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Okayti Excellence SFTGFOP1(オカイティ エクセレンス エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―去年のテイスティングイベントに登場した紅茶

 毎回ダージリンのファーストフラッシュを紹介してばかりで申し訳ないが、今回も引き続き取り上げる。今回は、オカイティ農園の茶葉だ。余談だが、英語の発音はオキャティの方が近い。ちなみに、記事とは直接関係がないが、Okayti Excellence SFTGFOP1は2023年に開催されたTWGのダージリンの会で提供されていた茶葉でもある。

 袋を開けると、大きめの茶葉が顔を出す所は他のダージリンと変わらないが、色は緑よりも少し茶色に近い。一般的にフレッシュなダージリンファーストフラッシュは緑が濃いイメージがあるため、少し時間が経過しているのかと思ったが、抽出してみると他と同様に爽やかな風味を持つお茶だった。また他の今年の春に摘まれたダージリン同様、少し控えめな印象はある。
飲み方としては、他のダージリンファーストフラッシュと同じくストレート一択だ。毎回同じことしか書いていないと思うので恐縮だが、やはりそのまま春の味を堪能してほしい。

 味わいが結構繊細なため、マリアージュは以前に紹介したPuttabong SFTGFOP1(プッタボン エスエフティージーエフオーピー1)に近いものを選ぶと良さそうだ。
 食事系なら、甘味のないクロワッサンのようにシンプルなものが良いだろう。その一方で、エッグベネディクトやホットドッグのように、紅茶で後味をさっぱりしたい程の濃厚な味わいを持つ料理は、少しバランスが取りづらいと思われる。
 スイーツの場合は、食事以上にPuttabong SFTGFOP1のペアリングが参考になるだろう。具体的にはチョコレートや、それに類するこっくりとした甘みを持つキャラメル風味のものだ。個人的には栗のクリームとカスタードが乗ったデニッシュと合わせたところ、非常によく合っていた。
控えめな紅茶のため、甘酸っぱい果物が入ったフルーツタルトのような菓子とも相性は良いはずだ。好きなスイーツとの組み合わせを、楽しんでほしい。


 最後にOkayti Excellence SFTGFOP1は、茶葉の量り売りのみの販売となっている。ティーバッグがなく扱い辛い上に、50gでS$76.75(約0,132円)と手に取りにくいので、初めてダージリンファーストフラッシュを手にする人には、あまりおすすめしない。ただ、他のブランドも含めて既にいくつかのダージリンを試した人なら、比較して楽しめると思うので選択肢の1つになり得るだろう。

Okyati Excellence SFTGFOP1の量り売りが入った袋。

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