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Dignitary’s Tea(ディグニタリーズ ティー) -燻した香りと味の絶妙なバランス

 先日、スモーキーフレーバー飲み比べの記事を書いた。取り上げていた茶葉6つの内、5つは今まで紹介していないものだったため、今回はその中からDignitary’s Tea紹介する。

 以前の記事でも述べたように、スモーキーな香りが強い茶葉の1つだ。アールグレイなど他のフレーバーは付いておらず、松を燻した風味が楽しめる。紅茶のみを使用しているが、ルイボスティーのような軽さが感じられるため、どっしりとした香りにもかかわらず、あっさりとした味でバランスが良い印象を持つはずだ。
 軽食と合わせる場合は、サンドイッチが良いだろう。味わいそのものに難しい個性がないため、比較的何とでもペアリングできる。個人的には和風のツナサンド、オムレツサンド、エッグベネディクトなどがおすすめだ。スイーツとのマリアージュを楽しみたい場合は、チーズを使ったものが良いと推測する。香りがどっしりとスモーキーなので、紅茶の風味に合わせた重めのチーズケーキが合うはずだ。個人的には、オレオとクリームチーズのフィリングが入った月餅と楽しんでいたが、まろやかなチーズにオレオの重さが良い取り合わせだった。
 Dignitary’s Teaを知ったのは、TWGのティーサロンで「Smoky Earl Grey以外で、スモーキーフレーバーのおすすめはありますか?」と尋ねたことがきっかけだ。しかし、あまりメジャーな茶葉ではないらしく、違う店舗で持ち帰り用の茶葉を探していると「他にもスモーキーフレーバーの茶葉はあるんですけど、本当にDignitary’s Teaを店員にすすめられたんですか?」と首を傾げられた。その店にはDignitary’s Teaの茶葉の在庫はなく、オンラインショップで購入した。

 メジャーとは言い難い茶葉だが、香りと味でバランスが取れているのは確かだ。スモーキーフレーバーの香りを楽しみつつ、後味はすっきりしたものが飲みたいのなら、量り売りしかなくても、ぜひ手にとってみて欲しい。

Dignitary’s Teaの量り売り。

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