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3週間で100篇小説を書いて、AIを利用した小説で史上初めて星新一賞に入選した話

この度、第9回「日経」星新一賞にて一般部門優秀賞(図書カード賞)を賜りました、葦沢かもめと申します。改めまして、関係者の皆様には感謝申し上げます。

受賞者発表時には、AIを利用した作品として初めて入選したことも合わせて発表して頂きました。星新一賞の選考が応募者情報なしで行われることは知っていたので、人間だけで書いた小説と同じ舞台の上で審査され、賞を頂けたのは大変光栄です。

また作者コメントにて、今回の星新一賞には、AIと一緒に3週間で100篇書いて応募したことを明かしました。驚いて頂けたら、作者として嬉しい限りです。

本記事では、今回の応募作品を制作した過程について解説をしようと思います。インパクトばかり先行していて、かなりハードルが上がってしまった気がしますが、これも自業自得だと思います。批判は甘んじて受ける覚悟です。

全体計画

星新一賞にAIを使って書いた小説を大量に送り付けてみよう。

何となく軽い気持ちで作業に取りかかったのは、2021年9月9日のことでした。星新一賞の締切まで、あと3週間となっていました。

なぜそんなに詳しく覚えているかというと、最初はAIを使って大量に応募した記録も作品として応募しようと考えていて、実際に途中まで書いていたからです。

大量に応募しようと思った理由は、第3回星新一賞の一般部門優秀賞「第37回日経星新一賞最終審査 -あるいは、究極の小説の作り方-」(著:相川啓太氏)に描かれているように、AIが大量に小説を投稿し、それをAIが評価して受賞作品を決めるというシステムを星新一賞に導入して欲しかったからです。

というのは建前で、悪戯心が120%くらいありました。どうせ受賞しないだろうし、後で笑い話にでもなればいいかという軽い気持ちでした。反省しています。

当時のメモによると、こんなことを考えていたようです。

「一人で大量投稿
1本30分 一日48本 2台体制 10日で960本書ける!
とりあえず人間がちゃんと書いたやつを最初に送って、あとは送れるだけ送る
1000字くらいでも質を高くする
5000字くらいで低品質にする」

「10日で960本」というのは、星新一先生の1001篇の作品を意識していたからです。

大量に応募すると途中でブロックされるかもしれないと危惧していたので、人間主導で書いた本命の作品――この時はまだ応募記録にしようと考えていました――を最初に応募して、その後にAIの担当比率が高い作品を応募するという計画でした。

作品の文字数は大きな問題でした。大量に応募するにしても、私が内容をチェックするのが最低限の礼儀だと考えていたからです。今後、私の真似をする人が出てくるかもしれませんが、粗製濫造すればいいものではないということは、先に言っておきます。

仮に1000篇書いたとすると、1000字でも合計100万字、5000字なら合計500万字になります。本に換算すると大体10冊から50冊くらいの分量でしょうか。締め切りまで3週間というタイミングで、仕事と平行しながら執筆もして、さらにそれだけの量を読むのは物理的にほぼ不可能でした。

結果的に、1000字の短編を100篇、合計10万字へと目標を修正しました。シルバーウィークがあったとはいえ、本命の作品執筆と同時並行で行うのは、簡単ではありませんでした。

「あなたはそこにいますか?」制作過程

まずは本命の作品から経過を辿ります。先程書いたように、大量応募記録を作品として出そうとしていましたが、徐々に疑問を感じるようになりました。

そして9月23日には、ゼロから書き直すことを決意しました。これが今回の受賞作品「あなたはそこにいますか?」となりました。

100篇の方の作業もあったので、9月26日には書き終えました。3日で書いてたんですね(あまりよく覚えていない)。

「あなたはそこにいますか?」は、ほとんど私が書いてしまったのですが、一部でAIを使っています。使ったのは、GPT-2という手法です。

当時、すでに執筆支援ツールとして「AI BunCho」があることは知っていましたし、それを使って作品も書いていました。しかし時間が無い中で利用するには、少しリスクがありました。

そこで私は、自分のパソコンを使ってローカルで生成することにしました。これなら自分が寝ていたり、仕事していたりする間に、ずっと同じ設定で生成をループさせておくことができます。

