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Noel! Noel! Tea(ノエル! ノエル! ティー) ―直訳すると「クリスマス!クリスマス!茶」。

 最近アドベントカレンダーで、クリスマスにちなんだ茶葉を多く試している。ただ、この連載で普段取り上げている紅茶ブランドTWGのものを、今年はまだ楽しんでいない。今回は、Noel! Noel! Teaを紹介する。余談だが、ノエルとはフランス語でクリスマスの意味らしい。
 
 他の紅茶ブランドであるT2やWhittard(ウィッタード)のクリスマスに関係あるフレーバーを飲んで分かったことの1つに、ジンジャーブレッドを彷彿させる風味が多いという点がある。日本ではイラストやデザインに使われることはあっても、真っ先に思い浮かぶスイーツではないだけに不思議な印象を持ってしまうが、どうもこの点は譲れないらしい。今回のNoel! Noel! Teaにしても、やはり生姜やシナモンが特徴的なジンジャーブレッドの香りと味わいが漂っている。ただ、華やかさを演出するためなのか、レモン風味がしっかりと効いており、様々な食べ物との相性が良さそうな仕上がりだ。
 飲み方としては、ストレートがおすすめだ。レモンは味わいの観点から合うと思うものの、既に紅茶に酸味がある上に冷めてくるとその傾向が強くなってくるため、追加する必要性は感じられない。また、ミルクは試していないが、レモン風味との相性があまり良くないのではないかと推測している。
 
 個性がそれなりにありつつも、比較的合わせやすいと思うのでマリアージュはあまり困らないはずだ。
 食事系の場合、華やかなエッグベネディクトやソーセージといった濃厚な味わいのものと合わせると、紅茶の持つ酸味でリセットできるので良さそうだ。それ以外にサンドイッチも合うと思うが、シンプルなトーストだけは少し物足りない印象になるのではないかと想像する。個人的にはマッシュポテト、バジルペースト、モッツァレラを入れたホットサンドと合わせてみた。チーズの後味を紅茶がさっぱりしてくれて、丁度良かった。
 スイーツの場合は、伝統的なイメージに基づいてジンジャーブレッドや、シュトーレンといったスパイスやドライフルーツの入ったタイプの焼き菓子との相性は言うまでもなく抜群だ。また、酸味があるため日本で一般的な生クリームを使った苺のショートケーキのような菓子でも、合わせられると想像する。個人的には、かぼちゃカスタードを乗せたバケットと合わせてみた。スパイスとの相性が良い野菜ということもあり、結構良かったように感じる。ただ組み合わせの性質上、少しハロウィンのような印象は受けた。
 
 最後に、今回紹介したNoel! Noel! Teaは量り売りのみの販売となっている。また、12月1日に公式ウェブサイトを見たところ、在庫切れとなっていたが、先ほど確認したら在庫が戻ってきていた。Noel! Noel! Teaで当日を彩るのも良さそうだ。

Noel! Noel! Teaの量り売りが入った袋。

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