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American Earl Grey(アメリカン アールグレイ)―アメリカ要素は分からなくても美味しい。
アールグレイは全部飲んでしまった思っていたのだが、見返してみると意外にそうでもなかった。今回はその中から、名前の雰囲気から想像するイメージ的に結構メジャーな紅茶に見えるAmerican Earl Greyを紹介する。
袋を開けてみると、柑橘系の爽やかさと甘味を兼ね備えた香りが漂ってくる。最近ダージリンが多かったこともあり、久々のアールグレイに気持ちが高鳴る。淹れてみるとと、茶葉の時点で漂っていたのと同じ香りがした。飲むとしっかりとした風味はありつつも、味わい自体はあっさりとしていた。
今回ストレートで試したが、飲み方は何でも合いそうだ。ミルクでもレモンでも、好きなものを追加して、好みの方法で楽しんで欲しい。また、しっかりとしたアールグレイの香りを活かして、生の果物を浮かべたフレッシュフルーツティーとしても、美味しく味わえそうだ。
香りはしっかりとしているとは言えアールグレイである上に、味わいは落ち着いているため、マリアージュには困らないはずだ。
食事系の場合、バタートーストのような素朴な味付けのものからホットドッグやエッグベネディクトなどの濃厚なタイプまで、幅広く組み合わせられるだろう。個人的には、チーズとベーコンが入ったバケットと合わせてみた。どっしりとしたベーコンにも負けることなく、紅茶を飲むことで後味もすっきりとリセットできた。
スイーツも、シンプルなものから生菓子まで様々なタイプに合いそうだ。チョコチップの入ったメロンパンと合わせてみたところ、パンの持つバター風味やアクセントになっているチョコレートと相性が良く、最後まで楽しんで食べられた。今回は試していないが、アップルパイのような果物が入ったものとも合うと推測している。
American Earl Greyは、量り売りのみでの販売となっている。ティーバッグでも売られているアールグレイがあることを考えると、少し手は出しにくい部類に入りそうだ。ただ、香りは良いので、個人的には結構良いと思った。
最後に今回American Earl Greyを試してみたが、あまりアメリカ要素は分からなかった。強いて言うなら、さっぱりと主張の少ない味わいが、多めの湯で抽出するコーヒーのアメリカンに似ているかもしれない。香りは高くても味わいは大人しめ、といった紅茶を探しているなら、ぴったりと言えるだろう。
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