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Singapore Surprise Tea(シンガポール サプライズ ティー) ―スイーツの傍らで大活躍する苺

 2021年最後に紹介する茶葉は何がいいか、結構悩んだ。まだ記事にしていない紅茶はいくつもあるが、年末であることを踏まえると、どれも違うような気がしてしまうからだ。色々と考えた結果、TWGがシンガポールの紅茶ブランドであることから、シンガポールの名前が付いた茶葉であるSingapore Surprise Teaを選ぶことにした。

 シンガポールの名が入っている茶葉はいくつか存在するが、「London-Singapore」や「New York-Singapore」のように他の地名が一緒に入っている物の方が多い。「Singapore」が単体で名前に付いているのは3つしかなく、以前紹介したWeekend in Singaporeと、今回取り上げるSingapore Surprise Tea以外には1つだけだ。

 苺のような甘酸っぱさが、紅茶本来の深みの中に漂ってくる香りだ。口に運ぶと苺の柔らかな甘みの後から、さっぱりとした紅茶の後味がやってくる。スイーツと合わせるなら、苺のタルトや苺のミルフィーユのように、苺とカスタードを組み合わせたデザートがおすすめだ。紅茶の香りが苺のようなのも理由の1つだが、TWGのティーサロンでは、Singapore Surprise Teaを使った苺のクリームブリュレSingapore Surprise Cakeが販売されているからだ。日本にもあるメニューなのか分からないが、苺とカスタードが好きな人にはたまらないデザートなので、ぜひ1度試してみて欲しい。
 話が逸れたが、デザートと合わせるとまったりとしたカスタードの味と爽やかな紅茶がぴったりだ。苺のスイーツが増えてくるこれからの季節、きっと活躍する茶葉と言えるだろう。

 今回紹介したSingapore Surprise Teaは、量り売りでのみの販売だ。ティーバッグがない分、使いづらいと思う人も居るとは思うが、苺が好きならきっと気に入ると思うので、ぜひ飲んでみてほしい。

Singapore Surprise Teaの量り売り

Singapore Surprise Teaを使ったケーキ。断面に苺が見えている。

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