも、小学校の先生も、楽しく英語をインプットできるヒントが、SongWorksにはあると思いますので、少しずつ発信できたらと考えています。

The SongWorks Educators Association (SWEA) 
https://songworkseducatorsassociation.com/ (2024年6月21日閲覧)


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