変態的熱意

「小堀建設?」
「結構みんな小堀で建ててる。あそこはいいぞ」
義父の会社の絶対的な信用と実績の小堀建設。

で事務所に行ってみることにした。

住宅展示場とかではないし
まさに地元の工務店という感じ。
で、そこで出会った営業担当がヤバかった。
営業担当は社長の兄弟っぽい人。

今まで関わってきた営業担当者とは全く別の感覚を持つ人だった。
家を建てる熱意の量が違うし、
もはや変態と言って良いほどのコダワリ。
もしかしたら気持ち悪いかもしれない。
だが逆に、それが良かった。(オレ変態好きだし)

「うちは安くないですよ。割り引きもしません。
 ただ、同じ金額なら、一番良い家を建てる自信はあります」
まあそれぞれが自分の会社が一番良い家を建ててるって信念があるのは
そんなに珍しことではない。だけど気に入ったのはその後。

「うちは栃木県に合わせた家作りをしています」
栃木県の日照時間、風の向き、雨量、
今後数十年の気温の予想など、
そういうもののデータを大量に計算している
マニアックな資料を見せて貰った。
その上で自然の、使えるものは全て使う。という会社コンセプト。

ヒートショックを気にしているので
暖かい家を建てますよ。という会社はたくさんあったけど、
それとは明らかに量と質が違った。

暖かい家は窓が大切。という点でも
【断熱(熱を逃がさない)+遮熱(太陽の熱を入れない)ガラス】
を【全面】に使うのがアイフル。
(冬も夏も外気の影響をほとんど受けない)

【断熱(熱を逃がさない)のみのガラス】
を【南側】に使うのが小堀。
遮熱はしていないので冬は太陽の熱は入ってくるので暖かい。
夏は太陽の角度が急なので日の光は屋根が陰を作ってくれる。

アイフルは良いとされているもの(高級品)を全面に使うスタイル。
小堀は効果の違うもの(安いのや高いのも)適材適所に利用するスタイル。

同じ条件で間取りを組んで貰った。

思った以上に同じ間取り。
あとあと考えてみれば基本的な組み方ってのがあるんだろうけど。

大きく違ったのは小堀の方が窓が多いということ。
小堀の方針として
自然の光を入れる。太陽の熱を利用する。風の通り道を作る。
のを大切にしている。
私の希望としても
自然な光と風の入る、空気の淀まない気持ちの良い住まい。
非常にマッチしとる。

とはいえ、工務店のオジサンの建てる家。
センスがどうなのかな~という不安はなかなか拭えなかった。
あとはアイフルや壁の角が丸いのので優しい印象。
小堀は従来の角なのでTHE大工!って感じは出てくるよな。

まあアイフルの営業担当者がオシャレじゃなかったら
すぐに小堀に決まったんだけど。

両方の会社に間取りを何度か修正してもらったり
見積りを出して貰ったりして徐々に分かってきたのは
素材感と質。

建材、床材、壁材、サイディングボード(外壁)や屋根材は
明らかに小堀の方が上質。
予算的に外壁はサイディングボードってことになったんだけど
「サイディングボードって何でこんなにダサイのかねぇ」
って毎日街を徘徊してたんだが、
小堀のは「え?こんなに良いサイディングあったの?」という印象。

アイフルが「この床高いんですよ!プラス料金なんです」って
言ってた床材が
小堀では「この床ですか?標準仕様より安く入れれますよ」って
標準どんだけ高いねん。てなる。

で、見積りで言えば
ほとんど金額は変わらない。

そんなわけで
小堀建設にほぼほぼ決定。

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