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トマト類のお手入れと仕立て方

【あした農場の体験農園「nou-fu」利用者向けに書いていますが、家庭菜園の一般的な話としても読んでいただけると思います】

トマトの茎はやわらかくて、支柱がないと真っ直ぐに育つことができません。なので、トマトの苗を植え付けたら、早いうちに支柱を立てましょう。また、トマト類は盛んに腋芽(わきめ)が伸びてくるのでこまめな芽かきが必要です。


必要なもの

  • 長さ180cm以上の支柱 1本

  • 誘引用の紐(種子や小鎌などが置いてあるところに、綿布を裂いて紐状にしたものが用意してあります)

支柱の立て方

すでに蕾がついているようであれば、蕾とは反対側に、茎から5cmくらい離れたところに支柱を真っ直ぐに挿します。
蕾がまだないようであれば、仮に挿す場所を決めて支柱を立てておき、蕾が支柱側につくようであれば、気がついた時点で支柱を挿し直してください。

[上の画像の視覚部分の拡大図]小さな蕾がありますね

豆知識

一般的にトマト類は、90°ずつずれながら螺旋状に茎の周りに葉がつきます。また、葉が3枚出たら次は花枝(かし=花のつく枝)、葉が3枚出たら次は花枝、というように、規則的に花枝がつきます。つまり、実は、茎の同じ側にしかつかないのです。(ただし、アイコなどの最近の品種は、規則的でないことが多々あります。)支柱を蕾と反対側に設置すると、実が大きくなる際に支柱が邪魔になることがなくなり、収穫などの作業もしやすくなります。
また、3枚の葉と1本の花枝をまとめて、下から1段、2段と数えることがありますので、覚えておきましょう。


誘引のしかた

綿や麻などの土に還る素材の紐を誘引に使うと、片付けの際に完全に取り除く必要がないので、楽です。ビニール製の紐を使う場合は、片付けの際に確実に回収してください。

茎に紐を回して、ゆるく3回交差させてから、支柱に結びつけます。

まだトマトが小さいので画像では1箇所のみ結んでいますが、成長に合わせて15cm〜20cmおきにこのように誘引します。
トマトの茎は成長とともに太くなり、最終的には直径1.5cmを超えることもあります。このように結えておくと、茎が太くなるにつれて紐の交差した部分が詰まっていくので、紐が茎に喰い込むことがありません。

芽かき

茎と葉の間にある分枝のもとを腋芽(わきめ または えきが)といいます。トマト類はこの脇芽の成長がとても旺盛で、放置しておくと伸びた枝が絡み合って管理しづらくなるため、3〜4段目の花がつくまではしっかり脇芽をとって、主茎1本で育てます。

丸で囲んだのは全て腋芽です。双葉の付け根にもありますね。
腋芽はつまんで
摘んでしまいましょう

仕立て方

3〜4段目まで花がついたら、下の方から出てきた腋芽を1〜2本伸ばして、主茎と光を奪い合わないように少し離したところに新たに支柱を立てて誘引して、そちらの枝にも実をつけるようにすると、たくさん収穫できるようになります。



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