時間がある時にできた文章を確認して、使えるものをピックアップすればいいのです。結果、かなりの文章を生成しましたが、ほとんどは使っていません。

使用箇所は大きく二つあります。

一つは、作中で「Mendel」が書いたとしている文章です。サンタの文と、「あなたはそこにいますか?」への返答文ですね。

もう一つは、最後の少し前。琴乃葉が帰宅してベッドの上で考える場面です。本当は全体的にAIの文章を使おうと思っていたのですが、ここまで読んで頂いた方にはご承知の通り、時間がありませんでした。一箇所だけでも使うならどこだろうと考えた時に、真っ先に浮かんだのがここでした。

方法としては、あらかじめ私が書いていた文章をAIに渡して、その間を埋めてもらい、良い文を編集して採用しました。

まず渡した文章は、こちらです。

「 無限の猿定理のように、あらゆる単語の並びを試せば、それが小説になることはある。しかし、私はそうして生まれた小説に意義を感じない。
 AIが作家を名乗るためには、きっと意識が必要なのだ。自らの望む小説を生み出そうという意志こそが創作性の根源ではないか。私はそう感じていた。あらゆる可能性を網羅することでも、確率的に並びやすい単語を書き連ねることでもない。可能性の枝を切り落とし、生えてきやすい言葉を無視するという決断をすることから、芸術というものは生まれるような気がする。」

これを元に生成された文章のうち、採用したのが以下の三つです。

(1)編集前
「…(中略)…しかし、私はそうして生まれた小説に意義を感じない。
むしろ、その意味を自分の言葉で試みた方が面白い――と、私は思う。
それはその方が面白い。
何でもいいから、楽をしたい。
それは、私の創作活動に対する言い訳だ、と思う。
「いや、小説は面白いんですよ」と、私はお前が言っている訳ではないということを、改めて感じた。…(中略)…」

(1)編集後
「何でもいいから、楽をしたい。それは創作活動に対する心構えの欠如だと思う。」

(2)編集前
「…(中略)…あらゆる可能性を網羅することでも、確率的に並びやすい単語を書き連ねることでもない。
自らの執筆に必要な可能性だけを取り出そうという発想であり、その中から創作者を導き出そうという試みだった。つまり何が言いたいかというと、そういったものは小説における表現ではないと思っていたのだ。
私たち作家は、読者を「表現」しているのではなく、「受け取る側」である。…(中略)…」

(2)編集後
「そういったものは小説における表現ではない。」

(3)編集前
「…(中略)…可能性の枝を切り落とし、生えてきやすい言葉を無視するという決断をすることから、芸術というものは生まれるような気がする。
並びやすい単語を書き連ねていれば並ぶこともあれば、生えづらい言葉を書き付けていくこともある。それが人間というものだ。
だから、そういう「読み方」を思いついたときの驚きや新鮮さは、きっと本当に感動するのかもしれないなと思った。…(中略)…」

(3)編集後
「その驚きや新鮮さに、きっと人間は本当に感動するのかもしれないなと思った。」

以上が、一部にAIを使って書いた小説の全貌になります。単純な文章比率でいえば、1割くらいです。これを多いと思うか少ないと思うかは、皆さんの判断に委ねるしかありません。

ただし、これまでに私が取り組んできた活動の成果であるということは自信をもって言いたいと思います。

初期の作品である「水面の遺伝子」では、AIの書いた文章をあらすじとして採用しました。本文中にもAIの文章を掲載するという荒業を使っています。これは、今回使った一つ目の方に近い取り入れ方です。ちなみに、これが私の初めての商業作品です。

そこから私は、AIの文章比率を高めようと試行錯誤を重ねました。「森を歩く夢の中で」のように、最初から最後までAIの文章を使ったりもしました。しかしAIの文章は無軌道なので、ストーリーをコントロールしにくいという欠点がありました。

「君は、なによりも美しい」では、人間の文章は最低限にしつつ、AIの文章によってカオスな世界観になるようにデザインしました。できる限りのことは尽くしたつもりですが、評価は高くなく、私はAIの文章比率を高めることを一旦諦めました。

