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Tawnpeng BOPF(タウンペン ビーオーピーエフ) ―ちょっぴりお得で、けっこう素直

 TWGでは時折、複数の味を組み合わせたギフトを販売している。今回紹介するTawnpeng BOPF は、今年の旧正月前に購入したセットの中に入っていたものだ。普段は自分が気になった茶葉を選択しているが、今回は自発的に選んだ訳ではないため味や香りも全く想像がつかないまま入手した。
 名前に付いているBOPFは茶葉のサイズを表しており、正式にはブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングスというそうだ。オレンジという言葉が入っているが、蜜柑とは関係がないらしい。また、Tawnpengの意味はよく分からないものの、ミャンマーで取れた茶葉を使用した紅茶とのこと。

 缶を開けると名前の通り、かなり細かい茶葉が入っている。茶こしを通り抜けることはないが、BOPFがティーバッグによく使われるサイズというのも納得だ。フレーバーティーではないため香りはかなり穏やかかつ素直で、味も含めて少しアッサムに似ているように感じる。試しに牛乳を入れてみたところ、アッサムよりもあっさりとした印象のミルクティーになった。もちろん、ストレートで飲んでも十分に楽しむことができる。

 ペアリングを楽しむ場合、何でも合いやすいと推測する。ただ、茶葉に強い個性があるタイプではないため、紅茶を引き立てるシンプルな菓子や食事を選ぶよりも、料理をメインに考えて組み合わせる方が良さそうだ。個人的に合わせた中で会っていたのは、ココナッツのジャムとバターを挟んだ甘いパンのカヤトーストだ。ミルクティーと一緒に食べることが多いサンドイッチということもあり、Tawnpeng BOPFもぴったりだった。その他にも、甘いものならバターとハチミツを挟んだハニートースト、食事系ならツナとオムレツのサンドイッチが合っていたように感じる。今回はパンとペアリングしたが、ケーキやクッキーとの相性も悪くはないはずだ。

 前述のように私はTawnpeng BOPFを他の茶葉と期間限定のセットで購入したが、通常は量り売りのみとなっている。扱いにくいとは思うが、他の茶葉よりも少し安価となっている分、手を出しやすい方だ。具体的な価格を記載すると、今回紹介したTawnpeng BOPFは50gあたりS$9(約720円)で、味の比較対象として名前を出したアッサムのHarmutty SFTGFOP1は同じ量でS$14.25(約1140円)。理由は不明だが、約3分の2の値段設定になっている。TWGで低めの価格帯から茶葉を選びたいのなら、手に取ってみるのはありだろう。

Tawnpeng BOPFの茶葉が入った缶

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