韓国でパスポートを紛失してなんとか見つかった話

 土曜日から月曜にかけて2泊3日で韓国旅行に行っていました。そしてタイトル通り、韓国でパスポートを紛失してなんとか見つかって予定通り帰国しました。私。

 このノートは私のドタバタ韓国旅行記と今後もし韓国で同じようにパスポートを紛失したり忘れてきたりした方がいたら参考になるといいな〜という思いで綴っています。あくまで参考程度にしていただきたいのと、何やってんだこいつという思いでさら〜っと読んでください。


 まずことの発端は、私が仁川国際空港に着いてすぐの話です。もう3度目の韓国、ソロで飛んで現地合流ということで入国は余裕でしょって感じでした。

現地に着いたのが20時半と遅く、入国を終えた私はいつもは空港鉄道でソウルまで出るのですが、座りたい・早く着きたいの思いで空港リムジンバスでホテルのある明洞に向かおうとバスカウンターでチケットを購入。早々にバスも乗れてあとはホテルに行くだけ安心〜!ハッピーと思っていましたがここで事件は起きます。

 バスが動き出してから、私はパスポートを持っていないことに気がつきます。手にもバッグにも入っていないのです。バスの中でパニックに。空港からの行動を思い返すと、バスのチケット購入カウンターまでずっと手でパスポートを持っておりそのままカウンターに置いてきたことに気がつきます。バスはもう高速に乗ってしまい引き返せない状況。

 急いで「仁川国際空港 紛失物」で検索。すると以下のページが見つかりました。

https://www.airport.kr/ap_cnt/ja/cus/lost/opegui/opegui.do 

 私は急いでまず空港リムジンバスの電話番号に連絡を入れようとします。

 ここで一瞬思います。「あ、私機内モードじゃん。携帯代どうなんだ。」と。そんなことも言ってられない状態なんですが。

wi-fiをレンタルしており、旅行中は機内モードという方は恐らくたくさんいるんじゃないかと思います。機内モード外したら携帯代めちゃくちゃ高くなるんじゃ……と不安になりますよね。

これはiPhoneの場合の話なのですが、

設定>モバイル通信>モバイルデータ通信をオフ

にすることで電話をする際は料金がかかってしまいますが、インターネットやメールなどはwi-fiを頼ってくれるようになります。

話が逸れましたが、空港リムジンに電話をしました。私、韓国語は全く喋れず、英語も中学生くらいの記憶しかありません。過去の渡韓の時もソウルは割とお店で日本語通じるしバンバン日本語喋ってカムサハムニダ〜くらいしか言ってないんですよね。そんな私が絞り出した第一声、

「Excuse me, Japanese OK?」

すると、韓国語で早口でつらつらと喋られたあと英語で日本語は無理という言葉が返ってきました。そしておそらく受話器置いて他のスタッフと喋り始め、パニック状態な私は諦めて電話を切る事しかできず。その後、パスポート無くしたって第一声で伝えたらいいじゃんということに気がつき再度電話。先ほどと同じ方が出たのですが、パスポート無くしたと言うと対応していただけました。しかし、日本人のパスポートは届いていないと。

次に私は空港の遺失物管理所に連絡を入れます。そして先ほどと同様に①パスポートを無くした②日本語は大丈夫か の順でお伝えすると日本語の話せるスタッフが対応してくださりました。

まず、置いてきたであろう場所や日時、名前を伝えると調べてもらえましたがやっぱり届いておらず。あ〜〜詰んだな、これと思いつつ、カムサハムニダと死にそうな思いで伝えると見つかったら連絡するし連絡先を教えてください。と言われました。そこで自分の携帯電話の連絡先をお伝えしたのですが、念のため……と思い滞在するホテルの連絡先と名前もお伝えして、出なかったらここにとお願いしました。

その時、もう午後10時ごろであったため、「明日の午前中に再度連絡します。こちらから連絡がなかったら13時以降にまたかけてください。」と言われます。そしてそもそも万が一見つからなかった時の対応すら分からなかった私はそのことを尋ねると「大使館」と言われます。ここで初めて知る、大使館の役割の一部を。

急いで日本大使館について調べる私。そして以下のページに辿り着きます。


パスポートを作り直すのに4日かかるが、帰国のための渡航書は割とすぐできると言うことを知る。

その帰国のための渡航書を受け取るには、

①韓国警察の紛失届(後に詳細を記述)

②証明写真(3.5×4.5)2枚

③帰国する飛行機の便名(Eチケットなど)

④戸籍謄本(戸籍抄本)または本籍地の入った住民票など日本国籍と確認できるもの(本籍地の記載のない免許証は不可)

⑤25000ウォン

と記載してあり。就活シーズンだったので証明写真は突っ込んできてあったしeチケのコピーも持ってきてたのであと警察に届け出て〜とか思ったのですが、ちょっと待て。免許証、本籍地じゃない。

ここでまた頭を抱えます。戸籍謄本、ない。

調べると戸籍謄本のPDFを提示して後日大使館宛に送ることで帰れた人がいたそうなので私をそれに望みをかけました。

戸籍謄本は一親等(両親)であれば役所などで取ることが可能なのですぐに両親に連絡。その日は土曜であったため、月曜の朝にとってもらうことに。

そして市役所などと同様に

在韓日本国大使館も土日は休み、平日の朝9時半から

となっています。私は月曜の午後のフライトに乗って帰る予定だったので、月曜朝イチ大使館チャレンジを心に決めました。そうと決まればまずは警察。とりあえずその辺にある交番か警察署を探します。夜も遅かったので警察官が数名しかおらず、日本語は通じなかったのですがなんとかGoogle翻訳と英語で紛失届をもらうことに成功。空港と同様にどこで何時頃落としたかということと自分のパスポート番号を伝える必要があります。私はオンライン免税店の会員情報を見て言いました。「これ持って大使館行くといいよ(意訳)bye bye.」と若くてかっけ~警察官に言われ、心の底から「センキュー、カムサハムニダ、バイバイ」と言った。この書類が大使館に出すものなので大切にね。