一方、かぐやSFコンテストで第一回最終候補の「壊れた用務員はシリコン野郎が爆発する夢を見る」や第二回選外佳作の「青い壜はいつもそこにある」では、AIを使って書いた文をアイディアとして使っていました。本文中にはAIの文章はありません。

こうした結果から、まずは私が作品として評価されるものを作り、そこからAIの文章の比率を高めていく方針に切り替えました。

それが今回の「あなたはそこにいますか?」につながっています。

99篇の掌編制作過程

続いて、99篇の制作過程について解説をします。

ここでも上述したようにGPT-2をローカルで使っています。実は、2台体制で文章を生成しました。元々デスクトップは持っていましたが、ちょうどWindowsのノートPCが欲しかったので、新たにゲーミングノートPCを購入しました。10万円くらいだったと思います。結果的に、金額以上の買い物ができて良かったです。

生成の最初の段階では、まず私がキーワードを設定しました。賞のテーマとなっている「理系的」な作品になるように、宇宙やコンピュータに関連した単語を採用しました。

また生成する最初の種となる文章として、私が過去に書いた約600作のTwitter小説を使いました。この文章は最終的な作品には含まれていません。

自動的に生成させているとはいえ、私の文章が出発点になっているので、私の個性は受け継がれているのかなと思います。

こうして一次生成として、200字程度のアイディアとなる文章をAIに書いてもらいました。この手法は、Twitter小説を自動生成する取り組みから得たノウハウを活用したものです。

参考)「小説執筆AI「ロゾルス」がツイッター小説を書いてみた」

例えば、今回使ったアイディアの一つはこんな感じです。

*********
宇宙船の残骸にカモがいたのは、偶然ではなく必然だった。
私がプールに乗りながらそのカモを眺めていた時、偶然近くで見つけたカモをプールに落としてしまったのだ。
私と友だちは思いっきり、叫ばない方がいいなと思いながら、慌ててカモに近づいた。
機械人形の肩から頭を飛び出させ、天井を仰いで息をつく。
カモは僕に気付いても、その場を動こうとしないのだ。それがたまらなく嫌になる。もしかしたら僕が、カモのお気に入りのように見えてしまうのだって、きっと理由はないと思う。
*********

こうした文章を、最終的に9000篇生成しました。

続いて、一次チェックです。大量のアイディアの中から私が面白いと思うものを選び、ある程度ストーリー性を感じられるように編集します。初めはアイディア元の文章に丁寧に手を入れて、あらすじとして読める文章にしていました。しかし時間が足りなくなったので、途中で雑になりました。

先程の例だと、このようになりました。素材の味を生かしています(?)。これは応募時のあらすじにも使いました。

*********
宇宙船の残骸にカモがいたのは、偶然ではなく必然だった。
私がプールの水に足を沈めながらカモを眺めていた時、偶然近くでカモがプールに落ちてしまった。
私と友達は、叫ばない方がいいな、と注意しながら、ゆっくりカモに近づいた。
カモは僕に気付いても、その場を動こうとしなかった。それがたまらなく嫌になる。もしかしたら僕が、カモのお気に入りのように見えてしまうのだって、きっと理由はないと思う。
*********

