Harmutty SFTGFOP1（ハームッティー　エスエフティージーオーピー1）　―安定感抜群のミルクティー

　以前記事でダージリンファーストフラッシュを取り上げた繋がりから、先日オンラインショップでセカンドフラッシュを探して、今回の茶葉を見つけた。一応ウェブサイトの説明をチェックすると、確かに「second flush」と書いてあったので迷わず注文。いざ飲んでみると、どうもダージリンの味がしない。爽やかな味が特徴の新茶であるファーストフラッシュと、いくら違うとは言えここまで違うものだろうか、と疑問が過る。説明をよく読み返すと「second flush Assam」と書いてあり、セカンドフラッシュではあるもののアッサムの茶葉だった。今回は予期せず手に入れたHarmutty SFTGFOP1を紹介する。

　名前についている「SFTGFOP1」は、「スペシャル・ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ」の略称らしい。最高グレードの金色の芯芽という意味で、非常に上質の茶葉が出来た場合に付ける名前のようだ。香りも味も、その名に相応しい非常にクオリティーの高い仕上がりとなっている。
　アールグレイを始めとする、香りを後から付けたフレーバーティーと異なるのはもちろんのこと、アッサムと同じようにフレーバーが加えられていないダージリンとも全く違う。ファーストフラッシュに限らず、ダージリンが爽やかで繊細な緑を彷彿する香りなら、今回取り上げるアッサムは、どっしりとした赤を思い浮かべるような体格の良い安定感がある。
　シンプルかつ柔らかな味で、安心する円熟した紅茶だ。しっかりとした強さがあるためストレートも良いが、やはりミルクを入れて飲む方が茶葉の特徴が際立つ。
　菓子や料理とのマリアージュを楽しむ際も、ぜひミルクティーで合わせて欲しい。菓子の場合は苺のショートケーキやモンブランなど、クリーム系のスイーツが良いだろう。アッサムがミルクとの相性が良いだけに、フルーツをふんだんに使ったタイプよりも、ある程度カスタードや生クリームを使ったタイプの方がおすすめだ。また、食事系とのペアリングに関しても、ツナサンドやオムレツサンド等のマヨネーズやバターを調理に使用した比較的こってりした物が向いている。

　今回紹介した茶葉のHarmutty SFTGFOP1は量り売りだけでなく、ティーバッグでの販売もある。ぜひ好みの方で、体感して欲しい。

量り売りでも購入できるHarmutty SFTGFOP1。