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Darjeeling First Flush Tea(2024) ―今年もTWGのダージリンファーストフラッシュがやってきた!

 今年も、遂にシンガポールにダージリンファーストフラッシュが到着した。昨年に比べると遅かった印象だが、気候も関係していると思われるため、同じタイミングにならないのは仕方がない。久々のTWGであり2024年のダージリンとして、今回は缶入りで販売されているDarjeeling First Flushを紹介する。

 缶を開けると、爽やかな香りが鼻を抜けた。緑みを帯びた茶葉で、新茶は緑茶に通じる色をしている。楽しんでいる間に徐々に変化するため忘れていたが、毎年最初に見るのはこの色だ。サイズは前回記事にしたルピシアのニルギリ程ではないが、比較的大きい方に感じた。
 湯を抽出してみると、黄みがかかった色になり、緑茶を彷彿とさる爽やかな香りが強くなった。飲んでみると、少しニルギリに似ている。どこの産地も関係ない全体的な今年の傾向なのか、TWGが今年の缶に選んだ農園が偶然ニルギリに似ているのか現時点では不明だが、想像していなかった共通点ではあるため、意外だった。
 飲み方としては、ストレート一択だ。ミルクやレモンを加えず、旬の新茶を楽しんでほしい。

 基本的に癖の強い紅茶ではないため、好きなものとのマリアージュを楽しんでほしい。
 食事系は少し重たさのある方が合うと推測するため、エッグベネディクトやホットドッグが良いだろう。また、少し緑茶を彷彿とさせる味わいでもあるため、醤油やからしを使用したツナサンドも合うはずだ。ただ、シンプル過ぎるバタートーストのようなものは、少しバランスが取りづらい可能性があるので、あまりおすすめしない。
 スイーツも、食事と同様だ。ジャムやクロテッドクリームを添えたスコーンから、生菓子までペアリングできる。また、抹茶や餡子のような和風テイストが入った物や和菓子も良さそうだ。ただ、クッキーやマドレーヌのような菓子の場合、物によっては紅茶とのバランスが取りづらい可能性もあるので、注意してほしい。

 最後に、Darjeeling First Flushは缶入りのみの販売で、量り売りもティーバッグもない。他の50g缶入りがS$48(約円)なのに対して、S$58(約円)と少し値段が高いが、期間限定ということを考えると手にする価値はあると思う。余談ではあるが、チャンギ空港のある店舗では売り切れていたので、購入を検討中の方は早めに決めた方が良いかもしれない。
 また、例年の傾向から考えてもオーソドックスな味わいが選ばれているはずなので、何かしらTWGのダージリンファーストフラッシュを買ってみた人にもおすすめだ。ぜひ、春の味わいを堪能してもらえると幸いだ。

Darjeeling First Flush Teaの箱と茶葉が入った缶。

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