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ニディガ展2(ツー)に行ってきた〈後編〉

1月29日(月) 17:46

前回の投稿で「長くなりそうなので前後半に分けて投稿することにする。ので、普段は平日のみ投稿しているが明日も投稿する。」と言っていたのに結局平日に投稿してしまった。嘘ついてごめんなさい。でも秩序を維持したかったなんとなく。

では前回に引き続き、ニディガ展2(ツー)の感想を述べていく。
この間は夜のゲームセンターのような雰囲気に超てんちゃんが佇んでいる空間でのお話で終わったね。では次の部屋の話へれっつごー。
次の道へは黒いカーテンでは仕切られておらず、忙しなく画面が移り変わるブラウン管が両サイドに等間隔に配置されている一本道が現れた。突き当りにもブラウン管が1台こちらに顔を向けている。INTERNET YAMEROのMVが荒い解像度で映し出されている画面と訝しげな雰囲気の通路は完全に現実世界とは隔離された空気を放っており、この先を進んでしまったら最後、どこか遠くにテレポーテーションされてしまってもう二度とこの世界に戻れなくなるのではないかと心配になるほど。

ブラウン管の明かりと別のフロアから微かに漏れる天井の明るみを頼りに慎重に歩を進めて行く。突き当りに到達してから振り返ると、さっきまで自分がいた場所に次のグループの人達が続々と集まってきていた。もう戻れない。進行方向に向き直り、次の空間へと進む。暗闇を抜けたその先には、夢にまで見たあめちゃんの等身大フィギュアが私を待ち構えていた。純粋に感動した。こんなに顔のいい美少女が2Dから飛び出して今、此処に存在している。夢かと思った。というか、夢だと思った方が今までの辻褄が合うような気もしてくる。まほうのきってを入手したあの瞬間から夢見心地な空気の膜を纏い、いつの間にか眠ってしまった自分が見ている幻覚なのではないか。そんな事を考えていると、嗅覚が何かを察知した。先ほどから漂っているこの甘い香り……もしや、あめちゃんの部屋の匂いってこと!?そういえば目の前のあめちゃんに夢中になっていたが、周りにはピンク色のふかふかのベッドや白色とピンク色を基調とした勉強机にカラーボックスが。そうか、ここはあめちゃんのお部屋なんだね。解った瞬間、深呼吸。ッスーーーーーーーーー……………いい匂い………甘くてふわっと解ける様な……儚い美少女の香り…………………3点リーダーの病気になってしまう。香りまで楽しめるとは思ってもいなかったので、これは現地に足を運んだ人に濃く思い出を残す巧妙なテクニックだなと感心してしまった。嗅いだことのある匂いって、例え何十年前であろうと瞬間的に当時の記憶が蘇るからすごいよね。だからこそムカつく時もあるけどね。
そしてあめちゃんの部屋の匂いを肺の深いところまで入れながらゆっくりと室内を鑑賞した。勉強机と棚には勉強道具は一つも見つからず、漫画や魔法のステッキ、ゲーム機にプリキュアといつまでもピュアな心を忘れないで生きる少女の片鱗が散りばめられている。一頻り見終わってから、スタッフさんに声をかけてゴンドラに座っている写真とあめちゃんの横に立ってツーショットを撮ってもらった。緊張してピースしか出来なかったけれど、楽しそうな笑顔を浮かべている自分を見て嬉しくなった。最高のコンテンツに出会えたなぁ。私以外にも1人で参戦している人は何人も見かけたので、写真を撮ってもらっている時間は全然恥ずかしくなかった。その辺も助かるよね。
あめちゃんの部屋が終わればグッズコーナーだった。なかなかこの夢の様な空間から抜け出す決心がつかず、またもやウロウロしてしまった。でもグッズも欲しいのでまだ居たい気持ちをぐっと堪えて進む。
超てんちゃんのぬいぐるみが大量に陳列された棚をなぞるように歩くと、対面にオタク達の愛(メッセージが書かれた付箋)で埋め尽くされた超てんちゃんのでっっっかいボードが出現。すごっ!しかも色紙まである!かわいい〜!!!!!


ちらほらイラストを描いている人もいてしかもめちゃくちゃ上手い。机に前傾姿勢になってたった今メッセージを書いている人もいる。スペースが空くまでグッズ見て回るかーと進んでいく。アクスタやTシャツなど様々なグッズが陳列されている。公式の告知でグッズは写真で確認していたが、実物を見ると買う予定になかったグッズも全部欲しくなってくる。多分40分近く買うグッズを吟味していたのでは?レジに立っている店員さんから(この人いつ買うんだろう)って思われてるかも!と根拠のない被害妄想に急かされてやっと購入できた。絶対に欲しかった超てんちゃんの新作の白Tをゲットできて嬉しかった。ホクホクした気持ちで購入品が入った袋を大事に抱えながら突風が吹き付ける秋葉原を後にした。
家に帰ってきて購入品を開封。せっかくなら購入してきたアクスタやアクリルイラストパネルなどを飾る場所を作るか、と思い立ち、突如部屋の模様替えを開始。壁に飾ってあるタペストリー達を1つの壁に集約して超てんちゃんの雰囲気に合いそうなグッズも周りに配置していく。桜ミクのフィギュアやCCさくらの衣装トルソーにVtuberのアクスタ。晴れて部屋の一角がインターネット全開になり、常時目の保養になる空間を作り出すことが出来た。やったね。毎朝この景色を見ながら出勤できると思えば、そこまで労働も辛くないな〜とか思っちゃう程。家から出ないで1日中この一角をニヤニヤしながら眺めていたいのが本心だけれども。

美術館に行くことはあるが、今回のような空間のコンセプトアートを観に行くことは初めてだったので当然楽しみにしていた。が、ここまで自意識や空気感をダイレクトに感じることができるのかと圧倒された。空間で表現されている分、情報の供給が止めどなく、目に入るもの全てが概念であり意味がある。絵画のように抽象化されていないリアルな実像が生み出す幻想的な世界に酔いしれ、現実と夢の境界線がわからなくなってしまった。そんな素敵な空間を生み出してくれたにゃるらさん、超てんちゃん、あめちゃん、携わった沢山の方々にありったけの感謝を申し上げます。
楽しかったです!ありがとうございました!これからも超てんちゃんとあめちゃんの今後のご活躍に期待しています!

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