無事書類をもらえた私は、ようやくホテルに。ホテルのカウンターにパスポートを空港でなくしてしまったということ、連絡先としてこのホテルの電話番号を伝えさせていただいたということ、何か連絡があったら教えてくださいということを伝えました。もうあとは明日見つかることを祈るしかねえなと言う思いで一日目終了。友人の買ってきてくれたキンパを食べて寝た。この段階でまあどうにか帰れるだろと思ってた、能天気なので。

2日目、日曜なので大使館もやってないし空港からの電話を待ちながら観光を楽しむことに。しかし、パスポートがないと

両替ができない

んですよね。私は友人にやってもらいましたが。

午前中いろんなところを回り13時になったものの一向に電話はかかって来ず。見つかっていることを願い、空港の遺失物管理所に電話をする。

が、日本語が通じるスタッフがいない。昨日はいたのに。あいかわらずの中学生英語でパスポートが届いているか確認するもののやはり届いておらず。この時、もう諦めて大使館に行こうと決めた私。ていうか割とどこら中に証明写真機あるので別に持ってかなくてよかったかもしれないな、と思いました。なぜ証明写真は持って行って本籍地の分かるものをもっていかなかったのか。

ここまでくるともう今日は楽しもうと思えてくるので散々色んなところを回り、20時ごろホテルの戻ると部屋に手紙が。

空港からホテルにパスポートが見つかったとの連絡があったという内容のものでした!!!

まあホテルで舞った。うれしすぎてしまじろうのうたを歌った。そのくらいうれしかったんです。のちに思ったのですが、自分の連絡先を伝えていたにもかかわらず一度たりとも連絡は来ず、ホテルに連絡いってるのが謎でしかないけれどホテルの連絡先を伝えておいてよかったと心底思いました。一応自分でも空港に確認の電話を入れると身分証明を持ってきてくださいとのこと。本籍地が記載されてなくても大丈夫か確認すると大丈夫と言われ一安心。帰国できなかった時に備えてオンライン免税店での買い物をしてなかったのですがもういいなと思って購入。これで2日目終了。あとは朝ゆっくりして帰国するのみ。

翌日、もうパスポートあるの分かったしゆっくりして空港いこ~ってカフェで朝ごはん食べながら、ふとある考えが浮かびます。

「待って、紛失届出したらパスポートって失効されたりすんのかな」

唐突にわく恐怖心。急いで1日目に行った警察署のそばの交番に向かう。もう日本語は通じないと学習したのでなんとか英語で話そうとすると日本語がペラペラな男性警察官が現れる。めちゃくちゃ助かった。もうバリバリの日本語で「二日前パスポート無くして紛失届を出したけど空港で見つかったと連絡がきたが、そのパスポート使って帰れますか?失効されてない?」と確認すると「あ~多分大丈夫です」と言われる。多分!??!今日帰るんですけど!?という不安で「本当に大丈夫ですか?」と聞くと、ちょっと待ってと言ってくれその場で空港に確認の電話をしてくださりました。結局、大使館に届け出ていない場合使えるということが判明。そして、聞いていなかったけども遺失物管理所の場所まで丁寧に教えていただいた。3日間を通して現地の人間で一番優しかった。心の底からカムサハムニダと言った。

そして空港につき、教えてもらった遺失物管理所に行って免許書を提示し、パスポートを受け取ることができました。ついていたメモに、6/22 22:25と書いてあったが、これが見つかった日時であるならば空白の6/23について詳しく知りたかったがまあ見つかったしいいかと思い。

まあそんなこんなで何とか帰国しました。昨日。

結論としては、

①パスポートや貴重品はすぐカバンにしまう(当たり前)

②身分証明書に本籍地が記載されていない場合、戸籍謄本(または戸籍抄本)を持っていくに越したことはない。

③明洞には証明写真機は割とあるので別に持って行かなくてもどうにかなる。

④紛失届を警察に出してもパスポートは失効しないので帰国はできる。大使館に届け出るとパスポートは失効する。別に見つかっても警察に報告する必要はない。

⑤相談や電話をする際はまず第一声としてパスポートをなくしたということを伝えることが大切。ことの重要性を伝える。

⑥連絡先として自分の電話番号だけでなく滞在先の電話番号も伝えた上でホテルのカウンターにも連絡があるかもしれない旨を伝えておくと良い。

ということを伝えたかったです。

韓国、優しい人は本当にたくさんいる。ので頼れる人は頼るべきだと思います。あと韓国語または英語が多少できるか必要なフレーズは押さえておくこと、パニックにならず翻訳を活用することが大切です。ソウルだからどこでも日本語が通じると思わない方がいいです。基本的に通じないと思っておくべきだと痛感しました。

まあ何にせよマジでなくさないに越したことはないんですけど、万が一無くした場合、ここに至った方の参考になるといいな〜と思います。長え。

帰国できてよかった〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!ハッピー!!!!!!!!!

2019.6.25現在



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