この後、二次生成としてAIで再度文章の間を書き足してもらい、二次チェックで人間が編集して完成としました。

先程の例は、以下のようになりました。ちなみにタイトルも、個人的に作っていた簡易的なタイトル生成プログラムで作成しています(一部は編集した記憶があります)。

*********
「カモへ近づく僕」

 宇宙船の残骸にカモがいたのは、偶然ではなく必然だった。
 私がプールの水に足を沈めながらカモを眺めていた時、偶然近くでカモがプールに落ちてしまった。
 お気に入りらしいプールで遊ぶカモを見ながら、思っていた。
 カモがプールに落ちるときに目が合った時に思ったのだ。
 「わたしも落ちてもいい?」「もちろん」私はカモのプールにプールまで飛び込む。カモの首を掴んで水中から引き上げた。
 カモは水面に浮き上がると、プールに入ったときのように足をバタバタさせてプールから出て、バタバタを足に引きずりながらプールから上がってきた。
 私は、プールサイドにカモを置いた。
 足を浸したプールの底に、カモがいた。
 私は気が付いた時には、プールの底に、カモを沈めていた。
 私は、水に潜れるカモを捕まえようと、泳いだ。
 ロボットは、私を追いかけていた。
 カモが上がってきた。プールの端にいたのだ。私は、カモを追った。カモが私を追って泳ぐ。私は泳ぐ。
 カモは遠くへ行ってしまった。近くに私がいた。私は、プールの淵にいた。息をしていなかった。
 プールサイドが、近づいた。私は、私を食べさせようと、プールの淵に顔を近づけた。プールに、カモの息が、私に当たった。私は、息を吸い込んで、吸い込み、プールに、カモを沈めていた。
 カモを捕まえると、心が穏やかになった。
 カモを食べたいと思ったが、食べようとはしなかった。
 私の心は、澄んでいた。
 私は、その頃になって、カモを捕まえようと思えた。
 私と友達は、叫ばない方がいいな、と注意しながら、ゆっくりカモに近づいた。
 コンピューターの画面なんて見ないで、真っすぐな道を見て、足は、足を動かしていた。
 私と友達は、それぞれにカモを捕まえた。
 カモに食べてもらいたくて、カモを捕まえようとしたが、うまくできず、私はそのまま逃げることにした。そうしたら、友達は、「ちょっと、そこまで。行こうよ、カモに食べられてしまうじゃない。どうしよう」と言った。でも、私は、何も言わず、カモに近づいた。
 カモに食べられるのが、怖かったのだ。
 カモは僕に気付いても、その場を動こうとしなかった。
 火星の人はこう言う人がいるんだな、と感心し、なんだか申し訳なくなった。
「カモが僕を嫌っているのなら、僕はカモを見捨てるよ。お願いします。僕を見つけ出して、彼らを救ってちょうだい。僕は必ず、彼らの手に渡る前に捕まえてみせるから」
 僕の目がきゅと大きくなる。
「はいっ?!」
 突然、カモの声が裏返った。僕はよく聞き取れなかったけれど、カモは声を上げた僕に対し、驚いたようにびっくりした様子を見せた。
「いやあ、ごめんなさい。驚かせてしまって。
「ありがとう」
 お礼を言って、やっとカモとの距離が縮まった。
 お揃いのカッターシャツを着て、僕らはお互いに笑いあい、少し離れた場所で別れた。
 気持ちだけ、僕らに分けてくれ。
 次の投稿は、そんな感じです。
 帰り道の道すがら、カモとの時間は、これまでと少しすっきりした気持ちになった。
 もう、何年も一緒にいると言っても差し支えないくらい、会った時から、なんだか不思議な気持ちになった。
 それがたまらなく嫌になる。
 電脳世界に行って、カモが見つけてきたモノだって、本当は言いたくない。今、ここで聞くしかなかった。
 その日は結局、カモとの会話はあえなく終了してしまい、二人は帰ることにした。
 家に着くと、いつもとは違って、カモの家は少し静かだった。
 電気をつけて、中に入ると、少し、お茶を飲んでいたカモの母親が言った。
「今、カモが来たの? 少し遅かったわね」
「今日はもう仕事も終わりだ。カモも帰ったようだったが」
 もしかしたら僕が、カモのお気に入りのように見えてしまうのだって、きっと理由はないと思う。
 今のところは誰にも咎められることなく、このまま二人でずっと一緒に暮らしていけるのではないか、と期待してしまうのだけれど。
 タイムマシンがあるとは言え、僕はどこかの家庭の事情が影響しているのは確かだし、だからと言って、本当は二人とも本当に僕と同じ家に来てくれてもいいと思っている。
 でも、そんな理由がどうしてなのかがわからない。
 どうして、こんなに胸がなくなってしまったのだろう。
 あのときはまだ、それなりに心の底から、「自分自身」に「存在」することができていたから、自分に嘘はつかないでずっといられたのに。
 しかし、どうしたものか。
 僕は、あの二人が戻ってこないかなんて、何とも思っている気がしない。
 彼女は僕と離れて、そのまま、本当に自由に生きていくのだろうか。
 理由なんて、何でもいいのだ。
 あの二人と話せている。
 そう言えたら、どんなに楽だろうか。
 こんな僕でも、彼らとは離れなくて済む。
 彼らは、僕を裏切る気なのか。
 僕は気にしていないのだろうか。
 もうすぐ、時間が来てしまう。
「今から、帰って、何もかも、話そう、なんてね。あなたはとても、とても長い、時間になるじゃない」
 彼はそう言うと、そっと僕の肩に触れた。
 もし彼女が戻って来たら、僕と一緒に暮らして、また彼女のところへも行けるのだろうか。
 
