見出し画像

Temi FTGFOP1(テミ エフティージーエフオーピー1)※ブレンド ―王国だった場所から届いたブレンドの妙が光る茶葉

 タイトルを見て、先週紹介した茶葉とあまりにそっくりのため、誤植だと思う人も居るかもしれない。しかし、間違いではない。本当にこういった名前なのだ。今回はTWGに登録されている番号が101の方のTemi FTGFOP1を紹介する。ちなみに前回のものは、100番だ。

 公式の情報で、前回紹介したT100はセカンドフラッシュの茶葉のみを使用と書かれていたが、こちらのT101にはそういった記載はない。恐らく採れた時期に拘わらず、良いと思われるものをブレンドしているのだろう。
 袋を開けると、少し爽やかな香りが漂ってくる。実際に抽出して飲んでみても、その印象は変わらず、少しダージリンを彷彿とさせる緑茶のような青々とした赴きを感じられた。前回取り上げたT100の方はアッサムに似ていたので、同じ農園の茶葉でもかなり違うと言えるだろう。
 飲み方としては、ダージリンのような渋みがあるので、やはりストレートがおすすめだ。爽やかさのあるブレンドのため、ミルクは合わないと思われる。またレモンも、茶葉の配合で成り立つバランスを崩してしまう可能性があるので、避けた方がいいと推測する。

 前回のT100では、マリアージュにも注意を払った方が良いと書いたが、今回のT101は爽やかな渋みがあるお陰で、好きに食事や菓子と合わせられるはずだ。

 食事系の場合、料理がややメインに寄るようにすると、収まりが良いと思われる。そのため、サンドイッチでもエッグベネディクトでも何でも好きにペアリングできるはずだ。反対に、バタートーストやガーリックトーストのようにシンプル過ぎると、少しバランスが取りづらいと思われるので、あまりおすすめしない。

 スイーツなら、シンプルな焼き菓子からゴージャスな生菓子まで合うはずだ。また、緑茶を彷彿とさせる渋みを持つことから、餡子や抹茶など和風なテイストを持つスイーツとの相性も良いだろう。個人的には、カヌレやクイニーアマンと合わせてみたところ、バターと砂糖の甘味が紅茶で優しくリセットできるペアリングで楽しいお茶の時間を過ごせた。

 最後にTemi FTGFOP1は量り売りのみの販売となっている。前回のT100同様に50gがS$42(約4,672円)で販売されており、決して安価とは言えない。ただ、ダージリンが好きな人で、少し雰囲気の違うものを試してみたいのなら、きっと面白いと思うので、ぜひ試してみて欲しい。

Temi FTGFOP1の量り売りが入った袋。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?