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不調の本質を見抜く眼が養われたワケ

小学生中学年だった頃。

時代はまだ高度経済成長期。

おなかが痛くてかかりつけ医を受診したら
白血球の値が高いので
いますぐ紹介状を書きますとのこと。
大きな病院に着いたらすぐ虫垂炎の手術。

しかし・・・退院後も傷口でないおなかが痛む。
そのうちに下肢に紫色の痣のような斑点がびっしり。
かかりつけ医でもなく、手術をした病院とも違うお医者さんに診てもらったら、

「紫斑病です。1か月入院です。」

と言われてまたまた入院。
毎日点滴。
血管が細かった私は
ベテラン看護師さんでもなかなか針が刺さらず、
刺す場所を変えたり、別の看護師さんが呼ばれたりして何度もトライ。
一生懸命痛くないよう
頑張ってくださった看護師さん達に感謝ですが
今でも注射は大の苦手です。

その入院は海沿いの個人医院で、
地域のお年寄りばかり。
子どもの入院は珍しかったので
お医者さんにも看護師さんにも
とても親切にしてもらえたし
春の海が眺められる
絶好のロケーションだったので
恵まれた環境でした。

安静にして点滴をするだけだったので
退屈だったこと、点滴がいやだったこと以外に
不満はありませんでした。

でも、
その前に入院したとなりの市の病院での虫垂炎の手術はなんだったのか???
という医療に対するモヤモヤは
子どもなりに感じていました。

さて、幸運にも!?
紫斑病の治療経験のある医師に出会ったことで、順調に治癒し退院。

中学生になって運動部に入り
ランニングやトレーニングにあけくれる
毎日。
中々きついトレーニングだったのですが
走ると脇腹がいつも引き攣るように痛みます。

生理になると下腹部の痛みがすごく
脂汗が流れてうずくまる程。

とても立っていられない状況です。
しかし体育会系の部活だったので
サボっていると言われてしまうので
鎮痛薬を常用。

薬が効いてくるまでが顔面蒼白で
下腹内部を雑巾搾りされているかのような
引き攣る痛みでした。
心雑音が入ると健診で言われたのもこの頃です。

周りの大人に相談しても
脂汗級の痛みになす術はなく
不定期な生理がくると
絶望感でいっぱいでした。

高校生活も同じ状況。
ホルモンバランスが乱れていたんですね。
朝は全く起きれず
どんなに大きな音で目覚ましをかけても
気がつくことすらありません。
午前中は頭が働かず
午後になって
ようやくエンジンかかってくる感じ。
起立性調節障害
と言う症状を数年前に聞いたとき
過去の自分を思い出し
怠けているのと違うということが
理解される世の中になったのか...と
時代が追いついたのを感じました。

仕事に行く母の代わりに
根気強く朝起こしてくれた祖母には
本当に感謝しかありません。

大学受験の二次試験の日。

不定期な生理が突然やってきました。
薬を飲んだものの
効くまでに時間がかかり
90分の試験の前半が全く集中できない
パニック状況に。

後半に気を取り直して数学のいちばん難しい問題(確か2問だったか、3問かも...)
にとりかかりました。

その時、授業で先生が板書で解説していた問題と似た問題だったことを思い出し、時間ギリギリまで一心不乱に書く...。

サクラが咲いて大学生活が始まる
というときに麻疹にかかり
入学式にはでられず。

当初解熱剤を飲んでもぶり返してくる熱に
すっかり心が折れそうな私が
耳の後ろが腫れてるんです、と
かかりつけ医に伝えたところ
骨です!と一笑。

解熱剤を何回のんでも
下がっては上がりを繰り返した後に
発疹が足脚、腹と背、顔と頭と広がって
違う当番医で、
耳の後ろのはリンパが腫れてたんですね!
麻疹です。
と診断されてようやく納得。


大学4年間のうち
時に朝起きれないので
単位を落としてしまったこともありました。

今なら...ミネラル摂取やホルモンバランスを整える手法を知っているので対処できますが、
まだまだナマケモノ認定される時代だったので、なんて私はダメ人間なんだと無価値感が根付いていました。

そして
大学の頃はカラオケ全盛期。
冷たい飲み物、とくに冷え冷えのウーロン茶を飲むと右脇腹がぷっくぷくに張って差し込むような痛みがおき、途中で帰らなくてはならなくなるほど。


その後は自己紹介に書きましたが
30代後半になってから
足もみに出会い
これらの不調の対処ができるようになり、不調の頻度が激減した時は、舞い上がるような嬉しい気持ちでした。


どうしてあちこち不調だったのか、
の鍵が虫垂炎の手術であったことを知るのはさらにそこから数年後。

あのときの虫垂炎の手術で右下腹部に癒着がおこっていたと仮定すると...

後々の脂汗の流れる生理痛(卵巣部が引き攣る感じ)に繋がっていた?

差し込むような回盲弁あたりの疼痛を繰り返していたのは手術が影響していたかも???

いつも消化不良でお腹がゆるいのも関係してるのかも???

紫斑病のステロイド治療がホルモンバランスを乱したと仮定すると...

心臓の拍動に関係していたかも??

婦人科系への影響は...

そして、それに加えて
ミネラル不足の糖類、糖質過多の食事も相まって起立性調節障害のようになっていたのかも…

なるほど!と全てがつながって
納得できたのは最近のこと。


このように
不調をひもといていくと
何十年も前の事柄が
引き金となっていた可能性が高いという結論に行き着いたのです。

メスを入れるのも、薬も
リスクはその時だけではない、
それ以降の生活にもリスクがある可能性があるということを知っておかれるといいと思いますし、そういった処置や投薬の後は、傷が癒えてからも継続的な体のメンテナンスをおすすめします。

私が虫垂炎の手術をした時代は
外科医が開腹したついでに
虫垂炎の予防のためといって
異常のない虫垂を切除した例もあるようで、
虫垂がそこまで重要視されてなかった
ようなのですが、
近年では虫垂が
腸内細菌に大きな役割を担っていることが
注目されています。
医学の常識が覆ることがあるのです。

もちろん炎症をおこしていたら
手術は致し方ありませんが、
日頃から炎症を予防できて
温存できたら良いですね。

ただ、紫斑病を治療してくださったお医者さんは、紫斑病は腹痛を伴う場合もあるので、虫垂炎と診断されてしまうこともある、とおっしゃっていたのを小さかった私は覚えています。

果たして私の虫垂は
本当に炎症はあったのでしょうか...
そして切除しているのでしょうか...
亡母に生前聞いた時には
手術後に切除したものは
見せてもらってないとの話で
真相はわかりません。

こうして
色々な不調のおかげで
不調の本質を見極められるようになった私。
だからこそ言えることは、

投薬や手術は必要なこと、場合に限る!
これが鉄則です。

信頼できる医療かそうでないかを
見極めていかなければいけないということです。
素人だからと萎縮せずに
医療を受ける前に
納得するまで説明を受けてください。
そして、親身なのはもちろんのこと
日頃から
よく研究や観察、考察を重ねている
診たての良いお医者さんと
信頼関係を気づいておくことです。

それから伝えるチカラも大切です。
自分のカラダにアンテナを張って
普段と違うところ、違和感を率直に伝えることで
お医者さんも適切な診断がしやすくなります。

こちらは素人だから、相手は医者だから
と丸投げするのではなく
自らの観察眼を養ってください。
過剰な治療や投薬を回避してくれる
親身なお医者さんに出会えて
速やかに健やかな本来の状態に戻れることを
心から望んでいます。


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