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Grand Consul’s Tea(グランド コンサルズ ティー) ―国を跨ぐ偉大な領事の紅茶

 スリランカの茶葉を色々紹介してきた流れで、今回もそれを使用した紅茶Grand Consul’s Teaを紹介する。ちなみに、名前を直訳すると「偉大な領事のお茶」となる。公式の説明によるとセイロンと中国の茶葉がブレンドされているらしいので、その辺りを名前に盛り込んだのかもしれない。余談だが、公式の説明文には中国のどこの茶葉とは書かれていない。

 袋を開けてみると、しっかりとした紅茶の香りが漂ってくる。スリランカの中でも、ウバに近いイメージだ。抽出してみると、乾燥した葉で感じた特徴が一層はっきりした。どっしりとした紅茶らしい味わいで、ほっこりとする。
 飲んだ印象としてはしっかりとした味わいではありつつも、最初はストレートが良さそうだ。次第に濃くなったところにミルクを追加して、変化を楽しむのが良いかもしれない。ただ、個人的にはロイヤルミルクティーにしたところ、量を間違えたのか胃が少ししんどくなってしまったので、ミルクティーにする際には少し注意して欲しい。ちなみにレモンは試していないが、味わいや香りから想像するに、方向性が違うと思われるのであまりおすすめしない。


 強い個性を持つ紅茶ではないため、マリアージュは色々なものとの組み合わせが楽しめるはずだ。
 食事系は、シンプルなトーストやサンドイッチからエッグベネディクトのような凝った味わいの料理まで、好きな物と組み合わせられるだろう。個人的には、ソーセージを乗せたパンとペアリングしたところ、まったりとした肉汁を紅茶がリセットしてくれる相性でとても良かった。
 スイーツ系なら、バターをしっかりと使った焼き菓子や生クリームの乗った生菓子等が良いだろう。個人的には、生クリームとリンゴのキャラメル煮をバケットに乗せたオープンサンドと組み合わせてみた。こっくりとした甘みや濃厚さが紅茶のまったり感と良い塩梅で楽しめた。また、フルーツゼリーやタルトのように軽いと、少しバランスが取りづらいと思われるので、あまりおすすめはしない。

 最後にGrand Consul’s Teaは、量り売りのみの販売となっている。また、50gS$20.75(約2075円)と、多くの茶葉よりも少し高めの金額設定だ。ただ、スリランカの紅茶が好きなら楽しめると思うので、ぜひ手にしてみて欲しい。

Grand Consul’s Teaの茶葉の量り売りが入った袋。

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