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Smoky Earl Grey(スモーキー アールグレイ) ―深みと爽やかさを両立する逸材

 10回目の投稿で、スモーキーフレーバーの6つの飲み比べを実施した。ニッチだとは思うものの、個人的には結構楽しい企画だった。敢行しようと思ったきっかけは、今回紹介するSmoky Earl Greyが好きなことに起因する。TWGには、いくつかのスモーキーフレーバーがあり、今では他の味もお気に入りだが、最初に飲んだのはSmoky Earl Greyだった。

 茶葉の袋を開けると、燻した香りが漂ってくる。少し爽やかさが感じられるのは、アールグレイのお陰だろう。口に運ぶと、最初にスモーキーフレーバーが広がり、飲み下すとアールグレイの柑橘系の味わいがやってくる。燻した香りを楽しみながらも、最後はアールグレイのベルガモットの香りが吹き抜けるため、食事と合わせる場合にも料理を引き立ててくれるのだ。
 ぜひ合わせて欲しいのは、サンドイッチやエッグベネディクトなどの軽食だ。中でも、ソーセージを挟んだホットドッグとの相性は抜群だ。スモーキーフレーバーがソーセージの風味と合うのはもちろんのこと、こってりとした後味をアールグレイがさっぱりとリセットしてくれる。他のスモーキーフレーバーとのマリアージュでも似たような印象を持つとは思うが、香りと味のバランスにおいて、ホットドッグに1番合うのはSmoky Earl Greyではないかと考えている。参考までに私のホットドッグの作り方を大まかに説明すると、コッペパンに焼いたソーセージとスーパーで買ったザワークラウトを挟むだけだ。具材の味がしっかりしているため、ソースやマスタードは付けない。
 甘い物と合わせたい場合は、酸味のあるスイーツが良いとティーサロンの店員が言っていた覚えがある。しかし試したことがないため、ここでは具体的な例を挙げられない。個人的な経験から言うと、クッキーがおすすめだ。特に胡麻入りの香ばしいものや、チョコレートが練り込まれたブラウニーのような重さのあるタイプが合う。恐らく茶葉の深みに負けない個性があるからだろう。

 今回紹介したSmoky Earl Greyは、量り売りとティーバッグの両方で販売されている。茶葉を使うことに抵抗のある人でも試しやすいと思うので、ぜひ軽食と一緒に飲んでみて欲しい。



Smoky Earl Greyの茶葉

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