一片:九月四日 深夜

止めていたものを溢さないといけないくらいに
追い詰められ始めていることに気づいたから
此処に落としておこうと思う。

一ヶ月前くらいからだろうか。
夜が怖く、一人が怖く、そしてなにより
この一日一日をあと何回繰り返さなければならないとかという気付きによる恐怖だ。

一人でいる時間が長ければ長いほどに
それは顕著に起こる。

今年に入ってから、一度も安心してない。
安心できる瞬間がないのだ。
誤魔化すように酒とタバコと知らぬ人間と無為な会話を埋めては繰り返して身体を壊して。

段々と自分の心が歪んでしまう。
正しく物が見れなくなってしまう。
自分が嫌いになってしまう。
全部が嫌いでダメになってしまいそうになる。

自分が今どこにいるのかがわからなくなる。

だから、今は逃げようと思う。
少しの、ほんの僅かな時間だけど遠くへ。 

性質として、私は一人では生きていけない人間だ。
そして、誰かを選んでしまう人間だ。
ただ、もう誰であれ心を開くことも触れるほどの勇気も余裕もない。
それっぽい毎日を過ごす他に選択肢がないのだ。

朝陽は未だ見えない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?