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春・秋やさい畝(3月~6月)

【あした農場の体験農園「nou-fu」利用者向けに書いていますが、家庭菜園の一般的な話としても読んでいただけると思います】


春・秋やさい畝で育てる野菜

・小松菜、水菜などの葉を食べる葉菜
・カブ、大根、人参などの根を食べる根菜
・ブロッコリー、キャベツ、レタスなど苗から育てる野菜

畑の準備

●作業時期目安:3月なるだけ早めに
春やさいの種まき・定植の準備として、春・秋やさい畝に肥料(元肥)を入れます。使用する肥料は「醗酵鶏ふん」です。

保湿・保温・防虫について

春・秋やさい畝では、保湿・保温のために不織布、防虫のために防虫ネットを使うことを推奨しています。

種まきの頃 ・・・ 不織布のべた掛け
苗の定植の頃 ・・・ 不織布のトンネル掛け
5月以降 ・・・ 防虫ネットのトンネル掛け

というように少しずつ変更していきます。

不織布のべた掛けは文字通りそのままべたっと地面の上に直接不織布をかけるやり方です。省略しても大丈夫ですが、発芽が揃いやすくなります。
野菜が10㎝ぐらいに育ってきたり、また苗を定植する時には最初からトンネル掛けにしておきましょう。

晴れの日に気温が15℃を超えるようになると、不織布ではトンネルの中が暑くなりすぎます。そうなると蒸れてしまうので、遅霜の心配がなくなったら、防虫ネットに交換します。

トンネルの作り方はこちらです。防虫ネットを使った説明になっていますが、不織布もやり方は同じです。

種を播く

種を播く野菜に必要な空間「条間」

いろいろな野菜を育てたいので細かく使い分けられるよう、畝の長い方向(15メートル)ではなく、種は畝の幅方向に列を作って播いていきます。この列のことを「条」(じょう)といいます。隣の「条」までの間を「条間(じょうかん)」といいます。
野菜が大きく育った時に隣と重ならないようあらかじめ野菜の種類ごとに必要な「条間」をあけながら種を播いていきます。下表は目安です。

例)大根2条+ニンジン1条+小松菜1条 を播く場合

大根と大根の条間は30センチ空けます。ニンジンと小松菜はともに必要な条間が20~25センチなので25センチ空けています。ニンジンと大根は必要な条間が異なります。その場合は広い方に合わせます。

種播き

作付けのイメージができたら、種を播いていきましょう。以下の動画では、すべての種まきに共通することと、野菜ごとに異なることに分けて説明しています。

種を播いた後、不織布をベタ掛けしておくと発芽が揃いやすいです。特にニンジンはベタ掛けをすることをお勧めします。


苗の定植

去年の野菜が残っている場合(継続の区画)

春・秋やさい畝に冬越しの野菜が残っている場合は次のようにしてください。
・キャベツ、ブロッコリー・・・(小さくても)収穫して片付ける。肥料を入れていずれそこにも種を播く
・のらぼう菜、ケール・・・4月いっぱいぐらい花芽が穫れます。しばらく置いておいて途中で片付け、肥料を入れて春最後の種まきの場所に
・エンドウ豆、ソラマメ・・・収穫が終わるのは5月中旬です。エンドウもソラマメも、もう移植はできないので、そこに春野菜の種を播くことはあきらめて、エンドウ豆やソラマメを継続して育ててください

ソラマメとエンドウのお世話

追肥をして、エンドウ豆には支柱(+竹の枝)を立てましょう。
竹の枝は nou-fu ハウスの脇に置いてあります。
※2023/04/01動画更新しました
ソラマメには支柱は不要ですが、同じように追肥してあげましょう。


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