空き家日記 「不要品の処分」

 空き家が全国的な問題になっていることはみなさんご存知だと思います。TVや新聞等でも取り上げられる機会が増え、関心が高まっているように思います。

 ただ、「空き家問題」と聞くとどこか高齢者の問題だと思う人が多いのではないでしょうか。少子高齢化が原因であると言われていることからも高齢者の問題であって、特に若い人からするとまだまだ先の話ではないかと
考えてしまうのではないかと思います。

 しかし、全く関係のない話ではないと思います。
なぜなら相続 (例えば自分の実家) が契機となって、
突然にして空き家の管理/処分を行う立場になることがあるからです。
そのため、若くても空き家問題には意識を向ける必要があると思います。

 相続した空き家で問題になるのが、「残置物の処理」です。
残置物とは、その名の通り、家に残った荷物 (家具・家電・思い出の品など) のことなのですが、その処理がなかなか終わらず、
結果として空き家を処分できないというケースが非常に多いです。
空き家対策担当としてもよく受け付けるケースです。

 相続した実家は今住んでいる家からは遠く、処理する時間をなかなかとれない、荷物の量が単純に多い、思い入れがあって処分に時間がかかるなど
様々な原因から残置物処理は進まないです。

そのため、空き家対策担当としては、できるところからでよいので、
ひとつひとつ家の荷物を少なくすることが大切だと考えます。
残置物処理は時間がかかると想定されるからこそ、今の内から意識をもって
不用品を少なくしていくことが大切だと考えます。

これから年末年始。実家に帰られる方が多いと思います。
特に若い人は実家に帰った際に、なにかひとつでも
もう不要なものがあれば、その処分を検討してみてはいかがでしょうか。

その積み重ねが「残置物処理」につながり、
ひいては空き家対策につながると考えます。