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Tiger Hill Tea(タイガー ヒル ティー) ―旧正月を祝う虎

 TWGには、中秋の名月やクリスマスなど季節のイベントに合わせて様々なフレーバーティーを期間限定で販売している。今回紹介するのは、2月1日に迎える旧正月にちなんだ茶葉Tiger Hill Teaだ。

 蓋を開けると、爽やかなベリーとチョコレートのような甘味を含んだ香りが漂ってくる。パッケージに描かれている虎は猛々しいが、全くきつい印象はない。口に運ぶと、チョコレートやバニラの甘味にベリーが合わさった味わいが広がった。さっぱりとしたダージリンファーストフラッシュの茶葉がブレンドされているため、後味はかなりすっきりしている。味も香りと同様に尖った印象はなく、クロワッサンや焼き菓子等、多くの食べ物とマリアージュできそうだ。
 中でも、香りと味に合わせたチョコレートを使った菓子との相性は抜群だ。チョコクッキーと試してみたところ、ぴったりだった。また、他のスイーツとしては、爽やかな後味と合わせて抹茶や緑茶を使った物も良い。ペアリングしてみた抹茶チョコレートの羊羹の場合、菓子の持つほろ苦さとTiger Hill Teaの後味がベストマッチに感じられた。
 食事とは合わない訳ではないが、主張が強くないとは言え香りや味が甘いため、あまりおすすめしない。強いて言うなら、サンドイッチが良いかもしれない。食後にデザートを食べる、と決めているときに多めに淹れて飲む以外は、あまり料理と合わせない方がいいだろう。

 Tiger Hill Teaは冒頭にも書いたように、期間限定の茶葉で、かなり手に入りにくい。私自身2週間ほど前、シンガポール島内でかなり大きいTWGの実店舗に赴いたときに「Tiger Hill Teaはもう売り切れましたよ」と言われて、あわや購入できないかと思った。幸いオンラインショップには在庫があったため、入手できたものの、他の茶葉と比べて生産量が圧倒的に少ないようだ。ちなみに缶入りの茶葉のみの販売となっており、量り売りもティーバッグもないようだ。もしも入手できる機会があったら、ぜひ試してみて欲しい。

Tiger Hill Teaの缶と紙箱。

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