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Namring Upper FTGFOP1(ナムリン アッパー エフティージーエフオーピー1)―トロピカルでハイクラスなダージリン

 少し前に、TWGのティーサロンに行ってきた。普通にお茶と菓子を楽しむつもりだったのだが、今年の新茶を缶に詰めたFirst Flush Darjeeling(ダージリンファーストフラッシュ)という名前の茶葉以外にも、ダージリンファーストフラッシュが販売されている。TWGにはまり始めたのが最近ということもあって知らなかったが、新型コロナウイルスが流行する前は、色々な農園で採れたダージリンを販売していたらしい。ここ数年は頓挫していたものの、今年は再開されたとのこと。他の普段紹介している紅茶よりも値が張るため、全部は挑戦できていないが、今回紹介するのはいくつか飲んだ中でも個人的に印象に残ったNamring Upper FTGFOP1だ。
 
 ダージリンファーストフラッシュらしい、青々とした若葉を彷彿させる香りが漂ってくる。口に運ぶと青葉のような味がする上に、説明にあるような少しトロピカルな風味がする。フレーバーティーではないため、ガツンと常夏の果実の味がする訳ではない。ただ、ファーストフラッシュの中で比較するなら、トロピカルと称して差し支えない味わいを持っていると言えるだろう。飲み方としては、他のダージリンと同様に、ストレートがおすすめだ。ミルクやレモンを入れたことはないが、茶葉の風味を損なう可能性があると想像する。
 
 食事と組み合わせる場合は、比較的何でも合うと推測する。茶葉が少しトロピカルなため、ココナッツやパイナップルを使ったスイーツも良いと思うが、別段風味を加味せずに選んだとしても問題ないはずだ。また、緑茶のような若々しい葉の味がするのを活かして、抹茶味のクッキーやケーキ等とも合わせられるだろう。どういった味の菓子にせよ、シンプルな方が紅茶の味を引き立たせてくれると思う。逆に凝ったスイーツだと、茶葉が負ける可能性があるように感じる。
 食事系の料理と合わせる場合も、さっぱりした味わいのサンドイッチがおすすめだ。個人的には、醤油とマヨネーズで味付けした和風のツナサンドが合うだろう。
 
 Namring Upper FTGFOP1はグラム当たりで換算したとき、値が張ると紹介したGrand Darjeeling(グランド ダージリン)とほぼ同じ金額になる。同じTWGを含めてもう少し安価なダージリンファーストフラッシュがあるため、最初に手を出す茶葉としてはおすすめしない。多分初めに飲んでも違いが分かりにくいため、値段の高さだけが頭をかすめてしまう可能性があるのだ。いくつかダージリンファーストフラッシュを試した上で、試したいと思った人がいたらぜひ飲んでみて欲しい。最後になったが、Namring Upper FTGFOP1とそっくりの名前のNamring SFTGFOP1という茶葉も存在する。こちらは今回紹介した茶葉よりも更に値段がはるため、購入時には間違わないように十分気を付けて欲しい。


Namring Upper FTGFOP1の量り売りが入った袋。

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