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Yunnan FOP(ユナン エフオーピー) ―合わせやすくて飲みやすい

 日本への一時帰国の前に購入して、すっかり忘れていた紅茶を見つけた。ティーバッグで購入した際に、素直な味だと感じて、茶葉でも試してみたくなったYunnan FOPだ。ちなみに名前のYunnanは地名で、日本語だと雲南省と呼ばれる所だ。後ろに続くFOPは葉の大きさやクオリティを指し示しており、正式名称はフラワーオレンジペコとなる。質が良い長めの茶葉が、特徴のようだ。ちなみに「オレンジ」と名前に入っているが、柑橘系の香りや味がするタイプの茶葉ではない。

 袋を開けると、すっきりとした香りが漂ってくる。フレーバーティーのように後から風味を追加したタイプではないため、決して強くはないが、少し甘味のある優しい印象だ。香りあら受けるイメージとしては、ミルクが合うアッサムや何でも合うキーマンに近いかもしれない。
 味わいも非常に素直で、やはりアッサムに近いように感じる。産出国はキーマンと同じ中国だが、どちらかと言えばアッサムの方が似ていると思う。飲み方としては茶葉本来の風味を楽しむストレートがおすすめだ。またミルクとの相性も良く、紅茶のすっきりした甘さとミルクの甘味がぴったりで、ほっとすること間違いなしだ。レモンは試していないが、牛乳の方がより合うと想像する。

 食べ物とのペアリングは特に困らないと思うが、素直な香りと牛乳に合いそうな味わいの物が特に良さそうだ。食事系であれば、エッグベネディクトや、温泉卵とマッシュポテトを組み合わせたエッグスラットのように洋風な物がぴったりだろう。和風の料理であれば、マヨネーズを使ったサンドイッチなど、こってり感がプラスされた物がおすすめだ。
 スイーツならシンプルなクッキーのような焼き菓子、また生クリームを使ったケーキやタルト等が合うと推測する。ただ、フルーツゼリーのようなさっぱりとした味わいが前面に出ているタイプは、少しものたりなく感じるかもしれない。個人的に合わせた中では、チョコレートクッキー、セサミクッキーが良かった。

 冒頭にも書いた通り、Yunnan FOPはティーバッグでの販売もあり、茶葉のみで売られているタイプよりも手に取りやすいはずだ。また、かなり飲みやすい味わいのため、ペアリングで悩むことなく使えるのも嬉しい。何か1つ紅茶を置いておきたい、といった人には持って来いだろう。

Yunnan FOPの茶葉が入った袋。

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