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キキョウソウとヒナキキョウソウとヒナギキョウ(キキョウ科)


 あちこちで見かけるありふれた雑草だが、よく見ると正にキキョウにそっくりな花をしている。雑草の中では花はやや大きめで、きれいな色をしていることや背が高く伸びることから咲いているとよく目にとまる。ぜひ一度足を止めてじっくり見ていただきたい雑草の一つである。よく似た雑草にヒナキキョウソウがありこれもよく見かけるが、キキョウソウよりも小柄で、また多くの場合茎の先端の花のみが開き下の花は閉鎖花となるため区別できる(キキョウソウも一部閉鎖花となるが上部にいくつか花をつける)。



キキョウソウと似ているが、草丈が小さめで葉が茎を抱かず、また多くの場合先端以外の花が閉鎖花となるため先端のみ花が咲いているのが特徴。また名前はヒナギキョウに似ているが草型が全く異なる。キキョウソウよりもか弱そうな感じでかわいらしいが、キキョウソウ同様繁殖力は強く都市部でも様々な場所で見ることができる。



 キキョウソウとヒナキキョウソウは北アメリカ由来の外来種だが、ヒナギキョウという在来種もある。こちらはキキョウソウのように頻繁には見かけなくなってきており、一部地域では絶滅危惧種に指定されている。キキョウソウ以上に目立たない野草だが、キキョウソウとはまた違った可憐さがあり、かわいらしい。



3種の花などの比較

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