<終>
*********

こうした要領で、100篇を書きました。ネットから応募しましたが、1つずつ応募しないといけないので、2回に分けて作業し、合計2時間以上かかりました。

こうして見ると、簡単に小説を書いていると思われるかもしれません。しかし作業は想像以上にハードです。

大量のAIの文章に目を通して、(できれば簡単に)作品になりそうなものを選ぶだけでもしんどいです。子供の絵を元にして絵を描くのと似ています。人間側の想像力が試される作業です。

私はこれまでにも同じようなことはしているので慣れていますが、初めての人にはあまりおすすめしません。

実のところ、私が普通に書いている文章も、AIの文章を大量に読んでいるせいでバグっている気がします。

AIの文章というのは、ある種の最大公約数みたいなものだと思っています。それに染まるとどうなるかというと、「AIなら次にこんな文章書きそうだな」という感覚が芽生えます。

Twitterのタイムラインを眺めていると、「これbotのツイートかな」と思ってよく見たら人間の文章だった、みたいなこともよくあります。

そうすると、AIならこう書くだろうから、自分はもっと違う文章を書こうという思考になってきます。こうして私は、道を踏み外したのです。

最後に

ここまで長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。簡単にまとめたつもりですが、私もここまで長くなるとは思っておりませんでした。

「あなたはそこにいますか?」の作品内容について詳しく語ることは、野暮なのでやめておきます。読んで頂いて感じたことが全てです。

その上で、あえて下心を出してしまいますが、私は以前、「小説を書くAI」について書かれた小説の書評を書いたことがありました。

私もあまり意識していませんでしたが、「あなたはそこにいますか?」につながっていると感じる部分が多くあります。お時間あれば、ぜひご一読ください。

特に、神林長平先生の『言壺』の中の一篇「栽培文」には大きく影響を受けたことを、ここに記しておきます。

さて、これで私の種明かしは終わりです。

こうして私が舞台裏を全て見せると、「この程度なら自分でもできた」と言う人が出てくるかもしれません。

だからあえて言っておきます。

それはコロンブスの卵と同じです。私がやってみせたからできるにすぎません。私がやる前から、それを実行することは誰にでもできたはずです。しかし、それができることに気付かなかった。気付いていたとしても実行に移さなかった。

それが全てです。

もし簡単にできると思って頂けたなら、私は、ぜひこれからAIを使って小説を執筆して欲しいと思います。

Twitterで「AI 小説」なんてキーワードで調べてみれば、もう既に多くの方々が執筆支援AIツールを使って小説を書いていることはすぐに分かります。

これをきっかけとして、AIを使った小説執筆が当たり前のものになると嬉しいです。

今はまだ、私は珍獣のように見られているような気がします。

表彰式でもお話したのですが、私の夢は、この肉体が無くなった後も創作活動を続けることです。そのためにAIを使っていますし、素顔は出さずにアバターで表彰式に出たりしました。

半永久的に小説を書き続けることができれば、きっといつか自分で納得できる作品が書けるような気がします。

「なんか変な奴」ではなく、「作品内容で勝負できる作家」になれるよう、これからも精進していきます。

2023年2月23日追記:
応募作数について「101編」と公表しておりましたが、実は数え間違えていて「100編」でした。少し前に気付いていたものの、訂正するタイミングを見失っておりました。訂正してお詫びいたします。問題なければ、いずれより多くの作品を応募しようと思います。

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