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ゲーム「アストロノーカ」を語る



~はじめに~

 今回ご紹介するのは、1998年にPS用に発売されたゲーム「アストロノーカ」である。「スターオーシャン セカンドストーリー」に体験版が附属していたためそちらをプレイされた方もいるかもしれない。現在はゲームアーカイブスで配信されておりPS3などでプレイ可能だ。



~あらすじ~

 ある小惑星に、ヘルパーロボット「ピート君」と共に降り立った主人公。荒れ果てた土地で野菜を作り、宇宙一の農家を目指す!害獣バブーの妨害に屈せず今日も野菜作りに勤しむ。





~アストロノーカの魅力~


①交配で新種の野菜を産み出す!

 このゲームでは、合計36種類の野菜を作れるが、その多くは最初から作れるわけではない。購入した種や収穫した種を掛け合わせ、ランダムで野菜を作るのだ。もちろん失敗することもあり、新種の野菜を作り出すのは容易ではない。また、各野菜には「大きさ」などの属性値があり、売値やコンクールに出品した際の評価に影響する。属性値は交配により片親の属性を引き継ぐ場合があったり、特殊な種を使うことで一代限りで属性値を上げることもできる(雑種強勢を意味していると思われる)。欲しい野菜に欲しい属性をつけるのは中々大変で、コンクールのためには交配にかなり力を入れる必要がある。



②害獣バブーの進化!

 ゲームが進むと、害獣バブーが現れ畑の野菜を食べるようになる。バブーは全16種類おり、それぞれが異なる特徴(能力)を持っている。プレイヤーは事前にどの種類のバブーが来るか知ることができ、畑の前にとりもちや落とし穴、ジャンプ台など様々な購入したトラップを電力消費内におさまるように選んで仕掛け、バブーが諦めるまで妨害するか捕獲する。これに失敗すると畑の野菜が食い荒らされて傷物になったり、枯れてしまったりする。撃退に成功すると芸術点が採点され、それに応じて野菜の育ちが変わる。また、捕獲したバブーは1体だけ観賞用に置いておくことができる。そして最も重要なのは、バブーが罠を学習し進化すると言うことだ(当時としては非常に画期的なシステムだ)。同じ罠を使いすぎるとバブーが学習し、ジャンプ力が上がって罠を回避したり、脱出が早くなったりする。そのため、どんなに優れた仕掛けでも頻繁に種類を変える必要があり、頭を悩まされる。またバブーは現れない日もあれば複数体現れる場合もあり、コンクール用の野菜育成中は現れないよう祈ることになる。



③個性豊かなライバル達

 コンクールがあると言ったことからも推察されるように、この小惑星には主人公の他にも野菜を作っている住人がいる。特定の野菜に異常な拘りを見せる人や、大きさに拘りを持っている人、主人公のライバルとなる天才など、個性豊かなライバル達と競い、成長していく物語となっている。ライバル以外にも、主人公にアドバイスをくれるものやファンレターをくれるファン、種やトラップを売ってくれる商人など、多くの人の助けを借りながら、究極の野菜「アストロキング」を作るために農業に励むこととなる。





~終わりに~

 こちらのゲームは、かなり昔のゲームながら高度なAIが搭載されており非常にやり応えがあるゲームである。ゲームアーカイブスで配信されており、この記事を読んだ方も比較的プレイしやすい環境にあると思われるので、興味がある方はぜひプレイしてみていただきたい。


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